〜過敏性腸症候群、通称IBS〜最近ではなにかのCMで
「ストレスと下痢で検索!」とやっていたので
増えている病気なのでしょう。
また、現代人のストレスの現れと言えるかもしれませんが。
この過敏性腸症候群(IBS)、
ストレスによる胃腸症状。便秘と下痢の胃腸症状が現れます。
西洋医学では、不安定型、慢性下痢型、粘液を伴う分泌型、
ガスを伴いやすいガス型に分けたり、
便秘型、下痢型、便秘と下痢を交互に繰り返すタイプに分けたりするようですが、東洋医学ではどのように考えるか見てみましょう。
伝統的な東洋医学では、
下痢を
泄瀉(せっしゃ)と呼び、便秘は便秘ですね。
単純に腸が過敏だという認識はせず、
過敏性腸症候群(IBS)に対しても、
症状である下痢(泄瀉),便秘に対する
病因病理を徹底的に分析して行きます。
①下痢(泄瀉)について考える東洋医学における下痢(泄瀉)の原因
・外邪によるもの
・飲食不節によるもの
・情志失調によるもの
(ストレスによる便秘,過敏性腸症候群(IBS)はこれに該当。)
・脾胃虚弱によるもの
・腎陽虚によるもの
②便秘について考える伝統東洋医学における便秘の原因
・熱秘(熱による便秘)
・気秘(情志失調,ストレスによる便秘)
(ストレスによる便秘,過敏性腸症候群(IBS)はこれに該当。)
・虚秘(内臓の衰えによる便秘)
・冷秘(冷えによる便秘)
①、②を見てわかるように両者に
情志失調によるものがあります。
つまり、ストレスにより、
下痢にも便秘にもなり得るということです。
この傾向性を捉えて、
ストレスで下痢、便秘、またはその両症状になりますよ、
そいつを過敏性腸症候群(IBS)としましょうと西洋医学で
ルールを決めているようですが、
東洋医学のそれはもっと突っ込んで考えている訳で、
もちろんストレスで過敏性腸症候群(IBS)になるわけですが、
それは数ある傾向性の中から一つのよく見受けられる傾向を捉え、
病名を付けているに過ぎません。
東洋医学では数千年に渡って、
これでは解決しないものに対しても
徹底してその原因を明らかにしたものであることを
知って頂きたいと思います。
また、上記の全てに対して当院の鍼灸施術で対応が可能ですので、
もちろん過敏性腸症候群(IBS)に対しても
ご依頼頂ければストレス以外の原因も徹底して診て参ります。
西洋医学的なアプローチで治らない方は決してあきらめず、
一度、伝統医学の智慧を借りるのも非常に有効な手であると
確信しております。
鍼灸専門 一鍼堂