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陰陽五行論について
こんにちわ、最近はずいぶん冷え込んできて、
毎朝布団から出るのに苦労している宮村です。
今回で二回目の更新です。
まだ慣れていないので不自然な点もあると思いますがご容赦ください。
今回から勉強した内容などをつらつらと書いていきたいと思います。
では今回は陰陽五行論について調べたことを書いていきます。
東洋医学の中核をなすもので、東洋医学の理論を体系化するために用いた方法論が、
陰陽五行論である。
陰陽五行とまとめて言われるが、もともと陰陽論と五行説とは別々の理論であった
がある時期に合体し、陰陽五行論となった。次に陰陽論と五行説を別々に詳しく説明
していきます。
■陰陽論
中国古代自然哲学思想に基づいた概念で
「事物はすべて陰と陽の対立する性格をもつ二種にわけることができる。」
という観点から分類されています。
陰には静・凝集・抑制、陽には動・発散・促進の性質があります。
すべての事象には陰陽の要素が含まれ、これらが一定の法則により統一されています。
法則①相互転化(陰陽転化)
事物陰陽属性は、絶対的なものではなく、相対的なものである。
このような相対性は、一定の条件下で相互に転化する。
つまり陰は転化して陽になることがあるし、陽も転化して陰になることがあります。
例:男性は女性に対しては陽ですが、子として親に対すればその男の子は陰になります。
また極端な陰は陽になり、逆に極端な陽は陰になります。
例:熱が出た時、激しく体温が上昇すれば逆に寒気を感じる。
法則②陰陽可分
事物は陰陽の両側面に、無限に分ける事ができる。
例:昼は陽で、夜は陰であるが、午前と午後に分けると、午前は陽中の陽、午後は陽中の
陰になります。
法則③対立と制約
陰陽論では、あらゆる事物を、対立し、また相互に制約しあう二つの側面からとらえる。
陰と陽、天と地、熱と寒と相互に対立した状態で存在する。また陰と陽で対立し合うことで
お互いを制約している。
法則④相互依存(陰陽互根)
陰陽の両者が相互に対立し、相互に依存しているということで、一方だけが単独に存在すること
はありえない。常に一方は、相対する別の一方が存在することによって自己の存在が条件付けら
れる。
法則⑤消長平衡(陰陽消長)
陰陽の対立と制約、相互依存は、静止した不変の状態ではなく、常に不断の運動変化のなか
で行われてる。
人体の陰陽
人体の様々な部位も陰陽で分けられ、『素問』金匱真言論篇では、
「それ人の陰陽をいえば、外は陽と為し、内は陰と為す。人身の陰陽をいえば、背は陽と為し、
腹は陰と為す。人身の臓腑中の陰陽をいえば臓は陰と為し、腑は陽と為す。」
となっています。
さらに五臓の中でも陰陽に別けられます。
陽・・・心(陽中の陽)、肺(陽中の陰)
陰・・・肝(陰中の陽)、腎(陰中の陰)、脾(陰中の至陰)
他にも気・血・津液では、気は血・津液に対しての陽、血と津液は気に対しての陰とされます。
疾病の発生、発展は、その原因が陰陽の失調であるから、治療原則もまた陰陽を調整すること、
すなわちその不足を補い、その有余を瀉し、陰陽の平衡を回復させることが基本原則となる。
■五行説
五行とは木、火、土、金、水の五種の物質である。中国の古代人は存在の不可欠な基本物質とし
て認識したのが、この五種の物質である。
木:「木は曲直を云う。」
曲直とは樹木の成長する形態であり、成長、昇発の作用をもつ事象は「木」に属する。
火:「火は炎上と云う。」
炎上とは火の温熱、上昇の作用を指し、温熱、上昇の作用をもつ事象は「火」に属する。
土:「土は爰に稼穡す。」
稼穡とは農作物の播種と収穫の作用を指し、生化、継承、受納の作用をもつ事象は「土」
に属する。
金:「金は従革と云う。」
従革とは変革を意味している。清潔、粛降、収斂などの作用をもつ事象は「金」に属する。
水:「水は潤下と云う。」
潤下とは水の滋潤、向下性を指し、寒涼、滋潤、下へ事物を運ぶ作用をもつ事象は「水」
に属する。
五行説の目的は事象を五種に分類することではなく、事象の相互関係を明らかにすることにある。
五行説では事物の変化と平衡の回復を五行の「相生」と「相克」という考え方で解釈する。
「相生」とは五行の一つが、特定の相手を生ずる(促進、助長、要請)という関係で、循環を繰
り返すものである。
木生火、火生土、土生金、金生水、水生木
「相克」とは五行の一つが、特定の相手を克する(抑制、制約)という関係で、循環を繰り返す
ものである。
木克土、土克水、水克火、火克金、金克木
そして五行を五臓に当てはめることで(木=肝、火=心、土=脾、金=肺、水=腎)、五臓の性質と
相互関係を明らかにした。またその他にも様々な事象、事物を五行の分類することで五臓と結び
つけ、診断、治療に利用されています。
参考資料 図説 東洋医学 <基礎編> 著:山田光胤 代田文彦
東洋医学概論 著:教育執筆小委員会
絵でわかる東洋医学 著:西村甲