〜つわり( 妊娠悪阻 )〜
個人的な見解としては、
胞(子宮)が膨らむに従い、胃の気がのびやかに巡らず、
胃気不降を起こす。
特に2,3ヶ月は体が馴染まずつわり(妊娠悪阻)を起こしやすい。
後期になっても子宮は大きな風船のように膨らむので
馴染んだと言ってもやはり妊娠以前よりも
胃の気は停滞しやすい状態にある。
中医学のつわり(妊娠悪阻)の弁証をみていると、
胃気不降と病理機序があり、
病因病機を
○脾胃の虚弱によるつわり(妊娠悪阻)
○肝胃不和によるつわり(妊娠悪阻)
○痰湿によるつわり(妊娠悪阻)
などと機械的に分類しているが、
それでは何故妊娠すると起こりやすいのかというとこが
抜けていたり
結局は胃の気の停滞のことを言っていて、
素体の状態との絡みを指摘しているに過ぎない気がしてしょうがない。
つわり(妊娠悪阻)を治すには要は胃の気を通せば良いのである。
胃気不通が肝と絡んでいるものは肝気を通せば良いし、
腎気の落ちが見られるものは腎気を同時に助ければ良い。
鍼でこれらを対処してつわり(妊娠悪阻)を治すことは難しくなく、
またとても効果的であり、
これまでも多くの実績を残している。
が、しっかりと体の状況をみて鍼をおろすべきであり、
機械的に弁証を当てはめるべきでは決して無い。
歴代医家の言を求めまとめると
以下のようなものがあります。
・つわり(妊娠悪阻)の悪心、嘔吐、張満して食べられないのは
気逆、気虚にその原因がある
・陽明が盛んになり経絡を壅ぐ(ふさぐ)ことで起こる。
・有妊二月、嘔吐、眩暈、脈之左弦而弱、此悪阻因怒気所激。《沈氏女科輯要》
・元々虚損があり、気血不足で、また腎気が弱い所に風や冷飲があることによる
水邪、湿邪が邪魔をする。
・岡本一抱が医学切要指南にこう言っている、
「孕んで四五月の間は嘔吐しやすいのは、胞が初めて這って下焦の気が逆するからです。六七月の後は嘔逆の患いがなくなるのは、
下焦が自らその気に馴染むためです。」と。
歴代医家の言を求めまとめると
以下のようなものがあります。
・つわり(妊娠悪阻)の悪心、嘔吐、張満して食べられないのは
気逆、気虚にその原因がある
・陽明が盛んになり経絡を壅ぐ(ふさぐ)ことで起こる。
・有妊二月、嘔吐、眩暈、脈之左弦而弱、此悪阻因怒気所激。《沈氏女科輯要》
・元々虚損があり、気血不足で、また腎気が弱い所に風や冷飲があることによる
水邪、湿邪が邪魔をする。
・岡本一抱が医学切要指南にこう言っている、
「孕んで四五月の間は嘔吐しやすいのは、胞が初めて這って下焦の気が逆するからです。六七月の後は嘔逆の患いがなくなるのは、
下焦が自らその気に馴染むためです。」と。