一鍼堂(いっしんどう) 大阪心斎橋本院

症例集

突発性難聴の鍼灸症例集

※ここでは突発性難聴
一鍼堂での症例を紹介いたします。
巷では症例集と称し、
宣伝まがいの自作自演の内容を多く見かけますが、
当院では紹介するすべての内容が
事実に基づいた内容であることをここに明記し、
紹介させて頂きます。

突発性難聴は治らないと病院で宣告された多くの方が
県外からも来院されます。
突発性難聴に対しては多くの症例と実績がございますので、
あきらめる前に是非一度診せて頂ければ、
幸いに思います。
西洋医学での治療や診たてが全てではなく、
伝統医学に突発性難聴克服の
そのヒントの多くが隠されており、
日々、その研究と実践に励んでおります。



外傷による突発性難聴に悩む10歳の少年の鍼灸施療改善例

大阪府堺市在住 R.N君 10歳 男児 小学生

主訴:突発性難聴
既往歴:熱性けいれん

2017年9月28日、
小学校の休憩時間に遊んでいる時に
友達とぶつかってしまい転倒。
そこから左耳の聴力に違和感を覚え、
耳鼻科で聴力検査をしたところ聴力の減退が診られ
突発性難聴と診断を受けるが、数日して聴力は回復するも
ピーっという耳鳴が鳴り出す。
鳴り止まない耳鳴に精神的な苦痛を感じ、
10月、11月は学校を休んでしまう。
12月には少しずつ耳鳴の音量がマシになり
学校にも登校するようになるが、
ピーっという耳鳴は止まず常に鳴っている状態。
2018年1月から家の近くにある鍼灸院に通院。
40回ほど施療を受けるが、
施療後は耳鳴が少しマシになる程度で、
すぐ症状が戻ってしまい、
通院しても大きな改善が診られなかったため、
他の鍼灸施療を求め一鍼堂に施療を依頼される。


2018年9月24日(月) 一鍼堂来院

ピーっという耳鳴は左耳のみ。
静かな場所にいると耳鳴が目立って聞こえ、
疲労が重なると耳鳴が大きく聞こえる。
逆に運動している時は気にならない。
耳の閉塞感は無し。
ブラスバンドに所属しており
トランペットとドラムを担当しているが
耳鳴が鳴り出してからはお休みしているため、
回復したらまた楽器をしたい。

食生活:食欲あり。1日3食。
    食事量は普通。
    間食はポテトチップスを毎日食べる。

二便:大便は2日1行。量や形、匂いはやや軟らかい。

   小便は1日6~7回。1回量はしっかり出る。
   色は透明な時が多い。

汗:多汗。頭や額、首、背中によく汗をかく。

手足:四肢闕冷して寒がり。

睡眠:睡眠時間は9時間、午後21時(就寝)~午前6時30分(起床)
   熟睡感あり。寝つきはすぐ眠れ、寝起き共もすぐ起きられる。
   夢は時々見る程度。
  
運動:体育の授業と友達と遊ぶ時に動く。
   スポーツはしていない。

舌診:淡紅。白膩苔。両舌辺のハゲと歯痕あり。
脉診:緩脈、中位でやや滑脈、尺位 無力
腹診:心下、脾募、肺先、胃土にかけて邪きつし。
   左少腹部の虚。
切経:曲池~手三里にかけてベタッとした邪あり。
   内関を中心に邪を診るが浅い。
   太白、公孫の自汗と陰陵泉の虚が深い。
   三里、上廉、豊隆の実。太衝の実がきつい。
   太谿、陰谷の虚もやや深い。

弁証:脾気虚、肝鬱気滞
取穴:足太陰経の経穴、足厥陰の経穴。
施療後:体が軽くなった感覚あり。
養生指導:間食はなるべく控えて頂き、よく運動してもらう。

※注意点
脾虚が深いのと気滞がきついのでこれを先に捌くが
腎の弱りもあるため、気機を巡らせ腎が建つか
注視していく必要あり。



9月30日(日) 2診目
前回施療から6日間。
施療直後から体が軽くなり、
ボリューム⑩あった耳鳴が②まで寛解し楽に過ごせた。
来週、地元で祭りがあるので参加できそうだと喜ぶ。

舌診:舌辺のハゲマシ。歯痕もややマシ。白膩苔ややマシ。
脉診:緩やや滑脈。尺の脈が少し出てきてマシになっている。
腹診:心下、脾募、肺先、胃土にかけて邪マシ。
取穴:前回と同じ。



10月8日(月) 3診目
前回施療から8日間。
10月6日(土)までは調子良かったが、
この日が地元の祭りに参加して大人数の人混みの中にいた為、
かなり疲れたとのこと。
翌10月7日(日)朝起きた時に
耳鳴⑤くらい大きくなっていたが、
その日の夜には②に下がって、
施療当日は耳鳴⓪で静かに治まっていた。
この頃より尿切れがやや悪く、残尿感を感じるようになる。

舌診:やや紅舌。舌辺のハゲ少しあり。
   歯痕もまだ少しあり。舌根部に白膩苔アリ。
脉診:滑脈。尺位の脈が前回よりやや弱い。
腹診:心下、脾募、肺先にかけて邪がややきつい。
取穴:腎気を扶けるべく足少陰腎経の経穴を加える。



10月14日(日) 4診目
前回施療から6日間。
耳鳴はずっと⓪で治まっていたが、
10月12日(金)に学校の先生に叱られ頭痛を発症。
体調が優れずそのまま早退したとのこと。
頭痛はその後治り耳鳴ではなく、
鼻閉を起こしやすくなってきた。
残尿感は1日のみで他は大丈夫だった。

舌診:紅舌。舌辺のハゲ少しあり。
   歯痕マシ。舌根部の白膩苔マシ。
脉診:滑脈マシだが弦脈アリ。
腹診:心下、脾募、肺先にかけて邪少しマシだが、臍周の邪を表在に診る
取穴:前回と同様。



10月20日(土) 5診目
前回施療から6日間。
15日(月)~18日(木)過呼吸で頭痛があったので学校を休む。
耳鳴は⓪だが、鼻閉がきつい。

舌診:紅舌変わらず。舌辺のハゲ少しあり。
脉診:滑脈マシだが弦脈はまだあり。
腹診:表在にあった臍周の邪緩むが、心下、脾募、肺先にかけて邪が出てきた。
取穴:補腎を止めて疎肝理気のみ、即刺即抜で施療する。



10月28日(日) 6診目
耳鳴⓪で調子宜し。鼻よく通るようになる。
過呼吸も起こしておらず、1週間調子良く過ごす。

舌診:淡紅。薄白苔。舌辺のハゲ無くなる。
脉診:弦脈よく緩む。
腹診:邪よく緩む。
取穴:前回と同様。



11月3日(土) 7診目
体調良く過ごす。
この頃よりクリスマス会に向けてのブラスバンドの練習をし始めるが
トランペットやドラムを演奏しても耳に影響せずに過ごせた。

その後、11月は週1回ペースで施療し、
12月から2週に1回。
2019年1月から3週に1回と施療間隔を空けても
耳鳴や鼻閉、過呼吸などといった症状は出ず。
4月~6月は月1回ペース。
その後は3ヶ月間隔空けても調子良く過ごせたので
2019年11月(20診)を以て卒業されました。
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【担当鍼灸師(為沢)より】
体調の変化が激しく施療が安定しない時もありましたが、
最終的になんとか落ち着いて施療できました。
お子さんの場合、気の流れが早く1回の施療でよく回復する反面、
前回まで効果があった施療で悪化する場合があります。。
なので、毎回慎重に体の変化を追うことが求められます。
自戒と反省の意味を込めてこちらの症例を紹介させて頂きました。

(2021年3月10日 更新)


仕事中の騒音で発症した突発性難聴の改善例

奈良県奈良市在住 K.S様 41歳 男性 製造業

主訴:突発性難聴
既往歴:尿管結石

2020年9月15日(火)、
当時 仕事中に突然右耳でサーっという耳鳴りを発症。
しばらくすると治るだろうと様子を見ていたが
1日経過しても耳鳴りが止まなかったため、
9月16日(水)に耳鼻科を受診。
突発性難聴と診断を受け、その日にステロイド剤を点滴で投与。
仕事休めないため入院はせず、1週間 耳鼻科に通院し
ステロイド剤の点滴を投与するが症状は改善せず。
むしろ聴力減退、フラつき、目の振戦が出てきて
歩行するのも困難な状態になってしまう。
9月23日(水)から耳に直接注射する
ステロイド鼓室内注入を受けるも
症状の改善がみられないため、一鍼堂に施療を依頼。


2020年9月25日(金)一鍼堂 来院。

症状は右耳の難聴、耳鳴り(サーっという音)。
目の振戦のため頭がフラつく。
看板製作の仕事に20年近く勤務しており、
普段からPCでプログラミングのデスクワークと、
看板の制作作業のため騒音の中で作業することが多い。
制作作業中は普段からイヤーマフ(耳栓)をしているが
今回耳鳴りが出たのは初めてとのこと。
もともと右肩が凝りやすい傾向にあったが、
突発性難聴になってから更に気になるようになる。

食生活:食欲あり。1日3食。大食。間食はたまに食べる程度。
    食事はバランスよく摂っている。
    毎日飲酒する習慣アリ。
二便:大便は1日1行あり、形は普通〜軟便。
   小便は1日5~6回。量は普通。泡立ちアリ。
汗:多汗で上半身によく汗をかく。盗汗(寝汗)アリ。  
鼻:涕がややアリ。ネバっとした涕が普段から出る。
目:仕事でPC画面を見ていると目の疲れとかすみを感じる。
睡眠:睡眠時間は5~7時間、午後22時(就寝)~午前5時30分(起床)
   熟睡感あったが、突発性難聴になってから深く眠れておらず、
   夢を見ることが増えてきた。   
運動:していない。


舌診:暗紅、白膩苔、やや老舌
脉診:滑脈、沈位で枯脈
腹診:臍周の邪。右少腹部の熱感と虚が深い。
切経:全体的にベタッと湿邪の停滞きつし。
   陰経の邪実が深いところにあるが同時に生気の虚もアリ。

弁証:気滞血瘀、下焦の湿熱
取穴:足太陰経の経穴、手陽明経の経穴
施療後:体ポカポカしてきた。
養生指導:毎日の飲酒を戒め、運動するよう伝える。

※注意点
活血化瘀を施しながら下焦にある瘀血と湿熱の動きを注視し、
邪の停滞が軽くなってきたら活血化瘀を取りやめ
証立てを変え、中焦・下焦の扶正すべし。



9月27日(日) 2診目
前回施療後、サーっという耳鳴がキューっという音に変わる。
放屁と便通がよく出るようになって、体がスッキリした感覚あり。
右の肩こりも軽くなる。
目の振戦、頭のフラつきがまだ少しあるため、
運動は散歩程度だが以前より歩きやすくなってきたとのこと。


舌診:暗紅舌マシ。白膩苔もややマシ。やや老舌もマシ。
脉診:沈位の枯脈マシ。滑脉はまだアリ。
腹診:臍周の邪が表在に浮いてきた。右少腹部の熱感と虚は変わらず。
取穴:前回と同じ。



9月29日(火) 3診目
前回施療後、9月28日に久しぶりに出社するも
機械音が頭に響き、頭痛がきついため仕事を早退する。
耳鳴はキューっという音が⑩と大きく鳴っている。
頭痛と耳鳴のため、早退後は家でずっと横になっていた。


舌診:紅舌がきつい。
脉診:滑脉
腹診:胃土の表在に邪を診る。右少腹部の虚がマシに。
取穴:活血化瘀をやめて、疎肝と健脾和胃を加える。



10月2日(金) 4診目
前回施療後、音の響きがマシに。
また、キューっという耳鳴も減少する⑩→⑤。
目の振戦が落ち着き、頭のフラつきもマシになってきたため、
軽く走ることができるようになる。


舌診:紅舌マシ。
脉診:滑脉もマシ。
腹診:胃土の邪マシに。右少腹部の虚がよく埋まってきた。
取穴:前回と同じ




10月6日(火) 5診目
前回施療後、10月5日(月)に会社に出社しPC作業のみ勤務する。
静かなところで作業していたため、
耳の負担は最小限だったので頭痛せずに済んだが、
“しっかり体を調えて仕事をしたい”という希望のもと
2週間ほど休職し、その間に施療を集中的に続けたいと話を伺う。

経過は、耳鳴サーっという音に戻るが大分小さくなり③程度。
10月7日(水)に耳鼻科で聴力検査があるため、
検査前に調えておきたいとのこと。


舌診:淡紅舌。
脉診:緩脉マシ。
腹診:胃土の邪がよく緩んでいる。
取穴:前回と同じ



10月13日(火) 6診目
耳鼻科での聴力検査の結果、
大分聴力も回復してきていると診断を受ける。
ステロイド鼓室内注入を受けていたが、飲み薬だけになる。
仕事を休んでいるため耳への負荷は無く、
耳鳴サーっという音も①で治まってきている。


舌診:淡紅。
脉診:緩脉消失。
腹診:胃土の邪がよく緩んでいる。
取穴:前回と同じ


10月20日(火) 7診目
体調安定し、静かなところでしか耳鳴が聞こえなくなってきた。
10月21日より仕事に復帰する予定。


10月29日(火) 8診目
仕事復帰しPC作業と看板の製作作業も行うが
頭痛出ることなし。また耳鳴もなし。

その後も経過良く過ごされ、
仕事をしても耳鳴や頭痛、振戦が出ること無く
御卒業されました。
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【担当鍼灸師(為沢)より】
瘀血と湿痰が絡んでいたので
もう少し症状がしつこい状態が続くかなと思ってましたが、
毎日の飲酒を控え、普段しない運動を取り入れてくれたおかげで
スムーズに施療が運んだように思います。
Sさん、ご協力ありがとうございました☆

(2021年 2月10日 更新)


突発性難聴による耳の閉塞感!!
高齢で発症した突発性難聴の鍼灸治療改善例

神戸市西区在住 匿名希望様 78歳 男性
主訴:突発性難聴
既往歴:糖尿病

【2017年6月13日 一鍼堂来院】


主訴は突発性難聴。
約2ヶ月前の4月15日に発症。
当時、趣味のコーラスで歌っている時に
耳の閉塞感を発症。
数日経っても耳の閉塞感が抜けないので、
病院にて頭をMRIで診てもらうことに。
検査の結果、脳には何も問題なし。
耳鼻科での診察を受け、突発性難聴と診断を受ける。
医師から処方されたステロイドを1週間服用するも、
症状に変化なし。
その後、血行促進する薬とビタミン剤を処方され
2ヶ月様子診るも症状に全く変化なし。
高齢での発症は治る見込みが難しいと話を聞き、
今後に不安を覚え、当院に施術を依頼される。

患部は右耳。
閉塞感と耳鳴りがあるが、
閉塞感が主な症状であるため、
自分の声を始め、周りの声や音がこもり、
響いて聞こえるのが辛い。

既往歴に糖尿病があるが、
週に4日ほど飲酒をしているとのこと。
また、発症当日も合唱団の合宿で数日遠方へ行っており、
合宿中は連夜 飲み会が続いたよう。
尚、突発性難聴発症後は
現在も血行促進する薬とビタミン剤を服用中のため
飲酒は控えていると伺う。

舌診:淡紅色褪せ、白苔
脈診:濡 両尺が共に弱い
腹診:左少腹部虚深し。両季肋部に邪あり。
考察:脾腎両虚
取穴:足太陰脾経の経穴、足少陰腎経の経穴
治療後:全身がポカポカしてきた。


6月16日(金) 2診目


前回治療後、右耳に音がよく入ってくるようになる。
車の低いエンジン音が聞こえるようになって驚いたとのこと。
まだ、閉塞感はあり、
自分の声が響いて聞こえるのは変わらず、
全体的にクリアには聞こえていないと伺う。

舌診:色褪せマシに。
脈診:濡脈 両尺の脈力出てくる。
腹診:左少腹部の虚マシ。両季肋部に邪変わらず。
切経でも下焦の虚がマシに。
腎気の損傷はさほど無かったと診立て、
補脾のみで施術。


6月20日(火) 3診目


前回治療後、右耳よく改善する。
閉塞感が大分ラクになり、自分の声や周りの音全てほぼクリアに聞こえる。
また、今まで気にならなかったが、
背部がよく力抜けてスッキリしてきたとのこと。
取穴は前回と同様で刺鍼する。


7月11日(火) 5診目


経過は順調で、耳鼻科での聴力検査も問題なし。
耳鼻科での治療は卒業したと報告を受ける。
症状は治まったものの、健康体になったかといえば
グレーなところアリ。

と言うのも、体調をゲージで例えると
今までマイナスだった体調が、
±0になり症状は改善したものの、
無茶な生活をするとまたマイナスになる恐れあるため。
例えば、コーラスで再び歌っても耳に影響ないか?
飲酒しても影響ないのか?
他にも、夜更かししても大丈夫か?ストレスかかっても大丈夫か?
食べ過ぎても大丈夫か?等々…。

±0の現状で満足するのではなく、
ここから体を更に補強し、プラスの状態に持って行き、
あらゆる負担がかかってもマイナスにならない体に調えておくこと。
そこで初めて「健康」と言えるので、
耳鼻科の治療は終了したが、
当院ではもう少し診させて頂くよう伝える。




その後、週1回ペースで施術





8月8日(火) 9診目


趣味のコーラスをしても問題なし。
飲酒が続いても耳に問題なし。
大分、調子良く過ごせるようになったので、
今回を以て定期的な施術を終了。
今後は、メンテナンスで数ヶ月に1回くらいで
診させて頂くようお伝えし御卒業して頂く。
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「初回から良い手応えがありました。
腎の弱りがあり、年齢的な衰えも考慮し補腎をしましたが、
経過を診る限り杞憂でしたね(笑)
良くなった分、やり過ぎないか心配です。
飲酒による どんちゃん騒ぎもたまには良いけど
連日は控えて下さいね。」

担当鍼灸師:為沢

関連リンク:
【体験談】突発性難聴:神戸市西区の匿名希望様

2017年10月6日 更新






5年前から続く難聴が改善に向かう

大阪市港区在住 Oさん 60代男性

主訴:突発性難聴

<初診時にお伺いした内容>
5年前から耳が聞こえにくくなり現在に至る。
当時、中耳炎を患ったことが難聴のきっかけになったと思われるとのこと。
こもり感も強く、最近では補聴器無しではほとんど音が聞こえない。
自分の声も聞こえにくいため、かなり大声で話される。

難聴の症状を改善するために、5週間ほど入院するなど耳鼻科で治療を受けるも改善せず、鍼治療に望みを託された。
(声によるコミュニケーションが難しいと感じ、
詳細は筆談でやりとりさせて頂いた。)

<その他に気になる症状>
・左脚全体のしびれ
・腰痛
・夜中にお手洗いで目が覚める
・耳だれがある

<四診と考察>
四診では以下の情報を得た。
 舌診:暗紅色で黄膩苔、舌尖にハゲあり
 脈診:細、数、緩
 腹診:左天枢に虛、心下・肝相火に実など
 経穴の反応:全体としてハリが強く診られた

以上から、全体として、気滞や湿痰の影響が強くあり、
胃気が弱く、湿痰などを滞らせ邪実を形成していると考察。
治療方針として、気滞や湿痰を取り除くこととした。治療の経過は以下の通り。

<治療経過>
・初診〜3診目:腰痛が少し治まってきたが、耳の症状については特に変化が無いとのこと。
(耳の症状に変化はあまり無いが、施術後は脈力が強まるなど良い兆候が診られていた。)

・4診目:前回から耳だれが治まった。

・5診目:耳だれが再発した。

・6診目:前回の治療後、耳だれが治まった。
    さらに、聞こえが少し改善したように思うとのこと。
    そして今回の施術の後、腰痛が治まる。

→この後、実家の九州地方に帰省され、半年間ほど治療間隔が空いてしまう。

・7診目:半年振りに来院。耳だれは治まっているがまだほとんど聞こえない。
     治療間隔が空いたため、時間をかけて四診を行う。
     治療方針は前回と同様とする。

・8診目:前回から聞こえが少しマシな感じがするとのこと。

・9診目:前回から、2〜3日マシな状態が続いた。

・10診目:前回の治療の翌日、5年振りに電車のアナウンスが聞こえたという。

・12診目:背術後、補聴器なしで、施術者の声が聞こえた。

・13診目以降:
   施術の度に、聞こえが少しずつマシになってきているとお伺いする。
   また、治療直後に補聴器を外してみたところ、
   自分の発した声が、ちゃんと聞こえるようである。

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長く入院されても改善しなかった難聴が、
治療を重ねるごとに改善していくことに
施術者として喜びを感じます。

また、難聴以外の腰痛や脚のしびれの症状も、
難聴と同じような原因からきていたと思われ、
治療の中で、結果的に一緒に治すことができて良かったです。

一日も早く症状が治まるよう、今後もしっかり診ていきたいです。


担当鍼灸師:大原

(2017年 9月 27日 更新)




妊娠中の突発性難聴、外核痔(いぼ痔)の改善例

大阪府西淀川区在住 S.A様 35歳


主訴:突発性難聴、外核痔(いぼ痔)
既往歴:特に無し
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【来院時の依頼文】
突発性難聴(左耳)6月16日より発症。検査した結果、重度と診断。
現在妊娠5週目のため、ステロイドの点滴等、
効果があるとされるきつい治療ができず、
飲み薬も重度患者が服用する量が飲めない。


・常時耳鳴りがすごい。(頭半分)
・最近では、音がこもるようになり、首の骨の音や、自分の声も響く。
・音程もわからない。(携帯の呼び出し音が両耳では違った音がする)
・電車、会社その他かなり騒音のするような所でひどくなるような気がする。
・反対に、朝起きた時くらいが一番おさまっているような気がする。
・発症の理由としては、通勤、会社のストレス、
 仕事の疲労の蓄積と考えています。

妊娠しているため、重度の突発性難聴と診断されているのに治療ができない。
耳鳴り、聞こえにくさがひどいため、夜もなかなか寝付けない。

どうにか完治までいかなくても、今の状態からよくならないでしょうか。
(ちなみに、金属アレルギー持ちで、以前肩こりがひどかったため、
鍼をした際腫れました。大丈夫でしょうか)


初診:2011年6月23日
【突発性難聴】
難聴:72db
※世界保健機関(WHO)の基準によると高度難聴(71~90db)に該当される。
耳鳴り:ザーザー(たまにキーン)
    →夜間、騒音下で増悪

現在、妊娠中(5週目)で投薬治療が出来ないため、
当院へ御来院される。



この時点で具体的な治療法が見つかっておらず、
精神的に負担がかかっており気鬱の影響がみられる。

四診合算した結果、
『肝鬱気滞』と診立て施術を進める。

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7月10日
経過:イボが出てくる回数自体が激減した。

安定期に入ってから過食が続き、
体重も基準値より+10kgオーバーしていたが、
ここ数日食事量が抑えられるようになった。

経過が良いため、暫く様子をみて頂くようお伝えする。

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いずれも、妊娠中につき投薬などの治療が出来ない状況で
施術にあたらせて頂きました。

2011年の突発性難聴の際は、
精神的に負担がかかっており、
気の滞りから気鬱となり、
発言もネガティブなことが多かったのですが、
施術を進めていくうちに表情も明るくなっておりました。

2016年の
外核痔(いぼ痔)の際は、
急激な体重増加により、胃の気の弱りが診られ、
またお二人目の妊娠ということもあり、
正気が弱っている状況でした。

それぞれの状況を踏まえた上で、
原因を探り出し改善に結びつけていった症例となりました。    



担当鍼灸師:新川


(2017年 5月4日 更新)




発症し3ヶ月経っても改善しない

耳鳴と耳の閉塞感と3年来の無月経の改善例

奈良県生駒市在住 E.S様 38歳 女性 パート

主訴:突発性難聴・無月経
既往歴:パニック障害
    鬱病
    無月経
    過敏性腸症候群
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【来院時の依頼文】
3ヶ月ほど前から右耳の閉塞感と
低い音の耳鳴りがつづいております
夜や早朝、疲れが激しいとき、
天気が悪いときに症状が出やすくなります
同時に首、肩のこりも感じます
耳鼻科では「突発性難聴」と言われ薬を飲みましたが
全く効きませんでした

座った状態から立ち上がったときに
立ちくらみがおきることがたまにあります
若い時から「過敏性腸症候群」で
お腹が張りやすくストレスに感じることが多々ありました
また同じ時期より生理が止まりがちです
いろいろと書きましたが、今一番治したいのは右耳の異常です
よろしくお願い致します

病歴:
10代~パニック障害、鬱病(現在は克服)
20代~無月経、過敏性腸症候郡(今も治っていません)
今年5月、初めて急性の胃腸炎
今年7月、右耳の閉塞感、低い音の耳鳴り
肩こりは気づいた時から
特に左の首と肩の付け根に強い違和感を感じる事が多いです

(本文ママ。)

【2015年9月18日(金)、一鍼堂来院。】
望診:
小柄、細身で華奢な体躯。

聞診:
声量は大きく、口調が早く やや落ち着きがない。

体に出ている症状
・突発性難聴(右耳の耳鳴・閉塞感)
・肩凝り
・無月経
・過敏性腸症候群


・突発性難聴
3ヶ月前の6月末に発症。

耳鳴と閉塞感が主な症状。
耳鳴りの音はボーッとした低音が常時鳴っている。
閉塞感も常に詰まって、耳抜きしても抜けない状態。
それぞれ、静かなところ・疲れが溜まった時・寝不足の時・
悪天候の時などに悪化する。

趣味が登山のため、
山に登ると気圧差のため耳の症状が悪化するので
登山を控えているが、動けないとストレスが溜まり
イライラすると音に過敏になってしまう
悪循環ができてしまっている。

・肩凝り
左肩~肩甲骨にかけての凝り。


凝りがきついと体が鈍い。
常に気になるので、自分で肩を揉んでいるが変わりなし。

・過敏性腸症候群
20代の頃から患っており、腹部にガスがよく溜まる。
便通は1日1行。毎回、軟便気味。

・無月経
これも20代の頃より、
時々月経が遅れていたが2年半前から全く来なくなる。
ホルモンバランスの崩れから婦人科疾患になる恐れがあるので、
これも併せて診ていく。

生活習慣
飲酒(グラスワイン2杯)を毎日。
運動(ランニング)も毎日。
去年からフルマラソンにも出場しているくらい
運動は好き。

舌診:紫暗舌、白膩苔
脉診:濡やや滑脈
腹診:肝相火の邪が深いところにアリ。少腹部の虚が深い。
考察:瘀血証
取穴:足厥陰肝経の経穴
治療後:力が抜けて眠くなる。
養生指導:毎日の飲酒をペースダウンして頂く。

9/21(月) 2診目 
前回治療後、耳がスッキリする。
常時していた耳鳴りの音(最大値⑩→)⑤と大分ラクになる。
また、今まで常時大きく耳鳴りが鳴っていたので
気付かなかったが、頭を左右に動かすと
耳鳴りが大きく鳴ることに気付く。


2~3時間ランニングをしていても
耳鳴りが大きく⑧~⑨聞こえた。

9/25(金) 3診目 
前回治療後の2日後、いつもの耳鳴「ボー」が
「キーン」と音が変わり、しばらくすると
「ピー」だったり「ガガガ…」と音の変化が出てくるようになる。


さらにその翌日は、ボーとした耳鳴りに戻っていたが
音量が②~③と大分軽減して楽になっていた。

10/8(木) 6診目
耳の調子が良いので、
警備会社でのアルバイトを始めた。
朝~夕方の勤務を終え、帰宅すると耳鳴が大きくなるが、
ランニングなどで発散すると耳鳴 治まる。

10/24(土) 9診目
アルバイトして疲れても
耳鳴・閉塞感共に出ずに済んでいる。

その後、年内は治療週1回ペースで順調に過ごす。

【2016年】
年明けも大分元気だった為、一旦治療間隔を空けてみる。

3/6(日) 19診目
1月に治療を受けてから2ヶ月間隔空いたが、
2月末まで体調順調に過ごすも
3月に入って、また耳鳴が④と少し出てきた。

3/10(木) 20診目
経過良好。耳鳴り出ずに済んでいる。
今回の経験から、治療間隔を空けすぎず
2~3週間に1回ペースで継続。

5/2(月) 24診目
耳鳴りは消失。肩の凝りも消失し、
月経が3年ぶりにきたということで大変喜ばれる。


その後もメンテナンスで継続し施術中。
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「瘀血と取り除くことで、
耳鳴りの改善と、止まっていた月経も再開できました。
全く関係ないと思われる症状でも
根本部分では原因が一緒だったりします。」

担当鍼灸師:為沢

関連リンク:
突発性難聴…奈良県生駒市のE.S様の鍼灸治療体験談

(2016年 6月 19日 更新)




閉塞感を伴う難聴の改善例

兵庫県宝塚市在住 R.K様 44歳 自営業

主訴:難聴
既往歴:高コレステロール、過敏性腸症候群
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【依頼時の内容】
主訴:
低音性難聴

病歴:
4月中旬より、起床時に耳の閉塞感がある
4月14日 低音性難聴と診断
 ・ベタメゾン錠
 ・ニザチジン錠
 ・メチコバール錠
 ・メチコバール
 ・アデホソコーワ腸溶状
 ・イソバイドシロップ 70% 30ML を処方

4月17日 数値改善とのことで、継続診療
 ・メチコバール
 ・アデホソコーワ腸溶状
 ・イソバイドシロップ 70% 30ML
を処方

5月1日 数値平行線
 4月17日の薬を処方

5月29日 数値が4月14日に戻る

左の耳の閉塞感が続く
日によって、状況が異なる
朝の状況で一日が左右されることが多い
飛行機の音などがつらい
自分の声が、反響する感じがすることもある

などの症状があります。

宜しくお願いいたします。

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2015年6月3日 初診
上記の内容をふまえ問診にあたる。
4月中旬より、
耳の閉塞感、難聴があり、
投薬治療により、難聴の状態が一時的に改善するも、再び悪化し
現在では、「左耳の閉塞感による難聴」が主な症状としてあるとのこと。

●発症までの背景
10年ほど前から自営業をされており、
自営業独特の重圧を感じる事が多く、
ここ最近までは昼夜逆転することや、
睡眠不足になることが多々あったとのこと。
ただし、今回の症状が発症してからは、
それまでの不規則な生活から睡眠や食事を中心に見直し、
改善するように心掛けている。

弁証:腎気虚
※所見として、
他にも気の停滞や脾胃の弱りによる湿の滞りなども見受けられるが、
四診(望診、聞診、問診、切診)の結果、腎気を建てていくことを最優先とした。
舌診:淡白舌、薄白苔、やや乾燥
脈診:弦脈
腹診:肝の相火の実、胃土に停滞が見受けられる
治療後:左の耳に温かみを感じる

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6/5(2診目)

前回からの経過として、
・治療直後に眠気を感じる
・朝から一身がスッキリとした感覚があったとともに、
 耳に開放感を感じる
・肩にマッサージの後に感じるような、
 揉み返し様の感覚が残る



現状での効果判定
→腎気を建てていくことで、
肝気の流れもよくなり、
主訴の状態としては快方に向かっているといえる。
頚付近に、揉み返しのような反応があったが、
頚〜耳への流れが通行しやすくなったため、
それまで気血の流れが停滞し、
常に緊張感を帯びていた頚の力が抜け、
その分、筋肉痛のような状態になったとみている。

舌診:淡紅舌
脈診:弦脈が緩み、脈に躍動感を感じる
腹診:肝の相火の実やや緩む、胃土の停滞はまだ残る

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6/10(4診目)
前回からの経過として、
・身体全体がスッキリとしてくるような感覚あり
・モヤモヤとした閉塞感を感じない時が出てきた。
・今までの聞こえ方と比べると、
 聞こえすぎるぐらいの感覚が出てきた。



現状での効果判定
→数日後に東京への出張を控えていることから、
肝気の張りが強く出ていることが考えられる。
音が聞こえ過ぎる感覚もそれに付随していると考え、
一時的なものと判断。
身体全体の状態は改善傾向にあり。
また腹診においても、
診断点である胃土の停滞がよく緩んでおり、
経過として良とみる。

舌診:淡紅舌、やや老、やや乾燥
脈診:脈力あり
腹診:肝の相火の張りが明確、胃土の停滞は大分緩む

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6/24(8診目)
耳の違和感をほとんど感じる事がなくなり、
音の入りも適度な状態を保つ。



6/27(9診目)
先日、一ヶ月ぶりに聴力検査を行い、
前回は低音の聴力が基準値を大きく下回っていたが、
今回、正常値まで改善していた。

その後も、
継続的に施術にあたらせて頂き、
年始には飛行機に乗っても負担なく過ごせたと報告を頂く。
---------------------------------------------------------------------------------


御自分で起業されてからの数年は、
睡眠や食事などの生活習慣が不規則になり、
そのことが正気の弱りにつながっていったと考えました。
腎気を中心に正気を建てていくことで、
同時に気の滞りがほどけ、
脾胃の力強さもよく出ておりました。
途中、肝気が昂ぶり、
周りの音が大きく聞こえることもありましたが、
一時的なものと判断しその後も方針がぶれることなく
施術を重ねていくことが出来ました。
春先から繁忙期に入りましたが、
症状が安定して過ごせているとお伺いしております。

担当鍼灸師:新川

(2016年 6月 9日 更新)



3年前から続く難聴が改善していく

大阪府在住 H.Mさま 男性 無職
主訴:突発性難聴
既往歴:慢性気管支炎、喀血(3年前)
その他の症状:肩凝り、胃が弱い、咳や痰が続く

問診にて、以下の内容をお伺いする。
突発性難聴に関して、現在の症状としては、
耳鳴り、耳閉感があり、聞こえもあまり良くない感じが
続いているとのこと。
 ・耳鳴り:左耳は3年前から続いている、右耳も2,3日前から鳴りだした。
 ・3年前に気管支炎で入院したが、耳鳴りはその頃から始まった。
 ・「ボー」という低い音の耳鳴りが多く感じる。
 ・耳鳴りの音の種類は多様で、低音以外にも、洗濯機が回るような音がすることもある。

その他の症状の詳細は以下の通り。
 ・気管支炎は20年前から続いている。
 ・子供の頃から胃腸が弱く、今も脂っこい物や多食で調子を崩すことがある。
 ・肩凝りも長年続いている。

耳鼻科や内科にも通院中であるが、症状は改善されない。

鍼治療には以前から興味があり、もっと早くに来たかったとのこと。
今回、長く続く左耳の耳鳴りに加え、最近、
右耳も症状が出だしたことをきっかけに来院を決められた。

<初診>  2016.2.10
舌診で、黄厚粘苔が舌の右側を覆っていることを確認。
平素より胃腸の弱りがあるとのことで、
中焦を主に、湿邪の停滞が長く続いていると感じる
腹診でも胃土に大きな空虚感があり、脾胃の弱りが根深いようである。

背候診では、肩凝りがある場所の周辺に深い虚がみられる。
ちょうど気管支などの反応が出やすい場所であり、
長く気管支炎を患っていることが関係しているように思う。
また、脾胃における湿邪の停滞の反応もみられる。

弁証:湿困脾胃、肺気虚
治療方針:中焦の去湿に加え、肺気を補う

術後、症状に大きな変化は見受けられなかったが、
沈んでいた脈が中位に安定し、
腹診や背候診での経穴の反応も調ったことを確認する。
本日はこれで治療を終えることを伝え、
しばらく週に2回ペースで来院いただく。

<2診目>2016.2.14
前回から難聴の症状に関して大きく変化は無いが、
なんとなく首が回りやすくなったとのこと。
首が回りにくいということは感じてはいなかったが、
実は首が凝っていたことが判明。

今後しばらく同じ治療方針で施術を行っていく。

以下、施術前の問診にて伺った内容を記す。

<3診目>2016.2.17
耳の閉塞感がマシになり、低音の耳鳴りがなくなった。

<4診目>2016.2.20
咳が減ってきた。

<5診目>2016.2.24
痰も減ってきた。
肩凝りもマシになってきた。

<6診目>2016.2.27
耳鼻科で聴力検査を行ったが、結果が改善していた。
夜中に行くトイレの回数が、3回から1回に減った。

<7診目>2016.3.2
雨天では、耳鳴りの音が大きくなるが、全体的にはマシ。
次回から、治療ペースを週1回に減らす。

<8診目>2016.3.9
朝は耳鳴りがなくなった。昼間も気にならない。
低音の耳鳴りは減り、高音の耳鳴りが主となったとのこと。
注意深く四診を行うと、腎気の弱りがあまり変わらず残っている。
今後の治療方針として、脾胃だけでなく、腎気を高めていくようにする。

<9診目>2016.3.16
低音の耳鳴りが無くなる。
→耳鳴りに関しては、高い音で、夜のみとなる。

<10診目>2016.3.23
耳閉感が無くなる。

<11診目>2016.3.29
耳鼻科で検査を受け、結果は良かった。
しかし、検査の後に耳閉感が少し出たとのこと。

<12診目>2016.4.6
全体的に調子が安定してきた。

その後、1週〜2週に1度のペースでご来院頂いている。

<施術担当者よりコメント>
「治療を受けていただくたびに、
お身体全体が改善していくように感じております。
耳鼻科で長く治療を受けられても
ほとんど改善されなかった難聴・その他諸症状が、
鍼治療で改善されていっていることは
大変意義深いことだと思います。
今後も調子をより上げていくことができるよう、
診させていただきます。」

施術担当:大原
(2016年 5月24日 更新)


耳の閉塞感の完治を目標に!

大阪府茨木市在住 T.M様 52歳 男性 歯科医
主訴:突発性難聴
既往歴:胃潰瘍

2016年1月1日、
回転性の眩暈、耳鳴り、耳の閉塞感を発症して入院。
一週間ほどステロイド治療を施した後、
回転性の目眩は治まるが、
閉塞感が治らないとのことで、
2016 1/11 来院。

舌診:紫舌(舌下静脈の怒張アリ)舌先紅、白膩苔
脈診:濡脈
腹診:肝の相火の熱、胃土の虚、心窩部の実
切経:三里(右)虚、陰陵線、(右)虚、後渓(右)実、
   心兪(右)、太衝(左右)裏に熱こもり

・胃の気を高める
・瘀血を捌く
上記を目的に足太陰脾経と足太陽膀胱経の経穴を使用する。

施術後
耳の詰まりがボワーンと広がる感じがあった。

【1/15(2診目)】

舌全体に広がっていた白膩苔が減少する。
舌根部の苔のみ変化がみられなかったので
下焦の瘀血を意識して
足太陰脾経の経穴 + 手太陽小腸経の経穴
を使用する。

施術後
治療直後から耳の詰まりに広がりを感じる。

1/17(3診目)後に聴力検査。
高音域 75db → 64db

この頃から
「分厚い中綿がとれた感じがする」
と伺う。

その後
施術を重ねる度に高音域に変化あり。

1/24(5診目)
64db → 61db

2/14(11診目)
61db → 53db

2/23(14診目)
53db → 51db

3/8(19診目)
51db → 36db

19診目の後の聴力検査で
今までに大きな変化がみられなかった
低音域にも変化が現れる。
60db → 50db

3/23現在
これまでの舌、脈、腹部の変化として、
紫舌や舌下静脈の怒張などの瘀血を表す反応が徐々にとれ、
脈力に力が出て胃土の虚も埋まり胃の気が徐々に立ってきている。


「大きな穴(虚)に
 固く頑固な汚れ(瘀血)がこびりついている感覚がありますので、
 地道にコツコツと汚れを取り除き穴を埋める必要があるかと考えています。
 症状改善までしっかりと対応させて頂きます。」

施術担当:本多

(2016年3月 25日 更新)



発症から十数年 あきらめかけていた眩暈、難聴、耳鳴り、腰痛が改善!

千葉県野田市在住 山田 道子さま 82歳 女性 専業主婦

主訴:眩暈・難聴
既往歴:猩紅熱、突発性難聴、白内障

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2016.1.6 初診
主な症状



                          ↓
2016.1.20 5診目
改善された点

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これらの症状をどのように診立てたか?
心脾両虚証による脾の昇清不利

【ポイント】
・顔色不華
主には脾胃虚弱を呈すが、
今回の場合は脾の弱りにより、
気血が化生されにくいことで、
水穀の精微が心を栄養しきれてないと診立てた。

・舌の色味
心脾両虚により、気血の生成がうまくいかず、
通常は舌の色味としてやや淡を呈すが、
今回の場合、
ややあせた淡紅を呈し、
若干の血分(陰分)不足がみられるものの
気血の絶対量は確保出来ていると判断する。

【方針】
益気補血・健脾養心

【まとめ】
証とは、また別の問題として、
その方の状態(正気の逞しさや邪実の強さ、陰陽の平衡具合など)が
どのレベルなのかを判断することが重要となってきます。
実際に山田さんの症状自体は数十年前から続いており、
一般的には“難治”といわれる状態かもしれませんが、
東洋医学的に診断していくと
まだまだ地力がしっかりしているので、
その地力をいかに活用出来るかが一番のポイントとなりました。

山田 道子様の治療体験談です。
https://www.1sshindo.com/new_voice/michiko_yamada20160213.html
上記の症例集とともにご参照下さい。

※本名の掲載につきましてはご本人の許可を頂いております。

施術担当:新川

(2016年2月 26日 更新)






大阪市東住吉区在住 E.Sさま 42歳女性 学生→会社員

大阪市東住吉区在住 E.Sさま 42歳女性 学生→会社員

主訴:突発性難聴
既往歴:子宮筋腫、子宮内膜症、足関節骨折、胃腸炎、肺気腫

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【来院時の依頼文】
幼少期より右耳が弱く中耳炎などによくなっていました。
7年前に右耳が突発性難聴になりステロイド点滴で聴力は回復しましたが
調子が悪くなると耳鳴り・耳閉感がありました。
2013/11/10に左耳が聞こえにくくなり11/13よりステロイド服薬するも、
11/15には減薬指示があり、
11/18朝起きると左耳の耳鳴り、難聴、耳閉感、聴覚過敏があり、
別病院にてステロイド点滴(プレドニン・土日はリンデロン)と
服薬(ノイロビタン・トリノシン・カルニアチン)が始まりました。
11/28までステロイド点滴を行うも、よくならず、
11/29より上記服薬に加え、イソバイドシロップを1日4包を服用しています。
毎日、動悸や吐き気もありどうしてよいのかわからない状態です。
よろしくお願い申し上げます。

※その他病歴 3年前に子宮筋腫・子宮内膜症
5年前に肺気腫の疑いあり と診断されました。
病気ではありませんが重度の肩こりと冷え、めまいがあります。
(本文ママ。)

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2013年12/3、初診。
【突発性難聴】
7年前に右側に発症するが、ステロイド点滴で聴力は回復する。
今回、2013年11月10日より発症。
左耳の難聴を自覚する。
その一週間後より
・耳鳴り
・耳の閉塞感
・聴覚過敏 等の症状が出てくる。

今回もステロイドを使用するが、
以前程の改善がみられず。
動悸、吐き気の症状は投薬後より顕著となる。

★発症前の環境、生活習慣
栄養士の資格取得の為、現在通学中。
8月から9月にかけての夏休み期間は、
夜更かし、暴飲暴食の傾向にあった。
さらに、11月初旬に学校内で大きなイベントがあり、
それらの運営に一年掛かりで携わっていた。

舌診:やや紅、胖、やや乾燥、白苔

脈診:滑、左尺位無力

腹診:肝の相火の実(左)
弁証:腎気虚
施術後:耳鳴りが小さく感じるようになる。

12/5 (2診目)
前回施術後、
耳鳴り:音の出方に波が出てくる。
前回同様に処置。
施術後:耳の中に流れるような得気を感じる。 

12/7 (3診目)
周りの音を拾い易くなり、
耳の閉塞感を感じにくくなった。
食欲が出てきた為、体重が少し増えた。

12/12 (5診目)
耳鳴り:ほぼ治まる
耳の閉塞感:朝の起床時のみ⑥程度感じる。
聴力:半分程度捉えられるようになる。

12/21 (7診目)
耳の閉塞感:起床時は⑤へ

12/25 (8診目)
耳の閉塞感:起床時は①~③へ

年始より、
卒業試験に向けて勉強する時間が増える。

1/23 (13診目)
先日風邪を引くが、
突発性難聴の症状へは影響なし。
耳鳴り:感じず
聴力:9割方回復

その後、施術の間隔を空けるが、
症状なく過ごされたので、
2014年7月18日をもってご卒業される。

現在は、栄養士の職に就かれ、
日々のお仕事をこなされているとのこと。


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【担当鍼灸師の新川より】
主に(脾)腎の弱りを中心に補っていきました。
卒業試験などの負担で睡眠不足になることもありましたが、
大きく崩れることなく改善に向かわれました。

ここ数診では、山登りなどの運動をこなされ、
飲酒などの負担があっても安定して過ごされております。

(2014年 8月 7日 更新)



大阪府吹田市在住 K.Sさま 43歳女性 専業主婦

大阪府吹田市在住 K.Sさま 43歳女性 専業主婦



主訴:突発性難聴

既往歴:花粉症、月経前症候群

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2013年6/27、初診。

【突発性難聴】
6/17~発症
・耳の閉塞感:耳内に水が入ったような感覚があり、
       エコーがかって聞こえる
・聴力:検査上では正常値だったが、感覚的に左よりやや落ちる。
・耳鳴り(右):あり

6/19~ 
耳鼻科受診
ステロイド薬を一週間、
その後イソバイドをそれぞれ服用するが、
ともに効果を得られず。


舌診:やや紅、白苔

脈診:枯脈

腹診:肝の相火の実(左>右)

弁証:少陽枢機不利



6/29 (2診目)

前回施術後、空腹感あり
耳鳴りが静かになり、
水が入って詰まっていた感じが抜けてくる。



7/4 (3診目)

寝付きが良くなり、
突発性難聴の症状も感じないとのこと。
肝の相火の実の反応はほぼ消失してくる。


7/27 (5診目)
落枕(寝違え)の症状あり。
突発性難聴の状態は安定しているので、
主訴を切り換えて診させて頂く。

【落枕(寝違え)】
二日前に、
実父が急病で救急搬送される事があり、
それらの対応で慌ただしくされていたとのこと。
その後、頚の痛みを発症される。
頸部、後屈時の痛みが顕著。
考察:肝気上逆
降気を主に狙い処置。


8/3 (6診目)
頚の痛みは消失。
まだ背中の張りが気になるので、
そちらを診させて頂く。

その後、
9診目まで診させて頂き、
突発性難聴、落枕(寝違え)
両症状とも治まっており、
月経前症候群の症状である
生理前のむくみも取れてきたとのこと。

この日をもってご卒業とさせて頂く。

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【担当鍼灸師の新川より】


様々な症状であっても、
その方の御体の特徴、病の原因を探り出し、
適切に処置をしていくことで改善に至りました。

肝胆両経を治め気血が流れ易くなったことで、
月経前症候群の症状にも変化が出ておりました。

(2014年 6月 13日 更新)


大阪府枚方市在住 H.Iさま 55歳女性 会社員

大阪府枚方市在住 H.Iさま 55歳女性 会社員


主訴:突発性難聴
既往歴:子宮筋腫、前十字靱帯断裂、ぎっくり腰

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【来院時の依頼文】
突発性難聴
病歴:
3/1耳鳴 閉塞感 耳鼻科受診入院
3/6退院
  聴力回復 耳鳴り持続
  その後内服治療
4/22 内服治療終了
4/26 耳鳴り再発
5/8~5/15 ステロイド内服治療
5/24~5/31ステロイド点滴
その他
 40歳 子宮筋腫(手術)
 47歳 右前十字靱帯断裂(手術)
(本文ママ。)

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2013年5/31、初診。
【突発性難聴】
2013年3/1~発症
耳鼻科を受診し、即座に入院が決まる。
ステロイドの点滴治療により、
聴力は回復するが、耳鳴りは続く。
退院後、内服薬は継続して服用するが、
その後再度難聴となったため、
ステロイドの点滴を行うが、
今回は聴力の改善がみられなかった。

主な症状として
・難聴
・耳鳴り
・耳の閉塞感

元々、医療系の専門職をされていたが、
今年の4月より部署が変わり、
仕事量は減ったが
慣れない業務が多くなったとのこと。

舌診:淡白舌、薄白苔

脈診:やや枯
腹診:肝の相火に実(右)
弁証:肝鬱気滞
施術後:脱力感とともに、一身が温もる。

帰宅中に携帯からメールを送信して頂き、
施術後、一鍼堂から出た際に耳鳴りが消失し、
その後暫くすると耳鳴りが出てくる。
ご本人曰く「(発症から)3ヶ月ぶりの静かな体験」とのこと。
継続して診させて頂くよう、返信させて頂く。

6/4 (2診目)
・耳鳴り:前回治療後より2時間消失。
     耳鳴りが出てくるものの、
     音質が低音に変わるとともに音量が少し小さくなる。
     その後も、度々耳鳴りが消失する。
・耳の閉塞感:感じなくなる。

6/7 (3診目)
部下の方から相談を受け、
その後から
耳鳴り、耳の閉塞感を強く感じるようになる。
本日、聴力検査があったが、
結果は前回から比べて少し聴力は回復しているとのこと。

来年の9月に職場の移転があり、
そちらに向けて準備を進めているため、
負担がかからないよう改めて御依頼頂く。

6/27 (6診目)
・聴力:自覚的に聞こえ宜しい
・耳鳴り:⑤へ
・耳の閉塞感:消失

7/18 (9診目)
数日、ストレスがかかる業務があったが、
耳鳴り:影響なく穏やかなまま

また、
先日聴力検査があったが改善傾向にあり。
※検査の結果によって、
入院をすすめられる事も考えられたが
無事回避出来たとのこと。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9/5 (16診目)
業務上、相談を受ける事が多くあり、
その翌日から二日間ほど

聴力:聞こえづらくなる
耳鳴り:⑦~⑧ 

となるが、
徐々に回復の兆しを見せ、

聴力:聞こえ方がマシになる
耳鳴り:⑤へ

脾腎の弱りも診られたが、
疎肝に重きをおき施術を行う。

9/19 (18診目)
耳鳴り:④へ
遠方のご実家へ戻られる為、
暫く来院出来なくなるが、
ご本人としては、
安定した状態で行けるため安心しているとのこと。

10/5 (19診目)
約三週間ぶりのご来院。
耳鳴り:③~④で安定していた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後、施術を重ねていくことで、
聴力:日常生活に支障なし
耳鳴り:①(気にならないことが多くなる)
耳の閉塞感:消失

以上の状態で安定するようになる。
-------------------------------------------------------------------------------------

【担当鍼灸師の新川より】
初診時、表情は堅く、
病に対しての不安感が大きくあったとお察しします。
その施術後、
一鍼堂の扉を出た後から
耳鳴りが一時的に消失するといった顕著な変化が現れました。

H.Iさんのように
施術直後よりも少し時間が経過してから
変化が出てくる事が多々あります。

基本的な方針として、
肝気を通し、
その後腎気を補うように進めました。

途中、耳鳴りや聴力に負担がかかることがありましたが、
しっかりと持ち返され、
その後は負担がかかっても安定した状態で過ごされております。

(2014年 5月 24日 更新)




大阪府高槻市在住 M.Iさま 18歳女性 学生

大阪府高槻市在住 M.Iさま 18歳女性 学生

主訴:突発性難聴
既往歴:先天性の右耳難聴
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2012年6月末、
突然左耳から「ピー」という耳鳴りが聞こえ、
その頃から人の声が聴き取り辛くなる。
7月3日に耳鼻科を受診したところ突発性難聴と診断され、
お薬(メチコバール)による治療を行うが
ご本人が一刻も早く治したいとのことで
当院での鍼灸治療をご希望なさる。

2012年7月4日、初診。
4月に大学生になり、
高校生の頃とは違って不規則な生活が増えた。
特に6月以降はバイトを始めたこともあり、
就寝時間が午前2~3時という日が続く。
舌診:紅色あせ。
脈診:軟。
腹診:臍周自汗し、臍下の虚。
切経:曲池(左右)実、後谿(右)実、霊道(左)やや虚、
上廉(右)自汗、太衝(左右)実、太谿(右)虚、照海(左右)虚。
弁証:腎虚証。
取穴:足少陰腎経、足太陽膀胱経の経穴。

7月8日、2診目。
治療翌日から耳鳴りが⑩→⑤に落ち着き、
それに伴い人の声も聴き取りやすくなる。
舌診:紅きつし。
脈診:やや濡。
腹診:臍周自汗し、臍下の虚。
弁証:初診同様。
取穴:足少陰腎経、督脈の経穴。

7月22日、3診目。
大学の実習と重なり日があいてしまったが
耳鳴りはなく、聴き取りも良い。
舌診:紅で舌尖が紅味きつい。
脈診:枯脈。
腹診:臍周自汗はなし、臍下の虚もマシ。
弁証:同様。
取穴:足少陰腎経、足太陽膀胱経の経穴。

8月5日、4診目。
耳は全く気にはならないが、
テスト期間に入ったため睡眠不足になっている。
舌診:紅で舌尖が紅い。
脈診:やや滑脈。
腹診:季肋部に緊張があり、臍下はやや虚。
弁証:同様。
取穴:前回と同様。

この後7診目までは補腎を行い、
8診目以降は気滞が起こらないように
治療方針を切り換える。
10診目の時点で耳は問題がない上、
耳鼻科でも治っていると診断されたとのことだったので、
9月30日を以てご卒業なさいました。

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【担当鍼灸師の下野より】
幼稚園の先生を目指し進学した矢先のことで、
最初の頃はショックも大きかったようです。
学校では音楽の講義があり、
来院当初は御体が万全ではなかったために
支障が出たようですが、
状態が良くなるにつれて問題なくなり、
精神的にも立ち直ることが出来ました。

(2014年 5月 7日  更新)

 

 

大阪府茨木市在住 E.Kさま 54歳女性 専業主婦

大阪府茨木市在住 E.Kさま 54歳女性 専業主婦

主訴:突発性難聴
既往歴:子宮筋腫
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2011年2月上旬頃から、
イライラした後に耳の付け根付近に痛みを感じ、
その後2月8日の夕方から耳鳴りを自覚する。

耳鳴りの種類は、
キーン、ジーの2種類で、
自転車や車のブレーキ音、寒冷地、食後、緊張する場面などで
増悪する傾向アリ。
またウォーキング、犬の散歩をすると、耳の閉塞感を感じ、
音が反響して聞こえる。


2011年3月17日一鍼堂来院
初めての施術ということもあり、
やや緊張の面持ちで来院される。

舌診:紅、薄白苔
脈診:やや実、尺位に虚
腹診:肝の相火の虚中の実(左)
考察:肝鬱気滞
取穴:足の少陽胆経、足の厥陰肝経、足の太陽膀胱経の各経穴に刺鍼
施術後:紅舌→淡紅舌になり、実脈が緩み、
    耳鳴りの音量が小さく感じるようになる。

4診目(4月2日)
初診施術後から徐々に耳鳴りの音量がおとなしくなり、
耳鳴りの音がキーン→ワーンへと変化してくる。
耳の閉塞感に波が出ており、一週間の内、2日ほど感じない日があった。

11診目(5月13日)
今まで繁華街など人の多い混雑した場所にいくと、
耳に負担がかかるとのことだったが、
先日梅田に用事をしにいった際、
以前に比べて耳の負担が軽く感じるようになる。

17診目(7月1日)
耳の調子が宜しいので、
ご友人と映画に行かれるが、耳への負担はなく鑑賞できたとのこと。
このころから便秘が解消され、食欲も出てくる。

その後、ひと月に一度のペースで診させて頂いておりましたが、
施術間隔をあけても調子良く過ごされておりましたので、
2012年2月29日をもって御卒業していただきました。

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【担当鍼灸師の新川より】
突発性難聴による
耳鳴り、耳の閉塞感の症状を診させて頂きました。

初診時に来院の際は、
警戒心が強く、肝気の張りが顕著な印象がありましたが、
施術の内容、進め方などを説明させて頂き、
施術をすすめていくうちに雰囲気も柔らかくなって参りました。

元々活動的な方でしたが、耳の症状のため
外出するのも負担になるとお伺いしておりましたが、
「先生、今度テレビ局の公開放送に行くんですが、大丈夫ですかね?」
とどんどん外出が多くなり、心身ともに改善が診られました。


(2014年 4月 23日 更新)




兵庫県宝塚市在住 S.Tさん 31歳男性

兵庫県宝塚市在住 S.Tさん 31歳男性

主訴:突発性難聴

2007 / 12月、夜間にトイレに行った際、耳鳴り(ゴーとした音)発症。
病院にて突発性難聴と診断される。
その後、1週間ほど薬服用し耳鳴り落ち着くが、パチンコ店にて耳鳴り再発。
耳の閉塞感も時々あり。
2008 / 2 / 22 来院
1診目の施術後1日通して昼・夜の耳鳴り落ち着くが、朝の耳鳴りはあり。
2診目の施術後1週間通して耳鳴り・閉塞感なく過ごされる。

4診目にて症状全く出なくなったため、
一鍼堂での施術を様子見て頂く。

 

大阪府豊中市在住 S.Tさん 22歳男性 ミュージシャン

大阪府豊中市在住 S.Tさん 22歳男性 ミュージシャン

大阪府豊中市在住 S.Tさん 22歳男性 ミュージシャン
主訴:突発性難聴(右耳閉塞感を伴う)

20歳の時に右耳が聴こえなくなり入院。突発性難聴と診断。
退院後、若干良くはなったものの、
22歳の時に再び難聴で聴こえなくなり入院。
2006年12/12一鍼堂来院。
1診目、問診にて湿痰(飲酒にて増悪、伏痰、悪天候時倦怠感など)が
考えられた。
鍼で陽明経経穴にて湿痰さばく。
治療後、閉塞感はあるが、鼻は通り耳痛が消失する。
2診目治療後、閉塞感が4割程度にまで落ち着く。
7診目治療後、閉塞感は消失する。
以後、閉塞感は落ち着き、
症状が出ても鍼灸治療ですぐに症状は治まる。

大阪府豊中市上新田在住 O.Kさん50代 女性:サービス業


大阪府豊中市上新田在住 O.Kさん50代 女性 サービス業

主訴:右耳難聴・耳の閉塞感、
その他の症状:手の痺れ・痛み

右耳の難聴、雨天時の閉塞感が強く、
手を握ると痺れ、痛みあり。右手は握力がない。

鍼治療で、湿痰と肝気をさばく。

手の握力が大分出てきたと同時に痺れ、痛みもなくなってきた。
鍼灸治療をしてから、週1回の便通が3回へと増えてきた。
その後も体調は良く、5診目には耳もよく聞こえるようになったため、
5診目をもって卒業していただきました。

大阪府藤井寺市在住 J.Oさん 37歳 職業:一般事務

大阪府藤井寺市在住 J.Oさん 37歳 職業:一般事務
主訴:突発性難聴
その他の症状:右耳の失聴、手湿疹、肩凝り、左足裏の湿疹
既往歴:右耳の失聴
施術担当:為沢

(来院時の依頼文)
3月下旬より左耳にわずかな違和感覚えるも、
風邪をひいた時や疲れたときに耳がおかしくなることがあるので
その程度だろうと軽く考えていた。
1週間ほど前から今度は聞こえに違和感を感じ、
地元の耳鼻科に診てもらったところ、
突発性難聴と診断(めまいがないのでメニエール病ではないといわれた。)
ステロイドを処方して様子を見るところだが、
実は私は子供の頃に右耳に聴力を失い(ほぼ聞こえない)、
故に用心をして大きな病院で点滴治療を薦められ、
大阪市立大学病院の耳鼻科を4/9に訪れた。
前日耳鼻科にてビタミン剤や血流緩和の薬をもらっていて、
そのせいなのか聴力検査では少し上がっていたが、
やはり低音部分が弱っていた。
主治医曰く、めまいはないけれど低音部の聴力が弱るのは、
突発性難聴かメニエール病か現時点では判断できない。
後者であれば繰り返す可能性がある。
とにかく今はステロイド治療を行うが、
今後繰り返すようならメニエール病の治療に変更することになりますといわれた。
4/9に一回目の点滴治療、翌日2回目、土日は錠剤を服用し、
又明日月曜日に点滴を打ちます(月水金の週3日予定)。
治療は始まっているものの閉塞感は
もしかしたら大きくなっているような気もして、
聞こえもますます声がこもるような気がして、
右耳が聞こえないので、精神的にかなり動揺しています。

(担当者より解説)
2009年3月下旬より、左耳に違和感を感じ、
4月上旬に突発性難聴と診断。
低音部の音が聴き辛く、夜疲れてくると耳の閉塞感がきつくなる。
閉塞感がきついと、自分の声が頭の中で響く。耳鳴りは無し。
耳鼻科にてステロイド治療を施すが
自覚的に耳の閉塞感がきつくなってきている。
ステロイド治療に不安を感じ、当院に鍼灸施術依頼される。
2009年4/14来院。

問診にて、発症時の生活状況を伺うと
3月は大変忙しく過ごされていたとのこと。
また、毎日飲酒しており
3月は飲酒する機会も多く、いつもより飲酒量は多かった。
問診を進めていく内に、
飲酒後に耳の閉塞感がきつくなっている気がするとのこと。
舌診にて、舌苔が白苔。淡紅舌。
脈診にて、緩脈にして、やや滑脈、沈位で無力。
腹診にて、帯脈上の自汗アリ。
切経にて、右曲池の実、右孔最の実、左後谿の虚中ノ実。
右足三里の虚中ノ実、両足陽明経の邪実アリ。
右太衝の実、左衝陽の虚中ノ実アリ。
背候診にて、左肺兪の虚、左肝兪の虚中ノ実、右大腸湯の虚中ノ実アリ。

初診時、考察として飲酒による
手足陽明経の去湿と、やや肺気の弱りを補う鍼を施す。
施術直後、自分の声の響きがマシになる。

4/16、2診目。
前回施術後、自分の声のこもりがマシになり
低い声が聞こえ悪かったが、
割れて聞こえるようになる(聞き取れるようになる)。
また、洗顔時、肌がキレイになっていることに気付く。

4/23、4診目。
経過順調で、耳鼻科の聴力検査で正常になっていたと伺う。
肌の調子も良くなり、手・足の湿疹がキレイになったとのこと。
手の湿疹は10数年ぶりにキレイになったと仰る。

担当鍼灸師(為沢)より
現在も施術継続中の患者さまです。
5/16、8診まで診ておりますが
左耳の突発性難聴は全快されました。
現在は失聴した右耳に主訴を切り替えて
施術させて頂いております。
御体に湿邪が内停している場合、
点滴により、内湿として籠ってしまう場合がございます。
J.Oさんの場合、点滴により耳が悪化したことと、
毎日の飲酒をヒントにして施術させて頂きました。
聴こえていない耳の施術は
御時間かかりそうですが、
コツコツ定期的に診させて下さいね。

大阪府和泉市鶴山台在住 U.M 20代 女性 福祉施設職員

大阪府和泉市鶴山台在住 U.M 20代 女性 福祉施設職員
主訴:突発性難聴、メニエール病
既往歴:子宮の変形、膵臓炎

2007年6月
高音の耳鳴り発症、
3日後、目眩、嘔吐のため入院。
原因は極度の過労と考えられる。
退院後、暫くして転職。
一年後の2008年10月、
回転性目眩を伴う発作がほぼ毎日出る。
原因として宿直の回数が増え、
負担が出たとの事。
2008年12月3日一鍼堂来院。

初診
舌、やや胖大、淡紅。脈、右尺位弱り、滑。
腹診、腹部板状に硬し。
考察:気滞と脾胃の弱り。
処方:太衝、第二衝陽、霊台

2診目
問診にて、目眩症状あるものの治まりが早く、きつさもマシ。
ストレスを感じた時に耳鳴りの音量が大きくなる。
処方:太衝、上廉、公孫

目眩症状とともに、風邪様症状発症のため2週間様子を診させて頂いたあと
初診から3週間後に3診目を診させて頂く。

3診目
行事の準備等で負担がかかったとのこと。
処方:太衝、三里、肝兪

4診目
治療後から3日間目眩なし。前回と同処方にて治療終了。

その後
10診目まで調子良く過ごされ薬を飲まない日も増え、
負担に対しても目眩発作出なくなる。
夏休み期間中に仕事が多忙になり、また大きなイベントが
あるとの事なので、それを目標とし
鍼治療をすすめていきたいとのこと。
過度のストレス、過労時に目眩症状出るものの、以前程悪化せず。

夏休み期間中のイベントも目眩なく過ごされたとの事で、
35診目にて卒業して頂きました。

担当鍼灸師(新川)より
宿直があり昼夜のバランスが取りづらく、
非常にストレスのかかるお仕事の
影響が強くお体に症状として出現しておりました。
真面目で、完璧主義の性格も、
結果的に気滞の症状を悪化させていたと
考えられます。
また食生活においても、多忙なためあまり食べなかったり、
簡単のもので済ませてしまう事が多くあったとのことでした。
なるべく睡眠と食事には気をつけて頂き、生活して頂いたことも
治療の手助けとなりました。
U.Mさん、これからもあまり根を詰め過ぎずに、
お仕事こなして下さいね。

大阪府箕面市在住 I.Tさま 40代男性 広告業 

大阪府箕面市在住 I.Tさま 40代男性 広告業 
主訴:突発性難聴
既往歴:腹膜炎、腰椎圧迫骨折

2009年10月1日より、
左耳の難聴、耳鳴り、つまり、目眩が出現。
翌日より20日間入院し、聴力が回復するも、
電話や会話は不都合がある。

2009年10月26日、一鍼堂来院
舌診:白苔
脈診:寸位ややつまり
腹診:肝の相火実
考察:気滞、湿痰
オーディオテストにて
治療前:音量⑨ 振動感じる
治療後:音量⑨ 言葉として聞こえる

10月31日(2診目)
つまり感あり。
耳鳴りは低音が際立つ。
オーディオテストにて
治療前:音量⑤ 聞こえ始める
音量⑥低音、⑦高音が聴き取れる。
治療後:音量⑤ 反応が早くなる

11月7日(3診目)
11月5日〜つまり、耳鳴り(高音)あり
同月6日に聴力検査し、
聴力回復してきたとのこと。
オーディオテストにて
治療前:音量③で低音聴こえ始める。
治療後:音量③でまんべんなく音が聴こえてくる。
湿痰がよく捌けており、聴こえが回復してきた。

11月21日(5診目)
雨天が続き、つまり感きつし。
耳鳴りはザー音あり。
高音が聴こえやすくなってきた。

11月28日(6診目)
話し声が、人の声として聴こえてくる。
耳鳴り:プチプチ音が交じってくる。
本日より下焦を補う。

12月5日(7診目)
耳鳴り:高音消失。
つまり:雨天時に強調されている。

12月19日(8診目)
聴力:引続き宜し
つまり:残ってはいるものの、
②〜③まで減少している。

2010年1月9日(10診目)
年末まで調子宜しかったが、
年始より耳鳴りがきつくなる。
御正月の食事と関係している模様。
年末までつまりまし、年始から波が出てきている。
歩くと耳の調子が良くなるとの事。

1月16日(11診目)
仕事で大きいミーティングを任され、
その前から耳鳴りがきつく感じ始めたとの事。

本日、気滞を徹底的に捌く。

2月6日(13診目)
先週調子非常に宜しく、
つまりも感じず、
悪い時が続かないようになってきた。

調子宜しいので、本日にて卒業して頂き、
仕事の負担が出ない前に
来院して頂くようお願い致しました。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

担当鍼灸師(新川)より
難聴、つまり、耳鳴りとそれぞれが違う原因から
引き起こされておりましたが、
それぞれの病の出方によって、
処方をそのつど調整しながらの施術をさせて頂きました。
I. Tさん、毎回細やかな報告して頂いたことで、
治療のヒントとさせて頂きました。
たまには、のんびりお散歩する時間も
作ってあげて下さいね。

兵庫県西宮市在住 室屋秀行様 50代男性 会社員 

兵庫県西宮市在住 室屋秀行様 50代男性 会社員
主訴:突発性難聴
既往歴:痛風

お土産や御菓子類を頂くことが多く
東洋医学で言うところの湿痰の邪が
経絡を塞いだものと考え、
湿痰を捌き裏に診られた肺気の虚を同時に
助ける治療をしました。
治療経過は室谷さんに御書き頂いた通り。
当初あっった舌の白苔が治療に応じ消失。
臍の周りの邪と臍下丹田部の虚の反応が消失すると
同時に主訴である耳閉感が取れ
耳が聞こえるようになってまいりました。

室谷さん自身もまじめに治療にあたってくれた為に
経過も追いやすく数回の鍼治療で完治せしめることに
成功しました。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 
担当鍼灸師(林)より
体験談に症状の流れも含めて
ご自身で丁寧に書いていただいたので
詳しくは、そちらをご参照下さい。

室谷様の体験談はこちら

大阪府大阪市西区在住 S.Kさん 50代女性 経理事務

大阪府大阪市西区在住 S.Kさん 50代女性 経理事務
主訴:突発性難聴
既往歴:子宮筋腫

2010年4/30、耳の詰まりが起こり、耳鼻科にて突発性難聴と診断される。
ステロイド薬治療にて一時回復するが、3日後には元の状態に戻り、
耳鳴りを伴うようになる。
2010年6/7 鍼灸の施術を求め一鍼堂へご来院。
舌診にて、紅舌きつく舌根部に少白苔アリ。
脈診にて、浮やや滑で左の尺位が弱い。
腹診にて、胃土〜臍周にかけ邪アリ、両肝相火の邪きつし。
切経にて、後谿(左)虚中ノ実、太衝(左)虚中ノ実きつし、太谿(右)虚、
心兪(右)虚中ノ実。
肝気上逆と診立て、気逆を降ろし腎に納めるよう施術する。
施術直後から、耳鳴りが落ち着いてきたので、初診はこれにて様子を観て頂く。
2診目、6/12ご来院。
初診後から耳の詰まり消失し、耳鳴りもほぼ気にならず。
同時に睡眠も良くとれる様になったとのこと。
切経にて、太衝(左)虚中ノ実が随分マシになる。
施術は初診同様。
2診目以降、耳鳴りも消失し、体調良く過ごされておりました。
2週間、3週間と治療間隔をあけたが症状が再発する事もなかったので、
7/24(6診目)をもって卒業頂きました。

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担当鍼灸師(下野)より
突発性難聴の原因は様々ですが、S.Kさんの場合、
私生活における心神の疲労が原因となっておりました。
そちらをしっかり調える事で、主訴の耳だけでなく、睡眠、食事、
やる気といった面でも改善されました。
今では些細な事を気にする事もなく、元気に仕事をされており、
また、鍼灸施術をとても信頼して頂き、娘さんにもご来院頂いております。
次はS.Kさん同様、娘さんも早く卒業して頂けるよう、
全力で施術に当たらせてて頂きます!!
またお時間あれば、娘さんと一緒に遊びに来て下さい!
ご卒業おめでとうございます!!

     

大阪府池田市在住 K.Aさま 11歳女性 小学生

大阪府池田市在住 K.Aさま 11歳女性 小学生
主訴:突発性難聴
既往歴:なし
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【来院時の依頼文】
2011年 2月20日 午前に突然左耳が聞こえなくなり、
近所の耳鼻咽喉科を受診したところ、重度の突発性難聴の診断、
池田市立病院を紹介され、翌日21日入院。
点滴で18日間(~3月9日)の治療を行った。
若干の改善はみられたものの、完治には至らず。
他の病歴は、特になし。(11歳女児、小学5年生)

【2012年3月11日、一鍼堂来院。】
症状の詳細は左耳に膜が張った感覚がアリ。
左から話しかけられると全く聞こえていない。
突発性難聴を発症する前の状況を付き添われたお母さんに伺うと、
本人にとって大きなストレスを抱える出来事があったとのこと。
それ以来、入眠時間に60分かかるようになるとのこと。
舌診:淡紅、白苔、全体的に潤い。
脈診:緩滑脈。
腹診:両肝相火の邪実がきつし。
切経:腕骨(実)・後谿(実)・内関(実)・
足三里(実)・陰陵泉(虚中ノ実)・地機(実)
身柱(虚)・心兪(虚中ノ実)・胃倉(実)
考察:肝鬱気滞証
治療後:施術後、耳に張った膜が薄れていく感覚があり。

3月17日(2診目)
前回施術後、よく眠れるようになる。
耳は、音が遠くで聞こえるようになったとのこと。
自宅のTVの音声の音量をイヤホンで聴いてもらい、
聞こえる音の大きさの数値を報告して頂くようにお伝えする。
また、3月27日に聴力検査を控えているので
そこで良い結果を出すよう目標を立てる。

3月20日(3診目)
前回施術後、自宅TVの音声にて声として認識できる音量がvol 33。
右耳はvol 1で認識可能なことから、大音量でないと聞こえていない事がわかる。

3月24日(4診目)
前回施術後、自宅TVにて声として認識できる音量が
20日 vol 28
21日 vol 28
22日 vol 25
23日 vol 25
やや音量下がったが、まだ音量は大きい。

3月26日(5診目)
前回施術後、自宅TVにて声として認識できる音量が
25日 vol 18
よく改善される。翌日に控えている聴力検査に臨んで頂く。

4月1日(6診目)
前回施術後、自宅TVにて声として認識できる音量が
26日 vol 15
27日 計測し忘れたため記録なし
28日 vol 12
29日 記録なし
30日 記録なし
31日 vol 10

3月27日に受診した耳鼻科にて聴力検査の報告を頂く。
このままでは補聴器が必要と診断されるが
日を追う毎に、聞こえが改善されているので
聴力がどこまで改善されるか、もう1ヶ月様子を診てみてると診断。
鍼治療では、引き続き肝鬱気滞を散らす。

4月6日(7診目)
調子良いため、次回施術の間隔を空けてみる。

4月16日(8診目)
10日ぶりに御来院。
自宅TVにて声を認識できる音量
vol 8から調子の良い時でvol 5で認識できると御報告を頂く。
大分小さい音量でも耳が聞こえてきた。
ただ、日常生活において
小学校の席替えで後ろの席になり
教壇にいる先生の声が聞こえ辛いと伺う。

4月21日(9診目)
小さい音量でもよく聞こえるとのこと。

4月28日(10診目)
前日の27日に耳鼻科にて聴力検査では聴力が全快していると診断され、
教室での聞こえも問題なくなってきたとのこと。
ここで聴力は全快したが、来年中学受験を控えており
今後も精神的なストレスが多少かかることを懸念し
聴力に影響が出ないように、今後の施術方針は体を強く補強していく。
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【施術担当(為沢)より】
この症例では、肝鬱気滞が耳栓のように塞ぐような形になり
音が聞こえなくなっておりました。
ただ、気機が耳を塞いでいる状態であって聴力自体が衰えた訳ではないので
早い段階でよく改善できました。

     

大阪市城東区在住 K.Nさま 43歳女性 会社員 

大阪市城東区在住 K.Nさま 43歳女性 会社員

主訴:突発性難聴

既往歴:腸閉塞、子宮頸癌
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【来院時の依頼文】
4/14右耳が詰まるような違和感を覚える。
4/16音が割れて聞こえ始める。
4/17耳鼻科受診。突発性難聴と診断される。
4/17~ステロイド投薬治療。
4/19~点滴治療に切り替え。現在継続中。
現在の聴力は右耳が10~20db低い程度。
右耳の聴力はあるが、音が割れて聞こえたり、耳閉感がなくならない。

上記の御依頼文を受け、
【2012年4月27日、一鍼堂来院。】
症状の詳細は、キーンという甲高い耳鳴りが右耳にあり
閉塞感もあって、音声が二重に聞こえる。
特に女性の声や機械音が二重に聞こえて不快に感じる。
閉塞感は水が溜まったような感覚がアリ。雨天時に悪化する。
趣味はゴルフだが、最近運動していない。
飲酒は週に2回。間食あり。
舌診:淡紅色あせ、胖、舌辺部の歯痕、白苔アリ

脈診:濡脈

腹診:臍周の邪がきつし
切経:手三里(実)・太淵(やや虚)・
足三里(実)・陰陵泉(虚深し)・太衝(実)・肝兪(実)

考察:脾虚湿困証

治療後:施術直後はあまり変化が診られなかったが、
体がスッキリしたとのことだったので様子を診て頂く。
養生指導として飲酒と間食を禁ずる。

4月29日(2診目)
前回施術後、翌日の28日に耳がスッキリ聞こえるようになってきたとのこと。
初診時の施術を続けて施す。

5月5日(3診目)
前回施術後、耳の調子はほぼ正常に。
耳鳴りの音も最大値が⑩とすれば、①くらいに落ち着いてきた。
音割れも無くよく聞こえている。

5月13日(4診目)
耳鳴りが⓪に消失し、快調だと伺う。

5月27日(5診目)
施術間隔を敢えて2週間空けてみるが
調子は変わらず良いと伺うので、今回を以て御卒業して頂きました。

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【施術担当(為沢)より】
比較的、早く改善された患者さまの症例です。
施術期間中はゴールデンウィークを挟んだため
淡路島へ旅行に行かれたと伺いましたが、
耳への負荷無く過ごされたようです。
脾虚湿困証と診立て、間食や飲酒を控えて頂いたのも
改善への大きな助けとなりました。




大阪府藤井寺市在住 Y.Oさま 30代女性 会社員 

大阪府藤井寺市在住 Y.Oさま 30代女性 会社員

主訴:突発性難聴

既往歴:パニック障害
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突発性難聴でお悩みのY.Oさまですが、
同じ突発性難聴でお悩みで、当院の施術で完治された
姉のJ.Oさまから御依頼文が届きましたので御紹介致します。

【来院時の依頼文】
突発性難聴(左耳)
2009年、8/15から耳鳴りと閉塞感を感じる。
8/10に耳鼻科へ通院、低音部がやや聴力低下が見られるが、
風邪もひいてたため、鼻からきてるかもしれないといわれ、
薬処方。翌々日に来るように言われる。
8/11に聴力がさらに低下した自覚がある。
8/12に再度耳鼻科へ通院し、聴力測定したところ、
大幅に聴力が低下し、ほとんど聞こえなくなる。
ステロイドの点滴治療を進められ、大阪市立大学病院を紹介される。
8/13に市大病院初診。
ステロイド点滴開始。採血、聴力検査、レントゲン検査を行うが、
これだけではわからないからと翌週水曜日に頭部MR検査をすることとなる。
晩になって、聴力が戻ってはいないが、耳鳴り等の症状が和らいだと感じる。
8/14に2回目点滴治療。

4月中旬より突発性難聴の症状でお世話になっておりますJ.Oです。
おかげさまで、耳の症状はほぼ完治しました。
ありがとうございます。
ところが、今度は妹が突発性難聴と診断されました。
私の時とは違い、全域に聴力低下が見られてます。
ただ、脳の腫瘍が原因のときもあるからと、頭部の検査もするようです。


上記の御依頼文を受け、
【2009年8月24日、一鍼堂来院。】
症状の詳細は、キーンという甲高い耳鳴りが左耳より発し
水が溜まったような閉塞感もアリ。
朝起床時は調子良いのだが、
日中~夜になるの連れて耳鳴りの症状はきつくなってくる。
また、パニック障害からくる動悸や過呼吸、上半身の火照りがあり、
汗をかきにくい体質で熱が籠った感覚が常時アリ。
体調が優れないので、製造職の御仕事を休職中。
舌診:胖嫩舌、舌辺部の歯痕、白苔アリ

脈診:やや細滑脈

腹診:胃土、下焦に表在の邪気
切経:神門(虚中ノ実)・合谷(実)・太淵(虚)
手三里(実)・足三里(実)・照海(虚深し)・身柱(虚)・神道(虚中ノ実)

考察:心腎不交証

治療後:左耳がスッキリしてきたとのこと。

8月25日(2診目)
前回施術後、左耳少し聞こえてきたとのこと。
耳鳴りの音量も⑩→③に減少。

8月27日(3診目)
前回施術後、耳鳴りはほぼ消失。
聴力も聞こえてきたが、音が響いて聞こえるため気持ち悪い。
パニック障害の心悸や過呼吸、火照りも消失。
心気が調ってきたので、補腎のみ施す。

8月29日(4診目)
自覚的な聴力はほぼ問題なく、音の響きも消失が
耳の閉塞感が③ほど残っている。
8月31日に聴力検査が控えているので検査結果を報告して頂くよう御伝えする。

9月3日(5診目)
聴力検査の結果は、高音や低音など正常に聞こえていると診断。
耳の閉塞感は残り①アリ。
調子が良いので、施術間隔を1週間空けて次回予約。

9月12日(6診目)
耳の調子宜しい。
休職していた仕事を再開し始めたが、調子崩すことなく過ごしている。

その後、週1回間隔で診療。

10月12日(11診目)
台風で雨天が続き、耳の閉塞感が②ほどアリ。
補腎に去湿を目的とした施術を施す。

10月19日(12診目)
耳の閉塞感はスッキリしているとのこと。

その後も体調管理で診療。

12月4日(18診目)
雨天時や過労、ストレスなどの負荷があっても耳に何も影響が出なくなり
当院での施術に満足されたので御卒業して頂く。


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【施術担当(為沢)より】
聴力だけで診れば、5回の施術で
正常に聞こえるところまで良く改善されておりました。
その後、続けて通院して頂いた理由は
様々な負荷がかかっても、突発性難聴が再発しないように
御体を補強してきたからです。
症状が改善したら終わりではなく、その後のことを考え
予防のために御体を補強していくことが大事になって参ります。


大阪府吹田市在住 H.Mさま 34歳男性 会社員

大阪府吹田市在住 H.Mさま 34歳男性 会社員

主訴:突発性難聴
既往歴:特になし

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2013年11/28、初診。

【発症までの経緯】
2013年11/21~
四国へ出張中に
突発性難聴 発症
・耳鳴り
・難聴
・音が響いて聞こえる(特にご自宅にてお子さんの声が響く)

発症されるまで出張が多くあり、
四国、東海地方であれば車で向かっていた。
また出張先でお付き合いの宴席が多くあった。

発症後、
ステロイド治療を施すも改善傾向なし。

舌診:淡紅だが潤い乏しい

脈診:関上に集まり、やや硬さあり

腹診:心下部の虚深し
   肝の相火 (右)虚中の実 (左)実
弁証:心気虚
取穴:足の陽明胃経、足太陽膀胱経の各経穴。

施術後:手足が温もり、
    脈の硬さがよく緩む
    

11/30、2診目。

音が割れるものの、聴力が上がってきた。

腹診:肝の相火 (右)虚中の実が残る
考察:心気はよく動いてくるようになった
   →疎肝を中心に据える

12/5、3診目。
・難聴:感覚的に5割ほど聴こえる
・耳鳴り:⑩→④へ

12/11、4診目。

・難聴:7割方聴こえるようになる
・耳鳴り:気にならないようになってきた

12/24、6診目。
聴力検査の結果、
生活音が問題なく聴こえるレベルまで回復したとのこと。

12/27、7診目
お子さんの声を聴いていても、
不快な響きを感じなくなり、
感覚的にも日常生活において問題なく過ごされているとのこと。

本日にてご卒業とさせて頂く。

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【担当鍼灸師の新川より】
11月末に初診を診させて頂いた際、
「12月末に聴力検査がある」とお伺いしておりましたので、
それまでを一つの基準として施術をすすめていきました。

元々お酒が得意ではないH.Mさんにとって、
飲み会が続いたことは胃の気を弱らせる原因となっておりました。
そのため心気を助け、肝気を流していく中でも、
胃の気を同時に建てていく事が重要となりました。

年内中に結果を残せて一安心しております。
休日にはお子さんと遊んで頂き、
しっかり気分転換して下さいね。

大阪府大阪市東淀川区在住 K.Wさま 50歳男性 システムエンジニア

大阪府大阪市東淀川区在住 K.Wさま 50歳男性 システムエンジニア

主訴:突発性難聴
既往歴:なし

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【来院時の依頼文】
11月11日(月)、
気にならない程度の耳鳴りが一日続いたが、
翌12日には一旦治まり、
平常通りに戻りました。
13日(水)から軽い耳鳴りが発生し、
翌日以降も治まらず、
日増しに耳鳴りが大きくなり、
それに比例して聴力が低下。
15日(金)には、
右側からの問いかけに答えられない状態まで聴力が低下。
16日(土)に病院で診察を受け、
突発性難聴と診断されました。
18日(月)よりステロイド投与の入院治療を開始し、
現在では聴力も半分くらいは回復したと思いますが、
耳の閉塞感と耳鳴りが酷い状態にあります。
閉塞感により、
聞こえる言葉にエコーが掛かったような感じと、
高音域の耳鳴りが継続しています。
耳鳴りは、色々と動いた後に酷くなり、
長時間継続します。

上記の依頼文の通り、
主な症状は高音の耳鳴りと閉塞感。
問診にて詳しくお伺いすると、
朝は耳鳴り、閉塞感共に気にならず、
仕事後や緊張によって増悪するようである。
緩解因子は特に無し。

2013年11/25、初診ご来院。
舌診:紅舌、全体に少白やや干苔。
脈診:緩滑脈。
腹診:両肝相火の邪きつく、胃土(中脘穴)に虚中ノ実。
弁証:肝鬱気滞。
取穴:足厥陰肝経、足太陽膀胱経の各経穴。
施術後:症状に変化はないものの、耳が軽く感じられる。

11/30、2診目。
初診施術後、翌日と特に変化はなかったが、
その翌日から閉塞感が取れはじめ、
さらにその翌日から耳鳴りが落ち着いてきた。
2診目来院時は、閉塞感③、耳鳴り②。
舌診:紅舌マシで、舌根部に少白苔。
脈診:緩脈で関上に集まる。
腹診:両肝相火に邪を診る。
弁証:初診時と同じ。
取穴:初診時と同じ。

12/7、3診目。
この1週間、閉塞感はほぼなし。
耳鳴りも②をキープしている。
舌診:やや紅舌、薄白苔。
腹診:両肝相火に邪を診る。
弁証:前回までと同様。
取穴:前回までと同様。

12/14、4診目。
1週間通して閉塞感はなし。
耳鳴りは②と、前回施術前と変わりなし。
舌診:やや紅舌、薄白苔。
脈診:緩脈。
腹診:両肝相火の邪、季肋部にやや熱感あり。
弁証:前回までと同様。
取穴:前回までと同様だが、置鍼ではなく瀉法で施術。

12/21、5診目。
仕事が忙しく、
寝不足、ストレスが多い1週間だったが、
症状が悪化することもなく、
割といい調子。
閉塞感はなく、耳鳴りは①~②。
舌診:紅舌、薄白苔。
脈診:やや数気味の緩脈。
腹診:両肝相火、心下部に邪を診る。
弁証:前回までと同様。
取穴:足厥陰肝経、足少陰腎経、足太陽膀胱経の各経穴。

12/29、6診目。
前回施術後に聴力検査があり、
聴力は正常値まで回復していた。
またこの1週間は閉塞感、耳鳴り共に消失しており、
随分と調子が良かった。
舌診:やや紅舌、薄白苔。
脈診:緩脈。
腹診:両肝相火にうっすらと邪を診る。
弁証:同様。
取穴:前回と同様。

2014年1/11、7診目。
1/9に風邪様症状を発症し、
それと同時に耳鳴りが一時的にきつくなる。
7診目時点では閉塞感、耳鳴り共になし。
問診をしていくと風邪様症状に関しては、
外邪によるものよりも、
年末年始の飲食不摂生によるものだと考えられるが、
今後症状に影響すると困るので
そちらも診ておく。
舌診:紅舌きつく、白黄苔。
脈診:緩滑脈。
腹診:肝相火、臍周の邪がきつい。
弁証:湿熱症。
取穴:足太陰脾経、足太陽膀胱経の各経穴。

1/25、8診目。
2週間振りのご来院。
1週間は全く問題なく過ごすことが出来、
2週目も若干の閉塞感が出たものの
気にはならなかった。
舌診:紅舌、白苔。
脈診:滑脈。
腹診:やや臍周に邪を診る。
弁証:前回と同様。
取穴:足陽明胃経、足太陽膀胱経の各経穴。

この後2週間に1回のペースで診させて頂きましたが、
耳の症状が戻ってくることはなくなりましたので
11診をもってご卒業頂きました。

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【担当鍼灸師の下野より】
初診後から症状が大きく変化し、
比較的に早く改善することが出来ました。
一時 生活の不摂生から
症状が戻ってしまいましたが、
これからはその様なことがないように
口酸っぱく養生指導をしました。
真面目なWさんだけあって、
それ以降は生活を正して頂き、
卒業を迎えることが出来ました。


大阪府吹田市在住 M.Tさま 17歳 女性 高校生

大阪府吹田市在住 M.Tさま 17歳 女性 高校生

主訴:突発性難聴
既往歴:なし

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2013年9月、
大学受験が終わった直後から
耳鳴り、聴力の減退を感じる。
暫くの間は疲れの影響だと思い
特に処置をすることもなく過ごしていたが、
2ヶ月経っても症状が治まることはなく、
病院を受診したところ突発性難聴と診断される。
数年前にM.Tさんのお母さんが、
同じく突発性難聴を患い、
その時に当院での施術で改善したことから
娘さんも施術をご希望なさる。

発症までの経緯は、
高校の3年生になってから
生活習慣が大きく変わり、
スナック菓子中心の食生活、
昼夜逆転の生活が続いていた。

2013年11/26、初診ご来院。
症状は、右耳の耳鳴り、閉塞感、聴力低下。
耳鼻科からは血流改善薬、ステロイド薬を処方され、
絶対安静を言い渡される。
舌診:暗淡舌、全体に白苔。
脈診:緩滑脈で沈んで巾なし。
腹診:両肝相火の邪きつく、右少腹部にも邪を診る。
弁証:気滞血瘀。
取穴:足太陰脾経、足太陽膀胱経の経穴。
施術後:耳にスーッと空気が通るのを感じる。

12/1、2診目。
施術当日から耳鳴り消失し、
翌日の耳鼻科での検診で聴力が戻っていた。
ただ閉塞感は不変。
舌診:やや暗紅舌、少白苔。
脈診:緩滑脈。
腹診:やや肝相火に邪を診る。
弁証:初診時同様。
取穴:初診時同様。

12/7、3診目。
前回施術直後から閉塞感も取れて
1週間通して調子宜し。
舌診:紅舌、薄白苔。
脈診:緩脈。
腹診:肝相火にうっすらと邪を診る。
弁証:肝鬱気滞。
取穴:足厥陰肝経の経穴のみ。

調子が良いので暫く様子を診て頂いたところ、
3診終了後から1ヶ月経っても
症状が出ることはなく、
順調に過ごせているとお母さんより報告を受けました。

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【担当鍼灸師の下野より】
非常に元気なTさんですが、
それを良いことに生活習慣が大変乱れておりましたので、
先ずはそこを何としてでも変えてもらうように話をし、
初診当日から生活習慣を改めてもらいました。
今では規則正しい生活習慣を送っていると
報告を頂いておりますので、
春からの新生活で負担が出ないように
今後も継続してもらいたいですね。





大阪市中央区在住 T.Hさま 47歳女性 主婦・ピアノ講師

大阪市中央区在住 T.Hさま 47歳女性 主婦・ピアノ講師

主訴:突発性難聴

既往歴:子宮全摘出
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2013年10月7日、
御仕事でピアノ講師をされており、
東京でピアノ講師の友人達との集いあるため、
東京へ向かう飛行機内で耳に違和感を発症。
飛行機から降りた頃に、聴力が減退していることに気づき
そのまま大阪へ急いで帰阪する。
病院で突発性難聴と診断され、
10月8日、ホームページの問い合わせフォームより
下記の依頼文を頂く。

【来院時の依頼文】
昨晩、急に耳に閉塞感を感じ、
今朝近くにある大阪警察病院に診察をお願いしました。
そこで突発性難聴と診断されました。
藁もつかむ思いで、貴院の受診をおねがいしたいと希望してます。
(本文ママ。)

上記の依頼文を受け
【2013年10月10日、一鍼堂 初来院。】
問診時、こちらの声はほとんど届かず
耳元で大声で喋って やっとコミュニケーションが取れる。
両耳がほとんど聞こえていないことを確認する。
今回、耳が悪化する前の状況を伺うと
もともと、高い音が聴き取り辛い状況であり、
前から聴力が弱っていた傾向があり。
普段の生活状況を問診。
飲食はコーヒーをよく飲み、1日10杯は飲む。
健康のため1日2リットルの水分を摂取。
子どもが2人おり、15歳の長男と12歳の次男。
長男が最近反抗期で、毎日ストレスがあり。
また、次男が中学受験を控えており、
塾への送り迎えや体調管理で慌ただしい生活と伺う。
運動はホットヨガをしていたが、最近は何もしていない。
聴力の減退があるため、自信の声も聞こえ辛く
大声で言葉を発していたのと同時に、早口での喋る方であった。

舌診:やや暗紅舌

脈診:浮緩滑脈

腹診:臍周の邪と関元の虚
切経:
神門(実)・内関(実)・曲池(実)・
陰陵泉(実)・地機(実キツシ)・太衝(実キツシ)・太谿(虚)
考察:肝鬱気滞証

施術後:ジワーっと耳が温かくなり一身がスッキリされる。

養生指導として、コーヒーを禁じ
運動して頂くよう伝え施術を終了する。

10月12日(2診目)
前回施術後、
右耳の聞こえが大分戻る。
聞こえない状態を⑩とすると→①まで改善。
左耳は⑩→⑤でまだスッキリは聞こえないが大分マシになった。

10月15日(3診目)
調子良く過ごされているが体調は安定はせず。
大声かつ早口で喋る様子も変わりないので、
肝鬱気滞を散らすと同時に腎虚を埋めてみる。

10月18日(4診目)
前回治療後、耳の調子が大変良く
耳が抜けた感覚があり、音がよく聞こえるようになる。

10月28日(6診目)
東京へ新幹線で行き来するが問題なく過ごせたとのこと。

その後調子良く過ごされ、約週一回ペースで診察。

11月26日(12診目)
聴力検査でも問題なしと結果が出て御卒業頂く。
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【担当鍼灸師の為沢より】
実質、6診目くらいにはほぼ全快されておりましたが
無茶しても大丈夫な状態に調えておく必要があったので
その後も御体を診させて頂いておりました。
3診目の腎虚を埋めた後の経穴の反応がとても良く、
手応えがあったので、最初からこちらだけで良かったのかも知れません。
よく効いてくれて良かったです。




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