鬱病 (うつ病 )と腰痛…尾張様の鍼灸体験談 | 僕らと患者様の努力の結晶。鍼灸治療と東洋医学の有効性を世に。|

神戸三宮院豊中院漢方薬舗

鬱病 (うつ病 )と腰痛…尾張様の鍼灸治療体験談



大阪府豊中市在住 尾張宣隆様 職業:教員


主訴: 鬱病(うつ病)、腰痛
その他:乗り物に酔いやすい

-------------------------------------------

【体験談】

東洋医学の世界では、健康な人はいない、
と聞いた事があります。
では、何をもって健康とするのでしょうか。
WHOが提唱している文言にあるよう、
心身の調和が大切なのはもっともですが。
また、西洋医学の治療(薬を飲む・検査をする等)とは、
どのように付きあっていけば良いのでしょうか。
個人的には、健康の位置づけとは、
とにかく「ウツ」の気分なく、
一日が過すことができること。
西洋医学も併用し、良いとこどりをしている
といったのが現状です。

(本文ママ。)


--------------------------------------------------

 

うつ病の患者様より質問


【担当鍼灸師(林)より】

西洋医学は病名をつけるための定義であり、
病気であるなしが明確に区別されますが
東洋医学では病気と健康の線引きを必要としません。
東洋医学とは正気の弱りと、そこにつけ込む
邪のバランスを診ていくもので、
病気の本である邪気と、
体を守る正気は常に相対的な関係にあります。

例えば、ここに正気の弱り、
風邪を引きやすくなった方がいるとすると
風邪を引く前に正気の弱りを守りに入ります。

あえて言うならば、この時点ですでに健康とは
言えないのではないでしょうか。
(もちろん病院検査などでは出ない状況です)
風邪が入ってから対策を練っては遅いのです。

病院では、風邪を引いた時から治療に入り、
風邪が抜ければそれで良しと考えるのでしょうが
(だからこそ大半の西洋医学は強い薬を使い続け、
そのため抵抗力が落ちることに
責任を負ってくれません。
結果強い薬こそ重宝されます。)
東洋医学ではそのように考えません。
常に受け手の生気状況を主役に置きます。
ここでは、風邪が抜ければ、今後は、
風邪が入らないように正気を
固めていくこと自体が治療になるのです。
病名がついたから病気ではなく、
何でも病名をつけ、カテゴリーに分するのが
現代の悪い癖ですね。
健康とは正気がよく体を守り、
邪に侵されていない状況こそを言うのかもしれませんね。
また、心身の状態も体の五臓への状態が反映されるものです。
心と身は互いにリンクされた関係になります。

うつ病の患者様への回答

この画像は回答の下書きです。
言葉足らずですが、まじめに答えさせていただきました。
尾張様の鋭い質問にはっとさせられる思いでした。

同様の症状の他の方の体験談

    鬱病 (うつ病)腰痛
    体験談・症例集一覧に戻る