なんで少ない鍼で病気を治すのか。
~多く刺したもらった方が効くんじゃないの?~
皆さんが知っている鍼治療はどんなものですか?
鍼をいっぱい刺しているシーンを想像されるかと思います。
テレビなどでスポーツ選手が受けている鍼は
大体背中いっぱいの鍼山。
美容鍼灸と宣伝し、顔や頭に多くの鍼を刺しているのも
最近よく見かけますね。
しかし、驚かれるかもしれませんが、
当院では逆に少ない鍼で施術致します。
それは、徹底的に
「どうやったら効くか。」
「どうやったら早く卒業して頂けるか。」
の一点のみを考え、実践、検証し尽くして来た結果です。
一本の鍼が身体にどのように影響するかを徹底して観察した結果、
多く鍼を刺す行為では、
どれが効いたかわからない。
患者のオーダー通りのマッサージ感覚の気持ちいい
サービス的な鍼治療に成り下がってしまうおそれがある。
無駄が多く、効きが悪い。
しかし、患者自体がそれを求める事が多く、
多くの鍼を刺す事は簡単に感謝されることにもつながり、
それで満足してしまっている鍼灸師が多いのが実際です。
しかし、
この日本にも一本の鍼で、数本の鍼で
治す事をかかげストイックに毎日患者の治療に
はげむ者が少なからずいることを知って頂きたい。
少数の鍼を用いて施術にあたる場合、
まず、きちんと原因に当たれば
無駄が非常に少なく厳選された
経穴にその効果が集中する為、非常に効果が高く、
びっくりするような効きを示す事も多いです。
しかし、少数の鍼で施術にあたった場合、
的を得ていなければ まったく効果が出ません。
当たり前です。
多くの鍼を使った場合は、”数打ちゃ当たる”でなんとなく
効くものもあるからです。
少ない鍼での鍼治療は善くも悪くも、
その効果がはっきりと出てしまう
真剣勝負なのです。
しかし、治療後変化が無かった場合には、
なぜ効かなかったかを毎回検証することで
確実に次の施術に生かすことが可能であり、
無駄な年月を浪費する事を回避することにもつながります。
本当にその方にあった治療法を少ない鍼で行ってこそ
真に素晴らしい提案する事が出来るのです。
上記のような真剣勝負の場こそが、
技術を磨く身としては、第一に掲げるべき道であり
揺らいではならない信念だと感じています。
また、痛い所に取りあえず多く刺して
欲しいという患者が多い中、
少ない鍼で治そうとすること自体を理解していただくこと
で苦労することも少なくありません。
しかし、
「絶対に治すからついて来て下さい。」となんとか説明して
効果をあげる鍼医者はやはり本当の勇者であり、
名人だと思います。
僕らはそうでありたいと思い、
数本の鍼で治すということを徹底させて頂いております。
どうなんだろうと思われる方は、
一度一鍼堂にいらして下さい。
緑地公園という決して都会とは言えないローカル駅で、
また、わかりずらい場所に一鍼堂はあるにもかかわらず
多くの患者が順番を待っておられます。
決してサービス精神の固まりで出来ている訳ではない私たちの鍼を
遠方から受けに来てくれる患者が絶えないということは
やはり、我々の鍼治療が一定の答えをだしていることの
証明なんではないかと自負しております。
どんな症状でもあきらめずに診ます。
ご相談下さい。
鍼がすごいことを証明してみせます。
誰よりも鍼が好きですから。
一鍼堂,鍼灸師一同。 |