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「丹田」を充実させるには? その2

こんにちは、大原です。 前回の、丹田についての記事 「丹田」を充実させるには? その1 の続きです。 以前までの記事一覧: 「丹田」とは何か? 「丹田」を充実させるには? その1 丹田を充実させる考え方には、大きく分けて 「外丹(がいたん)」と「内丹(ないたん)」があります。 「外丹」とは、 口から摂取する薬としての 丹(=これを「丹薬(たんやく)」と言います)を作ることであり、 「内丹」とは、 体内において丹に見立てた何かを作り出すことを言います。 この二つを比べると、 歴史的には、「外丹」がまず先にあり、 中国の六朝時代(西暦222年〜589年)には 外丹が盛んに行われていたようです。 その中で瞑想法や呼吸法・房中術など 多くの長生法が実践されていき、 それらが「内丹」の先駆けとなっていたようです。 では、先に始まったとされる「外丹」とは どのようなものだったのでしょう? 「外丹」とは丹薬(たんやく)と呼ばれる薬を作ることですが、 その薬の主となる原料は丹砂(たんさ)と呼ばれる鉱物です。 作り方を大まかにまとめると、 ①まずは丹砂を用意する。 ※丹砂の写真で 不適切な使用がございました。 深くお詫び致します。 申し訳ございませんでした。 コロナウイルスの関係で周辺が通常時と 同じように運営されておりません故、 しかるべき対応を順次が出来次第、 進めさせて頂こうと存じます。 ②丹砂の周りを様々な薬物で囲い、 これに熱を加えて、丹砂に含まれる陰の気を取り去る。 →これを、丹薬の煉成(れんせい)と言うそうです。 ③その後、「火毒」を取り除いて出来上がり。 鉱物の丹砂は、 その赤い色が人にとって必要不可欠である血液の色を想起させ、 これを摂取すれば 根本的なエネルギーである精を補え、 ひいては丹田を充実させることができる と考えられたようです。 ですが、鉱物である以上、 人体によって有害であることは 現代においては想像に難しくなく、 その成分は硫化水銀(化学式:HgS)であり、やはり猛毒です。 外丹術が盛んだった頃は この丹薬を服用することで、本当に寿命が伸びたり いわゆるアンチエイジングの効果があると考えられていました。 当時、寿命を延ばすはずの丹薬を服用すると、 病気になったり亡くなったりする人が やはり多くいたそうで、 これは「丹薬の作り方に問題があるのでは?」と考えられました。 具体的には 丹砂を強く火にかけた時に「火毒」というものができ、 これが人に害を及ぼすと考えられ、 ↑の作り方の③「火毒を取り除く (おそらく長時間冷やすようなことをするのでしょう)」が のちに加わったようです。 しかし、現代でも、ある漢方薬の一成分として 硫化水銀である丹砂は用いられているようです。 現代ではどのようにして用いられているのか、 どのようにして毒を取り除いているのか 気になりますね。 続きます。 参考文献 『道教の生命観と身体論』 『道教と中国思想』 雄山閣出版 『気 流れる身体』 『道教と不老長寿の医学』 平河出版社 『煉丹術の世界』 あじあブックス 興味がおありの方は、ぜひご一読ください。

「丹田」を充実させるには? その1

アンチエイジングに関係します。

「丹田」とは何か?

一度は耳にされたことがあるのでは無いでしょうか?

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