膝痛(膝の痛み)を鍼灸(針灸)で克服しよう!/大阪の漢方鍼灸院 (針灸院)一鍼堂

大阪 鍼灸院(心斎橋) 一鍼堂 >体験談と症例集>膝の痛みの漢方鍼灸症例集
神戸三宮院豊中院漢方薬舗

膝痛(膝の痛み),変形性膝関節症の症例集

※ここでは膝痛(膝の痛み),変形性膝関節症に対する
一鍼堂での鍼灸治療の症例を紹介いたします。
巷では症例集と称し、
宣伝まがいの自作自演の内容を多く見かけますが、
当院では、紹介するすべての内容が
事実に基づいた内容であることをここに明記し、
紹介させて頂きます。
膝の痛みに対しては当院の鍼灸施術で多くの実績がございますので
ご依頼頂ければ全力で施術にあたらせていただきます。


夜中に目が覚めてしまう、強い膝の痛みの改善例

大阪府在住 匿名希望さま 60代男性

主訴:膝の痛み 

<症状について、自覚的に気になること>
1年以上前から左膝に痛みが出だし、
痛みで夜中に目が覚めるようになった。
また、膝に力が入りにくく、特に膝の中側の力が抜けたように感じる。
ここ最近は、歩いたり、少しの間立っていたりするだけで
痛みが出るようになってきた。

<膝以外に気になること>
膝に痛みが出るおよそ半年前に胃潰瘍を患った。
原因は不明である。
胃潰瘍はすでに完治しており、食欲は以前と同じでよく食べる。
10年以上前には椎間板ヘルニアを患った。

<初診時に確認したこと>
痛みの出ている場所は、膝の内側と外側の両方である。
膝の内側と外側を触診してみると、
筋肉に力がなく、力のない状態であった。

膝には多くの経絡が流注しており、
長く続く膝の不調は五臓六腑と関係していることがある。

四診においては以下の反応が診られた。
・舌診:暗紅舌、舌根部に白厚苔
・脈診:左に滑弦
・腹診:右肝相火に緊張、心下や臍下に虚あり

これらの反応や、手足の経穴の反応などから、
・胃の負担
・脾や腎の弱り
が膝の症状と関係していると診て、
治療方針としてはこれらの負担や弱りを取り除くこととした。

初診の治療後、膝の痛みがややマシになった。

<2診目>
前回の翌日である。
1日経過し、痛みはマシな状態が続いて
夜は眠れたとのこと。
脈診で、昨日よりも落ち着いていると感じたが、
まだバランスが取れていないとも感じる。

昨日と同じ治療方針で施術を行う。

<3診目>
前回の3日後である。
ここ最近は外の気温が低く、体が冷えると痛みが出てくるとのこと。

診させていただくと、
胃の負担の所見が、治療後は改善するものの長続きしない。
しばらく週1〜2回ペースで診させて頂くこととした。

<8診目>
ここまで、膝の調子はまあまあ良かった。
しかし、やはり寒い日が続くと調子を崩す。

<10診目>
一昨日まで調子は悪くなかったが、
昨日、長い時間正坐をしないといけない行事があり、
その後から痛みが強く出だした。

治療後は痛みがマシになり力も入りやすくなるようになった。

<その後>
現在15診目であるが、まだ寒い日が続くものの、
膝に強い負荷がかからなければ調子を崩すことはなくなった。
また、以前と比べて膝に力が入るようになった感じがするとのこと。
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症状が長く強く続いていた分、負担をとるのに日数がかかっていますが、
定期的に来院していただいていることで、
症状だけでなくお身体全体の状態も改善してきています。

症状はマシになってきていますが、
今後は膝への強い負荷がかかっても
痛みが出ないようにしていきたいと思います。

担当鍼灸師:大原

(2018年3月6日 更新)


パーキンソン病と疑われた膝の不調を改善させる

大阪府大東市在住 匿名希望さま 80代 男性
主訴:膝の痛み
既往歴:胆石症、誤嚥性肺炎、足の骨折など
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●当院の受診までの経緯

8年前に足を滑らせて転倒して足の骨を折った。
骨折の治療で手術を受けたときに、縫い目から感染し、
骨髄炎の恐れがあったため長期入院を余儀なくされ、
ほとんど寝たきりの状態が長く続いた。
すると脚の筋力が落ちてしまい、歩きにくくなった。

それから6年後、
大腸ポリープの摘出、胆石摘出、胆嚢切除を行ったが、
これらの入院の度に、両膝に痛みが出るようになった。
また、今年に入り、誤嚥性肺炎と診断を受け入院したことで、
さらに筋力が低下し、膝の痛みが回復しなくなった。

退院後、脚の筋力トレーニングをかなり多く行ってみたところ、
この2年間続いていた膝の痛みが一時的には治まったものの
その状態は半日しか続かず、痛みが強まってしまった。

脚に力が入らず、歩きにくい様子から、
医師からはパーキンソン病の疑いがあると言われ、その服薬を続けている。
しかし一向に痛みがとれず、
歩く事もままならない状態がずっと続いており、当院を受診された。

膝の痛みは、今は右脚の内側が痛いが、
痛みが出始めた頃は左膝の方が痛かったという。
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●治療経過

<初診:2017/06/18>
舌診:紅、右舌根部に白苔が偏る
脈診:滑、弦、やや沈
腹診:左肝相火に実、臍下や臍周に虛あり
経穴の反応として、足太陰経、足少陰経に虛が顕著であった。
また、他の経にも目立った虛や実が診られた。
痛みの出ている場所を詳しく教えて頂くと、
足少陰経〜太陰経となる。

その他の所見として、
膝裏から腰にかけての太腿の筋肉が
強く緊張している。

食欲や睡眠などは問題ないとのことであったが、
便秘がちであるとのこと。

パーキンソン病では、運動障害として
①安静時振戦 
②寡動(動作の開始が困難) 
③筋固縮(力を抜いた状態で関節を他動させた際に抵抗がみられる) 
④姿勢保持反射障害(バランスを崩したときに倒れないようにするための反射が弱まる)
といった症状がみられるが、
これら①〜④がご本人の動作に当てはまるかどうかを観察すると、

①無し
②歩き出す際のみ当てはまるが、単に筋力が少ないためかも知れない
③主に太腿の裏の筋肉のみ当てはまる
④やや当てはまるようであるが、単に筋力が少ないためかも知れない

となり、冷静にみると、全てが当てはまる訳ではない。
筋肉の緊張をうまく取ることができれば
症状が改善する可能性が大きいと思われる。

若干正気の虚もみられるが
総合的にみて弁証を「肝鬱気滞」とし、
筋肉の緊張を取ることを治療の目標とした。

施術後、膝の痛みが取れ、歩幅も大きくなったことを確認して治療を終えた。

<二診目:2017/06/22>
前回の治療から1日だけ痛みがマシであったとのこと。
瘀血も関与していると判断し、治療方針に活血を加える。

<三診目:2017/06/25>
前回も同じく、治療から1日だけ痛みがマシであったとのこと。
治療方針は前回同様。

<四診目:2017/06/29>
前回も同じく、治療から1日だけ痛みがマシであったとのことだが、
2日目以降、痛みが戻っても少しだけマシが気がするとのこと。
治療方針は前回同様。

<五〜六診目:2017/07/06、13>
前回の治療から2日ほど痛みがマシであった。
治療方針は前回同様。

<七診目:2017/07/20>
今までで一番痛みがマシであった。
治療方針は前回同様。

<八診目:2017/07/27>
今回も今までで一番痛みがマシで、三日間は調子が良かった。
治療方針は前回同様。

→その後、1週間ほど痛みが全く出なくなり、調子良く過ごしているとのこと。
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膝の痛みの原因が
8年も前の入院による筋力の低下にさかのぼり、
また、医者からも難病のパーキンソン病のお薬を処方されるなど、
ご本人も症状が治らないのではないかと
はじめは心配されていました。

ですが、治療を重ねるごとに、
筋肉の緊張も取れやすくなってきたことを実感されたせいか、
いずれ治るだろうという気持ちが出てきたようで、
やや安心されたご様子になっておられたのが印象的でした。

今後、ご趣味の方で
大きな本番を控えていらっしゃるとのことで、
ご活躍をお祈りしております。

担当鍼灸師:大原

(2017年8月3日 更新)



青春時代はケガだらけ!? 
     膝の痛み、太腿の肉離れ、手首の痛みの鍼灸改善例

大阪市旭区在住 I.N様 16歳 

主訴:膝の痛み→太腿の肉離れ→手首の痛み
既往歴:アトピー性皮膚炎
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3月19日
利き手である
『左手首の痛み』を発症する。



手首を返した時の痛みがあるため、
ボールをインパクトする際に痛むとのこと。

考察:肝脾不和
と診立て施術を行う。
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3月21日
可動域が広がったため、プレイはしやすくなったが、
痛みはまだ半分程残る。

前回と同様の施術を行う。

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その後、
2カ月程してから報告頂き、
3月末の大会に参加出来、
利き腕を使ってプレイ出来たとのこと。



現在も引き続き加療中・・・


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常に全力でプレイされているせいか、
様々な部位の怪我に対して対処させて頂いております。
要因はそれぞれの場合で異なるのですが、
彼の場合は、胃の気の弱りが身体の修復を遅らせている
側面がありますので、
毎回そちらも意識して正すようにしております。

担当鍼灸師:新川

(2017年6月3日 更新)




過食などによる内臓の負担をとり、膝や腰の痛みを取る

大阪府吹田市在住 N.Oさま 60代 女性

主訴:膝の痛み
既往歴:偏頭痛、膀胱炎

<受診までの症状の経過>
半年ほど前から膝が痛み出し、痛みはずっと続いているという。
階段を下るときや、立ち上がった状態から座ろうとするときなど、
膝を曲げて体重を乗せるのきに激痛が走る。
痛み出したきっかけはよく分からない。
整形外科でレントゲンをとってもらうが異常は無いとのこと。
10年程前から筋力をつけるために
軽いスクワットなどを行っていたが
最近は痛みのせいで全くできていない。

<初診時の内容>
上記の内容以外に、ここ最近で体重が増加したことや、
偏頭痛を治すために血管を縮める薬を
3ヶ月程前まで服用していたことなどを伺った。
体重が増加したのは運動ができていないからと伺ったが、
よくよく聞いてみると、甘い物を欲するなど、過食傾向にあった。

<初診>2016年8月31日
四診において
舌診:暗紅ややあせ、白苔で乾き
脈診:沈んで緩脈、遅、滑あり
腹診:胃土の下部に虛、臍周に邪あり

また、実際に膝を曲げていただくと、
膝の中でも膝蓋骨の上部周辺に痛みの中心があることが分かった。

膝は多くの経脈が流注しており、
細かくみていくと、足陽明胃経や足太陰脾経、
足厥陰肝経、足少陽胆経、足の少陰腎経の経穴に
様々な反応がみられた。
その中でも足厥陰肝経、足陽明胃経上の経穴に強い反応があり、
両方の経の気滞、湿邪の停滞をどのように治していくかを
治療のポイントとした。

<2〜3診目>
施術直後は痛みが引いた感じもあったが、
しばらくすると痛みが戻ってしまうとのこと。
季節の変わり目で、3診目には浮脈を呈しており、
表証が関係している可能性も考えながら治療を行っていった。
背中の経穴を使用すると
表証が改善する反応である全身からの発汗があった。

<5,6診目>
痛みが少しずつマシになってきたとのこと。
特に右膝は痛みを忘れていることが多くなってきた。

<7診目>
膝だけでなく股関節にも痛みがあることを伺う。
本日の治療後には、股関節の痛みは消失した。
しかし、膝の痛みは一進一退である。
痛みは根が深いのかも知れない。

<10診目〜12診目>
初診時から追っている陽明経の邪を
様々な手段で取り除く。
以降、だんだんと痛みが取れていく。
背部の経穴において、胃経と関わりの強い場所を使用すると著効を得る。
しつこく残っていた左膝の痛みが取れやすくなってきた。

<15診目>
膝の痛みは消失したが、腰に強い痛みが出るという。
四診などから考察を再度行い、
治療方針はこれまでと同様にして、腰の痛みをとっていった。

<16,17診目>
施術後、腰の痛みもなくなった。
この腰の痛みは、膝の痛みの原因と同じものだったようである。
膝と腰の痛みが無事にとれ、卒業となった。

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【担当鍼灸師の大原より】
思っていたよりも症状の根が深く、
外国へ行かれるご予定の日までに、なんとか
無事に痛みを取ることができて良かったです。
腰や膝に強い負荷をかけていないにも関わらず
ずっと痛みが続いている場合、
内臓の負担が関係している可能性が高いと思います。
今後も食べ過ぎには気をつけて頂き、
何かあればまたご一報頂ければと思います。


(2016年 12月 14日 更新)




カゼをひいてから脚の浮腫・膝の痛みが辛い!!
数回の施術での改善例

大阪府豊中市在住 F.S様 80歳 女性
主訴:脚の浮腫・膝の痛み
既往歴:胃潰瘍
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【2016月5月2日、一鍼堂 初来院。】
息子さんの紹介を受けて来院。
左脚の浮腫により
・長時間の立位ができない
・30分以上の歩行ができず歩行困難
・膝が痛くて正坐ができない


2016年3月にカゼをひいて以来、左脚の腫れを発症。
カゼはその後治るものの、脚の浮腫は引かず。


正坐をしてから起き上がる時が一番辛いとのこと。

3~4年前まで掃除の仕事をしていたが、
退職してから動く機会が減る。

舌診:舌尖~舌中にかけて剥げ、舌根部白苔
脈診:緩脈
腹診:両肝相火の実、心下の実、右天枢の虚
考察:膀胱気化不利証
取穴:足太陽膀胱経の経穴
施術後:体が身軽になる。


5月9日(2診目)
前回施術後から脚の浮腫が劇的にしぼんできた。


朝も寝起きスッキリ起きられるようになる。

舌診:舌尖~舌中にかけての剥げがマシに。舌根部白苔→薄白苔に。
脈診:緩脈→形ハッキリ出てくる。
腹診:両肝相火の実、心下の実、右天枢の虚いずれもマシに。
取穴:初診時と同様の取穴。


5月16日(3診目)
前回治療後も経過良好。

正坐しても平気になる。

その後、
5月30日(3診目)
6月20日(4診目)と
間隔を空けても経過良好だったので、
当院での施術を卒業して頂く。
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【担当鍼灸師の為沢より】
傷寒により下焦の陽気が損傷を受けていたので
膀胱の気化作用が弱ってました。
膀胱を温煦することでよく改善されました。
すぐ結果が出て良かったです♪

(2016年 11月 29日 更新)





あきらめかけていた脚の不調が改善する

大阪府豊中市在住 K.Kさま 70代女性 無職
主訴:膝に力が入らない、こわばっている
既往歴:喘息、高血圧、膝の変形(10年前〜)、直腸がん(2年前)

現在、膝の不調以外にも、
下肢静脈瘤、右耳の聞こえが悪い、咳、夜中に目が覚める(1日2〜3回)
といった症状が気になっているとのこと。

<症状の経過>
もともと右膝の変形を整形外科で指摘され、
膝周りの筋肉がひきつった感じは続いていた。

2ヶ月前、ご家族で外出中に階段を下っていて、
右脚に体重がのったときに
膝周りの筋肉を中心に強くひきつった感じがしてから
脚に力が入らなくなり、
その後、移動するときは右足を引きづるようにしてしか
歩くことしかできなくなる。

整形外科や整骨院へ2ヶ月ほど通院するも
ほとんど改善せず、半ばあきらめかけていたが、
鍼灸を試してみようと来院された。

<初診> 2015.11.24
膝の状態を確認させて頂くと、
立ち上がった状態で膝を上に曲げづらく、
ベッドに仰向けの状態でも膝を90度以上曲げることができない。
このままでは、靴下も履けないので困っているとのこと。
また、一人暮らしであるため、
入浴など生活する上で様々な不自由を感じられていた。
右脚に静脈瘤、また、内側に細絡が数箇所目立っていた。

舌診:赤舌、白苔(乾)、また舌腹(舌裏)が白く抜け、広く舌下静脈の怒張がみられた。
脈診:沈、緩、渋
腹診:肝相火に緊張・熱感が強くあり
切診では、こわばりのある右膝の外側を通る経脈に緊張が強くみられた。
その他、脚の内側を通る経脈上の経穴に弛緩の反応などもみられた。

考察と治療方針:
舌診や脈診での反応や、
ひきつったような感覚が同じ場所に長く続いていることから、
血の停滞が膝の不調を直接的に引き起こしているのではないかと考える。
問題となっている経脈上の瘀血を解消することを
最初の治療方針とした。

初診の施術後の変化:
膝がおよそ120度曲がり、
ご自身で靴下を履けるようになった。
舌の色が明るくなり、舌下静脈の怒張の色がややマシになった。
脈診においても渋脈がとれた。

<2診目> 2015.11.27
初診の施術の後、膝の状態がマシになったと伺ったが、
しばらくしてから再び力が入りにくくなったとのこと。
再度、念入りに診察を行う。

すると、前回は瘀血の停滞の反応が主と見られたが、
正気の虚の反応が顕著であった。
治療方針を変え、正気を充実させながら、かつ
停滞している瘀血を動かすように施術を行った。

<3診目> 2015.12.01
前回の施術の後、膝を120°まで曲げることができるようになり、
その状態を維持できているとのこと。

脈診:沈んでいた脈がしっかりしてきた。
腹診:正気の虚の反応が前回よりもマシになったように見受けられた。

<4診目> 2015.12.04
前回の施術の後、歩き出しの脚全体の感じが軽くなったとのこと。
同じ治療方針を継続し、治療を進めていく。

<5診目> 2015.12.08
歩くときに力は入るようになったが、
膝の外側にハリがあって気になるとのこと。
明日、出かける用事があるので、
長めの距離を歩けるかどうか心配であると伺う。

<6診目> 2015.12.11
前回心配されていた外出の用事が無事に終わり、
休みながらではあるが問題なく歩くことができ、階段も上れたとのこと。
また、前回後から夜中のトイレが2回から1回だけになり、
睡眠もとりやすくなった。
また、自分の声など、音が聞こえやすくなっているように感じた。

<7診目> 2015.12.15
前回の施術後から、
歩く時、脚から急に力が抜けることがなくなったとのこと。

以後、継続して週1〜2回ペースで治療を受けられ、
少しずつ脚の状態が回復していった。
初診と比較して、脚のむくみや細絡もややマシになった。
その他、耳の聞こえ、夜中のお手洗いの回数にも改善がみられた。
長年続いている咳などの症状も診させて頂きながら、
脚が力の入りにくい状態に戻ってしまわないように
メンテナンスさせて頂いた。

また、年明け(2016年〜)からは、1〜2週間に1回のペースで、
状態も安定していた。

しかし、・・・

2016.02.23
2週間ぶりに来院され、今の状態についてお伺いすると、
股関節の奥に強い痛みが出て歩きづらいと伺った。

腹診において左大巨(臍下左)の深部に大きな邪実がみられた。
舌診では瘀血の所見が強くみられた。

話し方も、もう一つはっきりしない印象があり(呂律が回っていない)、
脚だけでなく身体が全体的に状態があまり良くないと感じた。
しかし、
「3日後に遠方へ出かける予定があり、
その予定をキャンセルすることは難しい。
それまでに脚の状態を元に戻したい」とのこと。
短い日数ではあるが、問題なく歩行できる状態に戻すことを目標とした。

治療後、やや話し方がしっかりしたように感じ、
股関節の痛みもその場では軽減したと伺った。

この日治療を終え、できるだけ早く治すべく、
また明日来院いただくよう伝えた。

2016.02.24午前
しばらく歩行すると再び股関節の奥に痛みが出るとのこと。
治療後に、痛みが昨日よりもマシになったと伺う。
腹部にある左大巨の深部の邪実もやや緩解した。

2016.02.24午後
午前診療後、歩いて帰っている間に
再び股関節の痛みが発症したとのことで、
午後にも来院された。

「今日、脚の状態が元に戻らなければ
あさっての遠出の予定をキャンセルする」そうで、
どうしても今日中に調子をもとに戻したいとのこと。
施術を行い、痛みがマシになったことを確認し、
腹診において左大巨の深部の邪実が解消でき、
また、舌診においても
瘀血の反応の所見がマシになったことを確認した。

2016.03.01
前回の治療の後、股関節の痛みは出ず、
無事に遠方へ出かけることができたとの
お話しを伺った。
お伺いすると、ご子息と1泊2日で旅行に出かけられたとのこと。
旅行中は問題なく歩行でき、
ゆっくりした時間を過ごすことができたとのことで、
大変喜んでおられた。

その後、1週間様子を診て頂き、痛みも出ず、
調子が安定しているとのことで、無事卒業となった。

施術担当:大原
(2016年3月8日 更新)




スムーズな階段昇降運動を目指して!

兵庫県川西市在住 T.Mさま 70歳女性 主婦


現病歴:静脈血栓症

【初診 2015/11/6】
主訴は膝の痛みで、
特に階段昇降時に痛みがきつくなり、
一段を左右の足交互でないと昇降できない状況と伺う。

他に気になる症状として、
・静脈血栓症
・手足の冷え
・足の浮腫
・胃の冷え
・便秘
・夜の転筋(こむら返り)
・口渇
などを挙げられる。

7年前に静脈血栓症を発症してから
血栓を発生しにくくするために、
血液の循環を良くしようと
冬場でも一日3ℓほどの水を飲んでいた。

舌診:暗紫で地図舌(舌尖部と舌根部の苔のハゲ)
脈診:濡脈で全体的に無力(右寸口と左尺位が顕著)結脈(不整脈)
腹診:胃土の冷え、胃土と臍下の虚

気陰両虚とみて、
足厥陰肝経と足太陰脾経の経穴にて治療。

養生として、
水を飲み過ぎないようにお伝えする。


【2診目 11/10】
〈初診後の経過〉
・膝の痛み変わりなし。
・足の浮腫、怠さ軽減。
・手足、腹部の冷え軽減。
・転筋(こむら返り)の回数減る。

膝の痛みにはまだ動きがないものの、
舌:暗紫 → 若干暗が抜ける
脈:濡脈が緩む
腹:冷えが消失
上記の変化がみられたので、
初診時と同じ方針で治療。


【3診目 11/14】
〈2診目後の経過〉
今まで一ヶ月間変化がなかった膝の痛みに波が出る。

痛みがきつくなることがあったが、
舌、脈、腹、経穴の反応を見て
経過良好とし、
前回と同じ方針で治療。
波が出るとは
一時的に症状がきつくなるものも含めて、
経過良好とする場合があります。
この場合、
患者さんの立場からすると、
悪化したと勘違いしてしまって
不安を抱かせることに繋がり、
それが気鬱となって経過が悪くなることがあるので、
一時的に症状がきつくなる場合があることを
事前にお伝えすることが非常に重要になります。


【5診目 11/21】
〈3、4診目治療後の経過〉
膝の痛み徐々に⑩→⑤まで軽減。
口渇、徐々に軽減。
濡脈、結脈が消失。
舌苔が剥げていた箇所に苔が生え始める。

経過順調のため前回と同じ治療方針を行う。

5診目の数日後、膝の痛み⑤→
階段をスムーズに昇降できるようになり、
膝の痛みも解消される。

【6診目以降】
膝の痛みは安定してきたので
臀部、大腿部、下腿部の
足の転筋(こむら返り)や引きつりの改善を目指して
続けて診させて頂く。

気陰両虚の治療を継続して重ね、
26診(2/12)を終えて、
症状が出ない日が増えてきている。



「膝の痛みは水の過剰摂取による脾気の弱りが
寒湿の邪を停滞させたと考察して施術を重ねていました。
正気を補うことが出来た結果、
舌苔が生え始め、
邪に抵抗する力がつき、
寒湿の邪を流すことで結脈が消失したと考察することができます。
現在は
足の引きつりを改善して
趣味の卓球ができるようになりたい、
という思いを実践するため、
現在も週に一度のペースで
診させて頂いております。」

施術担当:本多

〈2016年2月19日 更新〉

大阪府吹田市在住 Y.Sさま 27歳男性 会社員

大阪府吹田市在住 Y.Sさま 27歳男性 会社員

主訴:膝の痛み
既往歴:特になし

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2013年5/19、初診。

【膝の痛み】
2012年10月から左膝の裏に痛みを感じ始める。
同年、12月からマッサージなどの治療を始めるが、
あまり効果を感じなかった。

お仕事が製造業ということで、
一日中、立ちっぱなしの姿勢が続く。
また作業場は冷暖房などがききづらく、
夏は暑く冬は寒い環境とのこと。

繁忙期になると、残業が続き、
その際に膝の痛みが悪化することがある。

舌診:淡紅舌、薄白苔、やや胖

脈診:脈幅せまし

腹診:両天枢から臍下にかけての実
望診:仰臥位において、足が外側へ大きく開く
切経:太谿に虚深し
弁証:腎気虚
施術後:脈幅が広がり、
    屈曲時の膝の痛みが⑩→②へ
    
5/26 (2診目)
【膝の痛み】
施術後3日程は②~③で落ち着く。
週の後半から痛みが戻ってくる。

引き続き補腎を行う。

6/2 (3診目)
【膝の痛み】
週の前半は④、
週の半ばに⑧まで戻るが
その後⑤まで改善する。

6/16 (5診目)
【膝の痛み】
週の前半は痛みを感じにくい状態が続くが、
後半から⑤が続く。

徐々に気温が上がってくるにつれ、
冷たい飲み物をとることが多くなり、
梅雨に入り湿邪の影響も考えられるため、
補腎と同時に脾胃を助けるよう組み立てを変える。

6/23 (6診目)
【膝の痛み】
施術後から日が経つにつれ、
⑤→④→③と改善傾向にある。

その後も週に一度のペースで診させて頂き、
痛みが出ても②ほどで安定するようになる。

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10月に入り、
残業と休日出勤が多くなったためか、
膝の痛みが④~⑤と強く感じるようになる。
それと同時に胃もたれの症状が出てくる。

肝気が鬱滞し脾腎の弱りを助長しているため、
疎肝を加えながら脾腎を補っていくことで、
残業や休日出勤などの負担がかかっても
③ほどで安定するようになる。

その後、調子が安定してくるとともに
施術の間隔を2~3週間ほどあけて診させて頂き、
2014年7月17日時点で膝の痛みを感じなくなってきたとのことで、
依頼達成とさせて頂く。

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【担当鍼灸師の新川より】
労働時間が増えることで、
睡眠時間が不足したり、食事の内容が偏ってきたりと
様々な要素が絡み合っており、
その時の御体の状態を読み取りながら
施術にあたらせて頂きました。

現在は、多少負担がかかっても
膝に症状が出ることなく過ごされております。

(2014年 11月 4日 更新)




兵庫県三田市在住 E.Yさん 76歳女性

兵庫県三田市在住 E.Yさま 76歳女性 主婦 

主訴:左膝の痛み
既往歴:アキレス腱断裂
    鼡径ヘルニア
    痔
その他の症状:尿の出が悪い
       寝付きが悪い
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76歳とご高齢だが、
言動がしっかりとされており、
ジッとしているのが苦手で、
つい体を動かし過ぎてしまう。

2007年、
ハーブ園で長時間歩いている時に
左膝に痛みが出始める。
特に正座時に痛みが強く出る。
整形外科での治療を施すが、
痛みが改善されず、
現在は痛み止めで症状を抑えている。

【2014年4月22日、初診】
舌診:暗淡白・白膩苔(中焦)
脈診:滑脈
腹診:肝の相火の肌肉の削げキツシ
切経:公孫(虚)太谿(虚)・太衝(虚)・中脘(虚)
肝・腎経の経穴を使用したところ、
朝の尿が出やすくなる。
元々、膝の痛みは、
痛み止めの服用で落ち着いていたので、
今後は、
薬を服用せずに生活できる様にしていく。

【2014年 4月30日・5月7日・5月14日 2~4診目】
痛み止めの服用をやめ、
当院の施術のみに切り換える。
寝付きが良くなる。
膝の痛みが軽減され、
症状に波が出る。

【2014年 5月24日・6月4日・6月11日 5~7診目】
膝の痛みの
楽になる期間が長くなるが、
徐々に痛みが戻る。

【2014年 6月18日 8診目】
歩行時の膝の痛みが、
6月25日(9診目)
来院の前日まで、
痛み無く過ごせる。
9診目の来院前日、
冷飲 + 天ぷらを食べた直後からお腹を下す。
その後、
左肩の痛みが発症し、膝の痛みがキツくなる。

【2014年 6月25日 9診目】
上記の、
症状が悪化した状況を参考に、
脾気を補ってみたところ、
肩の痛みが施術直後に消失する。
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【担当鍼灸師の本多より】
根本に腎気の弱りがあるとみて、
施術しており、
徐々に膝の痛みの軽減と共に、
膝の痛み以外の症状も改善していっております。
現在も定期的に施術を続けております。

(2014年 7月 8日 更新)

 



大阪府豊中市在住 M.Yさま 44歳女性 アパレル関係

大阪府豊中市在住 M.Yさま 44歳女性 アパレル関係
主訴:膝の痛み
既往歴:鼻炎
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2012年2月16日一鍼堂来院
来院二日前の2月14日から
左膝の痛みを発症。
しゃがんだ姿勢から立ち上がる時、
足を伸ばす動作の時に痛みを感じ、
患部には熱感あり。
左足を軸にしての片足立ちが出来ないとのこと。

舌診:淡紅、薄白苔
脈診:全体に緊張感があり、尺位の弱りあり
腹診:肝の相火の実(右>左)、小腹部全体に虚が広がる
考察:肝鬱気滞
施術後、右肝の相火の実が薄らぎ、
歩行時の膝の痛みが⑩→③へ

2月18日(2診目)
前回施術後から左足だけで立てるようになるが、
ご自宅の階段を降りる際に痛みがある。
前回と同様に疎肝を中心に施術する。

その後、5診目まで診させて頂き、
階段も問題なく降りれるようになり、
走っても問題ないとのこと。
調子が宜しいので、御卒業とさせて頂きました。

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【担当鍼灸師の新川より】
職場では管理職を任され、
おうちでは、家事と子育てもこなす御多忙な中で、
肝気が昂ぶりやすい状態となっておりました。
また30代後半で御出産されたことが、
腎気の弱りに影響しておりました。
初診時の施術から、
疎肝、補腎することでよく痛みが抜けておりました。

(2014年 5月 20日 更新)




大阪府吹田市在住 K.Yさん 70代 女性:主婦

大阪府吹田市在住 K.Yさん 70代 女性:主婦
主訴:膝痛(膝の痛み)、腰痛、腰の冷え、頭痛

両膝外側の痛みでお悩み。
運動開始時だけでなく、じっとしていても痛みあり。
平素より、腰痛、腰の冷え、頭痛も出やすく、
腰痛はじっとしていると、じわじわと痛くなってくるとのことで一鍼堂に来院。

切経にて、
三里、陰陵泉、太谿、陰谷に虚が顕著。
胃(脾)腎ノ虚と診立て治療を行う。
治療直後から膝痛がラクになり、
腰が温かくなった。

2診目。
翌日に来院いただく。
膝痛は⑩→⑤になる。
歩行もラクになり、同時に腰の冷え消失。
治療方針は前回と同様。

2診目以降、膝痛はほぼ消失。
腰痛、頭痛も出なくなり、
体調は非常に良いとのこと。

5診をもって、鍼灸治療卒業していただきました。

 

 大阪府箕面市在住 S.M様 74歳 女性 主婦

大阪府箕面市在住 S.M様 74歳 女性 主婦
主訴:変形膝関節炎

2003年3月27日より右膝が痛みだし、膝に水が溜ってくる。
2ヵ月整形外科に通院し、1週間に1回(1ヶ月間)注射にて膝の水を抜く。
しばらく落ち着いていたが、2005年に再び発症。
以来、2005年~2008年3月18日まで1ヵ月に2回ペースで膝の水を抜く。

2008年3月25日来院。
主訴の膝の痛み、動き始めや雨の日にきつく発症する。
問診から夜食や間食の摂取による、脾胃の湿痰が主にあり、
腎の弱りもやや診られた。

1診目、湿痰を主に捌き、腎気を補う。
    痛み10→0に。

2診目、前回施術3日後に来院。
前回施術後2日目に膝の痛み0→7まで戻ってしまう。
    詳しく四診し、症状は戻っていたが、
御体の状態は初診時より良くなっている。
    (湿痰はまだあったが、腎気が出てきた)
    前回と同じ処方を施す。痛み7→0に。

3診目、前回施術2日後に来院。
痛み3~4。
この日は雨天であったが、
痛みは大分落ち着いていた。
また、膝の浮腫も引いており、
動き始めの痛みも落ち着いてきた。
    肝の実を捌く処方を加える。

7診目、痛み2。雨天が数日続いていたが、
痛み出ても2で落ち着いている。

現在も施術継続中。週1回ペースで痛み大分改善され、
膝の水を抜かずに済んでおります。

施術担当者(為沢)より
脚には足陽明胃経、足太陰脾経の流れがあり、痛みの部位からも
この患者さまは脾胃の弱りによる膝痛です。
施術と同時に間食や夜食を控えて頂くことで、痛み改善されました。

 大阪府吹田市千里山西在住 I.M様 50代 女性 パートタイマー

大阪府吹田市千里山西在住 I.Mさん 50代 女性 パートタイマー
主訴:膝関節痛
既往歴:急性腎盂腎炎、腎結石、副鼻腔炎

2009年4月、朝方に左膝外側に痛み。
すぐに整形外科で治療を受けるも症状は変わらず。
治療方法を変えようと、2009年5/13一鍼堂来院。

膝関節痛が発症する少し前から、抜け毛が多くなり、
火照り、多汗といった症状が出るようになった。
また元々呼吸がし辛い事が多く、特に吸気がしんどいとのこと。
舌は暗紅舌で、舌央〜舌根に白苔。
脈は、全体緩脈で左の尺位が弱し。
腹は、臍周に邪アリ、臍下関元に虚の反応。
切経にて、三里(左)実、陰陵泉(右)虚中ノ実、太谿虚深し。命門虚。
腎気虚と考察し、太谿に針を施す。
抜針後、膝を動かした時の痛みが消失していた。
同時に、舌は紅舌で、白苔消失。脈の左尺位がよく出てくる。

2診目。
5/16来院。
膝の痛みは随分と良くなり、痛みが出ても⑤程度とのこと。
舌は紅舌、少白苔になり、脈も左尺位が出ている。
腹部邪気も随分と小さくなる。
取穴は太谿に背部命門を追加。
施術後、痛みもなく動きもスムーズになる。

3〜4診目。
2診目以降、膝の痛みは消失。
体調も非常に良く、抜け毛も少なくなり、火照り、多汗は消失。
施術は2診目と同様。

4診目以降、膝の痛みは消失。

以降数回、睡眠不足でご来院頂いておりますが、
膝の痛みは出ていないようです。

調子が良いので、当院での施術をご卒業頂きました。



施術担当者 (下野)より
毎回ご来院頂いた際に
「いや〜、膝の痛みないわ〜。うれしいです。」と言って頂き、
僕も非常に嬉しかったです。
また同時に「東洋医学の素晴らしさを知りました。」と仰って頂き、
針師として非常に有り難いお言葉も頂きました。

今では、来院の予約を「調子が良いので忘れてました」と仰るくらい
体調が良いようです。

I.Mさん、またお体で不調があればご来院下さい。
お待ち致しております。

 兵庫県神戸市須磨区在住 T.Sさん 76歳男性 職業:無職

兵庫県神戸市須磨区在住 T.Sさん 76歳男性 職業:無職
主訴:膝の痛み
その他の症状:なし

2009年に入ってから、しゃがんだ時に右膝に痛みを感じ、
起立時の運動開始時痛がきつく出るようになる。
趣味でテニスと登山をしており
膝の痛みがあると不安だとのことで、
以前より一鍼堂に通院されている奥様の御紹介で
2009年7月31日来院。
問診にて2009年1月に、
しゃがんだまま草むしりを長時間続け、
立ち上がった際、右膝に痛みを発症。
生活状況では、毎日飲酒アリ。
舌診にて、舌根部に黄苔アリ。
脈診にて、浮緩滑。
腹診にて、下焦に邪実アリ。
切経にて、右陽谿の虚中ノ実、
右陰陵泉、虚中ノ実。左上廉の実、左太衝の実きつし。
左肝兪の実、左腎兪にやや虚アリ。
考察として、肝鬱気滞と脾胃の湿熱と診立て、
主従関係を明白にするため、
初診時は肝鬱気滞のみ施術する。
7/31(初診)
施術後、右膝の起立時の運動開始時痛が消失。
脈診にて浮緩滑が全体的に緩み、
下焦の邪実も緩む。
養生指導として、飲酒を抑えて頂くように伝え
初診時の施術を終了。
8/4(2診目)
テニスをした時に違和感を感じるが痛みはなし。
脈診にて浮脈消失。下焦の邪実緩んでいる。
8/8(3診目)
テニスでの膝の違和感消失。
8/24(5診目)
お盆に帰郷のため、兵庫県〜佐賀県まで自家用車で
長距離運転するが、膝の痛みなどなく調子良好だったと伺う。
8月末の登山の予定があるので
登山でも痛み出ないように備えて診させて頂く。
敢えて、施術していなかった湿熱も施術対象として鍼を加える。
9/3(6診目)
膝の痛み出ずに登山できたとのこと。
舌診にて黄苔が薄白苔になっている。
9/14(7診目)
体調良いので施術御卒業して頂きました。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 
担当鍼灸師(為沢)より
T.Sさんは76歳と御高齢ですが、
とても元気で活発な方で、
テニス、登山と勢力的に取り組まれています。
逆に言うと、気が有り余っている状態であるため、
御体の中で気が滞り易くなっておりました。
施術で滞った気を流すと同時に
お酒のペースを控えて頂くことで
大分気が滞りにくい御体に調って参りました。
趣味の時間を調子良く過ごせたみたいで良かったです。
施術中も大変元気で、やや圧倒されていました(笑)
ケガには気を付けて下さいね。

兵庫県伊丹市在住 Y.Sさま 66歳男性 警備員

兵庫県伊丹市在住 Y.Sさま 66歳男性 警備員

主訴:半月板損傷

既往歴:十二指腸潰瘍、尿管結石
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2011年10月11日、警備員の仕事中に左膝に痛みを発症。
脚を引きずって歩くようになり、すぐに整形外科を受診。
診断の結果、半月板損傷をしているので
痛み止めの注射で処置されるが、痛みが増悪し歩くのも ままならなくなる。
以前、ぎっくり腰で通院されていた娘さんのMさんの紹介で
当院にお問い合わせ頂く。

【2011年10月18日、一鍼堂来院。】
膝の痛みは屈曲時に激痛があり、階段の昇降時の痛みがきついが
自転車での移動は問題ないとのこと。
付き添いに来られた娘さんより
家では奥さんとよく口喧嘩をしており、ストレスが溜まっているので
テニスをプレーすることで発散していたが、
膝の痛みでテニスができないことでストレスをさらに溜めていると伺う。
Y.Sさまの体質について
平素より便が2日に1行。軟便か下痢気味。夜間尿が1回あり。
睡眠が浅く、熟睡感がない。1度目が覚めると寝付けない。
舌診:淡白、舌根部に裂紋アリ。

脈診:浮緩脈

腹診:胃土に邪がきつし。心下部、虚中の実深し。
切経:列缺(虚)・後谿(虚中ノ実)・神門(虚)・足三里(実)・陰陵泉(虚)・太谿(虚)
神道(虚中ノ実)・肝兪(実)・胃兪(実)・腎兪(虚深シ)
考察:心腎不交証

治療後:施術後は膝の痛みに変化は感じられなかったが
舌、脉、腹診にてよく変化が診られたので初診の施術を終了する。

10月20日(2診目)
前回施術後、膝の痛みに波が出てきており
調子の良い時は脚を引きずることなく歩けている。

10月21日(3診目)
前回施術後、痛みが大分マシになり最初⑩あった痛みが③まで落ち着いてきた。
また、よく眠れるようになって夜間尿も減ってきたとも伺う。

10月25日(5診目)
膝の痛みは①にまで落ち着いてくる。歩行時は膝にやや引っかかりが残る。

11月5日(8診目)
仕事で長時間勤務していても歩行時の引っかかり無く過ごせている。
心腎が噛み合ってきたので、疎肝のみの施術を施す。

11月12日(9診目)
膝の痛みが消失し、仕事の負荷やテニスをしても痛みが出ず安定してきたので
今回を以て御卒業して頂く。


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【施術担当(為沢)より】
気滞により心腎のバランスが崩れ、膝に痛みが出た症例です。
最初、局所に鍼をしないことから半信半疑のような様子でしたが
回数を重ね効果をあげていく内に、
素直に話を聞いてくれるようになって頂きました。
仕事やテニスをしても痛みなく動けると伺ったので御卒業頂きました。




大阪府箕面市在住 F.Oさま 62歳女性 教師

大阪府箕面市在住 F.Oさま 62歳女性 教師

主訴:膝の痛み(途中より腰痛へ)

既往歴:胃ポリープ、高脂血症、高血圧
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【来院時の依頼文】
2009年の5月ごろ、ひざに激痛を感じ、整形外科を受診。
レントゲン撮影の結果、小さい骨の突起があった。(と思います。)
それと加齢による軟骨がすり減っているとのこと。
その夏頃までは痛くて、歩くのも大変でしたが、
豆乳を毎日飲みだしたりしていると痛みもなくなってきました。
ただ、長時間立ったりしていると(職業は教師です)、
ひざに鈍い痛みを感じることがあります。
また、なんとなくひざを曲げた形で
歩いたり動いたりすることが癖になり
最近ではなんとなく腰の辺りに負担がかかっているのではないかと
感じています。

【2010年10月28日、一鍼堂来院。】
膝の痛みは左右両方にあり、
教師という仕事柄、長時間起立時に辛くなってくる。
また、正坐のように膝を深く曲げて座る姿勢が
かなり膝に負担がかかって痛いため、正坐ができないとのこと。
飲食は平素より濃い味付けが好み。
毎日晩酌で飲酒をしているとのこと。
舌診:淡紅、全体に白苔。

脈診:緩脈、関が圧して無力。

腹診:胃土から下焦にかけての邪が縦にきつし。
切経:曲池(実)・合谷(実)・神門(虚)・
足三里(実)・陰陵泉(虚中ノ実)・公孫(虚中ノ実)
身柱(虚)・肝兪(虚中ノ実)・三焦兪(実)
考察:脾胃湿熱証
治療後:施術後は精神的にリラックスして体が軽くなる。
食事の濃い味付けを気を付けて頂き、飲酒も控えて頂くように指導し
次回の施術での変化を追う。

10月31日(2診目)
前回施術後、体が軽くなり血圧が下がる。
翌日に膝が自然に伸びたとのこと。また屈曲しやすくなる。

11月4日(3診目)
学校にて、1時限~5時限まで長時間連続で立って講義をするが
膝の痛み無く過ごせたと伺う。

その後、週一回ペースで診察

12月9日(6診目)
前回施術後より調子が良いので、敢えて2週間間隔をあけてみる。
前半1週間は調子が良かったが、後半1週間は痛みがやや戻ってくる。
まだ施術間隔をあけるのは危ないと判断し、週1回にペースを戻す。

12月27日(8診目)
この頃より、正坐しても痛みがなく過ごせるようになる。

2011年
1月4日(9診目)
年末年始にバタバタするが膝には影響なく過ごせた。
調子が良いので再度、施術間隔をあけてみる。

3月10日(14診目)
膝の調子は良いが、腰痛が目立ってきたとのこと。
平素の過ごし方を聞いてみると
外気が寒いため、ずっと腰(腎兪付近)と臍下(関元付近)に
カイロを貼って過ごしていると伺う。
膝の痛みが落ち着いてきたので、主訴を腰痛に切り換え施術にあたる。
夜間尿が増えてきており、また踵の枯れがきつし。
腎陰が枯渇してきていると証を立て、補腎陰を施す。
また、平素よりカイロを貼らないように戒める。

3月17日(15診目)
前回施術後、腰痛がマシに。
未だ夜間尿と踵の枯れがあるので、引き続き補腎陰を施す。

3月31日(16診目)
腰痛はあるがきつくはなし。
やや足の運びが悪く、力が入らないと伺う。
話を伺うと、要介護の父親のためリフォームを進めており、
新しいベッドスペースを作るため、荷物の整理のため
夜遅くまで起床→寝不足が続いている。
補腎陰をやや長めに施術する。

4月14日(17診目)
腰の調子が大分良くなる。
家のリフォームもバタバタしているが、滞りなく進んでいるとのこと。
足の運びも問題なし。

主訴は大分良くなったが、
その後2週間~3週間に1回ペースで体調管理のため施術。

12月22日(35診目)
お父さんの介護や仕事で疲れても
膝の痛み、腰痛共に出ないようになり
当院での施術に満足されたので御卒業頂く。
その後、F.Oさんと入れ替わる形でお父さんの施術にあたらせて頂きました。

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【施術担当(為沢)より】
教師という仕事柄、長時間立ちっ放しであることが多いので
膝の痛みがあると満足できる仕事ができない状態でした。
味付けの濃い食事や、飲酒により脾胃に湿熱を籠めておりました。
また腰痛に関しては、貼るカイロを常時貼っていたのが仇になってしまい、
腎陰を枯渇し慢性的な痛みが出るようになってしまいましたが
こちらからの養生指導をしっかり守って頂いたおかげで
良い経過を辿ることができました。F.Oさん、おめでとうございます。



大阪府吹田市在住 Y.Kさん 82歳女性 専業主婦

大阪府吹田市在住 Y.Kさん 82歳女性 専業主婦


主訴:膝の痛み

既往歴:胃癌、高血圧、心臓肥大、腰部脊柱管狭窄症

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2014年2/2、初診。
杖をついてご来院される。

今年の1/25より右膝内側に痛みを発症。
歩行時および膝に体重がのるような動作の際に増悪する。

舌診:淡紅(色あせ)、胖、乾燥あり

脈診:緩脈

腹診:胃土の虚、肝の相火(右)虚中ノ実
   臍下の虚
弁証:脾胃の弱り
施術中より、
患部に詰まっていたものが流れるような得気を感じ、
膝周辺に軽さが出てくる。
歩行時には腰のかがみ方もマシになり、
背筋が伸びた感覚あり。

2/4 (2診目)
膝の痛み:⑩→⑥へ
膝に体重がかかっても痛みを感じなくなったため、
踏み込む動作が可能となる。

2/9 (4診目)
膝の痛み:③へ
内反膝(O脚)がマシになる。

2/11 (5診目)
膝の痛みはほぼ感じることがなくなる。
痛みなく階段を上り下り出来る。
腰の痛みもあったが⑩→③へ

その後、
3月初旬に予定されていた
名古屋と福井での冠婚葬祭を
痛みなくこなされる。

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【担当鍼灸師の新川より】
脾胃の弱りを補うことで、
膝、腰の痛みが緩解しておりました。

刺鍼中によく患部に流れを感じ、
改善していく中で、それらの反応も落ち着きをみせていました。
内側から流れを生み出すことが出来るようになったことで、
症状の緩解、刺鍼中の反応の変化など様々な動きが出ておりましたね。

娘さんより、
3月初旬の冠婚葬祭までの改善を依頼されましたが、
無事、日程をこなされなによりです。

約一ヶ月間、真面目に通院して頂きありがとうございます。





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