呃逆(あくぎゃく),吃逆(きつぎゃく),噦(えつ),
みなしゃっくりのこと。
《霊枢・口問篇》には以下のようにあります。
黄帝曰.人之噦者.何氣使然.
岐伯曰.穀入于胃.胃氣上注于肺.今有故寒氣.與新穀氣.倶還入于胃.新故相亂.
眞邪相攻.氣并相逆.復出于胃.故爲噦.補手太陰.寫足少陰.
つまりは穀が胃に入り、胃の気が上がって肺に注ぐ。
ここに古い寒気と新しい穀気がともに還り、新古が乱れる。
これを真邪が攻め、気とあわさり上逆すると胃から出る、
これが噦、つまりしゃっくりなのだと書いてある。
これに対して江戸時代の名医・岡本一抱先生が『医学切要指南』で非常に
わかりやすく解説しているので興味のある方は読んでみて下さい。
この本は先日、谷口書店から伴尚志先生による現代語訳版も出ましたので
簡単に手に入ると思います。
京都大学の富士川文庫で公開されている『医学切要指南』の噦之論です。
画像をクリックすると資料を閲覧出来ます。
現物を見られるなんてありがたいはなしです。
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