突然ですが先日、
当院スタッフ2人、
蜂に刺されてしまいました(^_^;)
(院長は離れた場所での作業につき無傷。)
山の現場でノコギリと鍼と作業道具しかなかったので、
受傷直後に現場で院長に治療して頂きました。
せっかくなので、
その際の経過を記載します。
本多
左手の合谷付近と魚際付近、
左の耳殻(場所は特定できずでしたが疼痛と熱感あり)
計三箇所刺されました。
刺された直後から激しい疼痛があり
徐々に発赤、腫脹し熱感がでる。
冷やすと疼痛が軽減される。
脈は数滑で動脈のような脈状を呈し、
反応は、
右の通天に気滞、
右合谷に虚中の実。
(但し、受傷前の状況は不明)
治療穴:右通天、右合谷に5番鍼で通気
治療直後から患部の熱感が軽減され
腫れが徐々にひいていく。
翌朝、
魚際付近の血管が少し浮き出て掻痒感が出る。
腫脹、熱感ややあり。
北野
左手親指付け根(合谷の二寸末梢側)を蜂に刺されました。
局所に激痛があり10分程経つと腫れと500円玉ぐらいの発赤と、
熱感、感覚鈍麻、可動域制限が出現。
川の水で冷やすと痛みは楽になった。
(脈は本多と同じく、数滑にして動。
反応も奇しくも同じく
右通天、手三里と合谷に鍼を施す)
最初に右通天に鍼を打たれた瞬間、局所の痛みと発赤が
ひいていく感覚があり数分後には指の感覚も
戻り腫れも治まってきました。
脈は滑で硬さもとれていました。
数時間後には痛みも腫れもなく動きも正常でした。
翌朝は症状がなく落ちついています。
両者ともに即効性が見られました。
蜂に刺されることで、
体にどのような変化があらわれるかを
被験者の僕らで考察してみます。
・瘀血
蜂に刺されることで蜂針から体内に毒が入り、
その毒を排出しようと患部に気血が集まるので、
気血の流れが滞り瘀血が形成される。
蜂に刺される
↓
毒が体内に入る
↓
毒を排出するため気血が集まる
↓
気血が滞る
↓
瘀血形成
・気の偏在
刺された患部に気血が集まることで、
患部の対象にあたる部分の気血が不足し偏りが生じる。
などが考えられるかと思います。
今回蜂に刺されたことで
体に表れる反応は非常に勉強になりました。
しかし、それだけではなく
蜂に襲われる前の状況を把握することが重要だったのではないかと考えます。
蜂が人を襲う時はその前に警戒音を出すそうなのですが、
刺されるまでの間、知らない内に蜂たちを刺激していた
(蜂が大量に出てきた付近で作業をしていた)
にも関わらず、
恐らくそのサインを見逃していたのではないかと思います。
例え小さな虫でも感情があります。
今回は蜂の「怒」でしょうか。
「恐」もあるかもしれないですね。
この感情が急激に変化することで、
その周りの空気が変わるはずなので、
そこに気付けなかった事が反省すべき点です。
蜂たちの「こっちくんな!あっちいけ!」の空気を読めなかったということですね。
もしかすると、
動物や植物と話が出来る。というのは
この空気を、雰囲気を感じとるとことができる人が、
なせることなのかもしれません。
話はそれましたが
「言葉でないものをよみとること」
ひとつ課題にしていきます。
本多