大阪府吹田市千里山在住 M.Kさん 30代女性 主婦
主訴:逆子、妊娠高血圧、陣痛がない
2009年9月下旬、妊娠31週で逆子と診断。
産婦人科より「逆子の灸」をやるようにと、せんねん灸を渡され
お灸を施すが変化なし。
10/7当院での鍼灸施術を希望され、ご来院頂く。
舌は紅舌で、舌央〜舌根部に白苔。舌尖に紅点あり。
脈は寸口に枯あり、全体浮緩で尺位が一段落ちる。
切経にて、後谿(左)虚中ノ実、三里(右)実、公孫(右)虚中ノ実、
太谿虚で枯れ、照海虚。
腎陰虚と考察し、太谿に鍼を施す。
置鍼中より手足が温もり、胎児がよく動く。
舌の白苔、紅点消失し、寸口の枯脈も消失し尺位が出て来る。
初診はこれで様子を診て頂くようお願いする。
2診目、10/10ご来院。
初診施術の翌日に産婦人科で検診があり、
逆子は見事に改善していた。
舌は少白苔になり、紅点消失。
脈は浮緩脈で、寸口の枯脈消失、尺位も出て来る。
施術は、初診と同様。
その後2診程、体調管理の為御体診させて頂きました。
ところが11月下旬になり血圧が高くなり、妊娠高血圧と診断される。
お薬を飲みたくないと、当院での施術をご希望。
舌は紅舌きつく、舌央に白二苔ありで、脈は浮緩滑枯脈を呈す。
切経にて、上廉(左)実きつく熱感あり。
湿熱証と考察し、上廉に鍼を施す。
抜鍼後、顔の火照りが消失、舌の紅舌もマシになり白二苔消失。
3日後、血圧安定したとご連絡頂きました。
しかし出産間際の12月、予定日になっても陣痛が来ないと連絡を頂く。
12/2にご来院頂くが、猶予は数日とのこと。
舌の紅舌はマシだが、舌央の白苔あり。
脈は浮滑を呈す。
切経にて、上廉(右)実で熱感あり、公孫(左)実。
前回同様、湿熱証と考察し、上廉、公孫に鍼を施す。
舌の白苔消失、滑脈がマシになったのを確認し施術を終了。
生もの、味の濃いものを控えて頂くよう指導する。
12/5、施術翌日に陣痛が起こり、無事出産。
母子共に健康ですとご連絡頂きました。
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担当鍼灸師(下野)より
逆子が改善したことで、当院の施術を信頼して頂き、
妊娠高血圧、陣痛と診させて頂きました。
M.Kさんの場合、逆子が改善されてから
牛乳やヨーグルトを毎日摂取しておりました。
そのことで脾胃に寒湿の邪が蓄積されていたのですが、
これが鬱することで正反対の湿熱へと転化しておりましたので、
こちらを捌くことで対処出来ました。
逆子、陣痛共に、お医者さんの提示された期間までに
治せて良かったです。
それもM.Kさんが、当院の事を信頼して下さった結果だと思っております。
ありがとうございました。
またお時間あれば、生まれたお子さんと一緒に遊びに来て下さいね。
治療家一同お待ち致しております。 |