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季節の変わり目と「風邪(ふうじゃ)」

季節の変わり目に体調を崩す原因を、東洋医学的に「気」の流れの観点で考えたことをまとめました。

【舌診学】喘息:No.29

患者さんの舌の写真から、自分の感じたことなどをまとめました。

脈診

東洋医学の伝統的な診断術の一つに脈診と検脈法がある。

昇と降

目にとまった言葉を書き残す。

白芍のはたらき

下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。 勉強不足で至らない内容ですが、 少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。 不出来なところもあるかと思われますが、 成長とともに少しずつお返しして参りますので どうか見守り 応援してやって下さい。 修行生の大原です。 今回は、ある方剤についてまとめてみました。 (方剤とは、治療目的に合わせて2種以上の生薬を 混ぜてつくった漢方薬をいいます。) 「桂枝湯(けいしとう)」、「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」 という方剤を耳にしたことはあるでしょうか? この二つの方剤は、「白芍(びゃくしゃく)」や 「桂枝」「生姜」「炙甘草」など、同じような生薬を、 ほとんど同じ量だけ混ぜて作られています。 【東洋医学メモ】で書いているように、 「桂枝湯」の生薬の一つである「白芍」の量を2倍にして 「膠飴(こうい)」を加えると「小建中湯」になります。 同じような成分なのに、名前が全く違うのは 不思議だと思いませんか? (後で述べますが、二つの方剤の働きも、微妙に異なります。) 二つの方剤の違いは、上記のように 「白芍」の量と「膠飴」の有無です。 「膠飴」とは甘さの成分ですが、 「白芍」とは何でしょうか? 調べてみました。 「白芍」とは? キンポウゲ科の草本「シャクヤク」の根を 乾燥または蒸乾したものを「芍薬(しゃくやく)」)といい、 外皮を除去したものを「白芍」、 除去していないものを「赤芍」と分類される。 奈良県、長野県で栽培されている。 「立てばシャクヤク、座ればボタン・・・」と 俗謡でうたわれるほどの美しい花の一つ。 ここで、それぞれの方剤の主治と、 「白芍」の効果をまとめてみます。 「桂枝湯」 解表剤のひとつ。解肌発表により邪を除き、 栄衛生発の源である中焦を振奮させて、 栄衛を充実させ調和させる。風寒表証を主治とする。 酸収の「白芍」は、益陰斂栄に働いて営陰の外泄を止め、 営弱を防止する。 「小建中湯」 温裏剤のひとつ。温中補虚を主眼とし、 中焦虚寒・脾虚肝乗を主治とする。 「白芍」は陰血を滋益して、主薬を補助する。 少々難しいですが、上記から、 「白芍」の作用は「陰」を補うことだと分かります。 「桂枝湯」では、五味の一つである「辛」の 「桂枝」が表を散邪する主な成分であり、 「白芍」は、この発散中に斂汗(汗を止める) する働きがあります。 また、「小建中湯」では、中焦である「脾」を補うため、 五味の一つである「甘」の「膠飴」が主な成分であり、 「白芍」はその補助として津液をめぐらす働きがあります。 以上のように、生薬の混ぜる量が変わるだけで、 方剤そのものや生薬の働きが変わることが お分かりになると思います。 漢方の世界の奥深さを感じますよね。 「カゼの引き始めだから葛根湯を飲もう!」と 安直に考えていた私ですが、 もうちょっと考えてみる余地がありそうです。 最後に、「桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)」を ご紹介します。 これは、「小建中湯」から「膠飴」を除いたもので、 (つまり、「桂枝湯」の、「白芍」の量を2倍にしたもの) 効能は和脾止痛で、裏虚腹痛を主治とします。 「桂枝湯」で中焦を振奮させ、 「白芍」で和営柔肝・止痛させます。 柔肝とは、肝の陰血を補充することにより 肝気を抑制して柔和にし、正常に疏泄が 行えるようにすることです。 参考文献: 『中医臨床のための方剤学』  医歯薬出版株式会社 『漢方薬入門』  保育社 『薬草辞典』  昭文社   *画像や文献に関して、ご興味がおありの方は ぜひ参考文献を読んでみて下さい。 大原

足ることを知るべしと簡単には言いますがね。

書いた書いた。思いのままにかいた。

春へと芽吹く

四季と人と。

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