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万有無双原理
がんばれ東北!
みんな一つだ。
日本全国みんなの力で立ち上がろう!
今日も一日、鍼灸師としての誇りの為に、病治しの為に、
そして心の半分は東北を想ってがんばります!!
一鍼堂一同
春が来ました。
穏やかな温かさで気持ちのよい季節となりました。
気持ちが高ぶりやすく、
なんだかソワソワする季節でもあります。
春は少しずつ陽気が高まってきて、
夏はその陽気がピークを迎え、
秋は少しずつ陰気が高まってきて、
冬はその陰気がピークを迎える。
陰陽論では、
このような陰陽バランスの変化を「陰陽消長」といい、
一日の時間経過の中にもあります。
すなわち、
朝は徐々に陽気が高まり、
昼には陽気がピークを迎え、
以降は晩に向けて少しずつ陰が深まっていく。
突然ですが、
①陰が最も深まる(高まる)季節、時間帯は、いつでしょう?
②陽が最も深まる(高まる)季節、時間帯は、いつでしょう?
答えは、
①冬の深夜。
②夏の真昼、です。
では、冬の深夜をイメージしてみて下さい。
冷たくて、静かで、水は凍り、動きは無くなる。
それに対して、夏の真昼はどうでしょう。
暑くて、なんだか騒がしくて、活発に動きが現れるイメージ…
「冬は確かに冷たくて動きたくないけど、
身体がブルブル震えて動きが出てくるし、
夏は活発に動きが現れる、って言うけど、
暑すぎるとなんにもする気が起きなくなる。」
といった意見が出てきそうです。
これは、身体が陰(陽)に大きく傾いた結果、
相対する陽(陰)の性質が際立った結果だといえます。
サンマーク出版『新編集版 無双原理・易』で、
桜沢如一先生は、定理の一つに、
”陰は陽を生み、陽は陰を生む” と明記しました。
同書に、植物との関係性を記した文章があります。
”光線を当てない植物は、黄白く、細く、長くなってしまう。
だが、これを日光にさらすと太く緑色になる。
その理由は、生理学では説明できない。
だが陰陽無双原理からいえば至極簡単で、
光線すなわち陽の収縮・求心力を与えず、
暗黒(陰の拡散力)を与えれば、
いかなる生物も細く長く白くなる。
色が緑から白に移るのは「陽化」だが、
この場合、植物がその適応力の限りをつくして、
暗闇のなかからできるだけ光線を吸収しようとするためで、
陰が陽を生じる例でもある。”
今回は季節と植物を例に挙げました、
そのほか様々な現象、物質に陰陽をみることができます。
桜沢先生が記した定理は12。
それらを一つの分野で理解しようとするのは、
非常に困難であると感じる。
医学のみならず、
あらゆる学問を通じて理解を深めることが重要であり、
それをいかに鍼灸に繋げていくか…
そんなことを考えて、
一人でワクワクしたりするのでした。