下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
勉強中でまだまだ至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


明日はお天気みたいです
明日はお天気みたいです

小堀です。
最近ストームグラスで天気をみるのが
日課になりました。
19世紀から使用されてるそうで、
中に入っている樟脳の結晶が温度によって変化し、
雨の日はちらちらと舞ってきれいです。
晴れだと沈殿していてよくわかりませんね。。

今回は経別の流注を学んで参ります。

黄帝問于岐伯曰、余聞人之合于天道也、内有五蔵、
以応五音、五色、五時、五味、五位也。
外有六府、以応六律、六律建陰陽諸経、
而合之十二月、十二辰、十二節、十二経水、十二時、十二経脉者。
此五藏六府之所以応天道。
夫十二経脉者、人之所以生、病之所以成、人之所以治、病之所以起。
学之所始、工之所止也。麤之所易、上之所難也。請問其離合出入奈何。
岐伯稽首再御拝曰、明乎哉問也。此麤之所過、上之所息也。請卒言之。

《提要》
人体と自然は相応している。
◉五蔵は五音・五色・五時(五季)・五味・五位に相応する。
◉六腑は六律に相応する。
六律は陰陽にわけられるため十二経脈に合致し、
十二月・十二辰・十二節・十二経水・十二時に相応する。
故に医学者は十二経脈をまず研鑽すべきであるとし、
ここでは、正経から分枝し表裏の絡属関係を強化している
十二経別の循行経路が述べられている。
経別は離入出合の過程があり、経別自体の経穴はない。

六律・・古代音楽の音律。黄帝の時代、竹を裁断して筒とし、
各筒の長さが異なると音声にも清濁高低が生まれ
楽器の音調を校定したという。
陽律の六と陰律の六を合わせて十二律と呼ばれる。

足太陽之正、別入于膕中。其一道下尻五寸、別入于肛、属于膀胱、
散之腎、循膂、当心入散。直者、従膂上出于項、復属于太陽。此為一経也。
足少陰之正、至膕中、別走太陽而合、上至腎、当十四顀、出属帯脉。
直者、繋舌本。復出于項、合于太陽。此為一合。成以諸陰之別、皆為正也。

〇足の太陽膀胱経の経別
膝窩部(委中穴)から分かれる。
また別の一経は肛門に入って膀胱に属し、
腎に達して脊柱起立筋を通って上行し、心に入っていく。
心に入らないものは、項部にでて本経と合流する。

〇足の少陰腎経の経別
膝窩部(委中穴)から分かれ太陽膀胱経に合流して腎に至る。
別の一行は第十四椎(命門穴)から帯脈に属す。
そこから上行して舌根に繋がり再び項部を巡り
足の太陽膀胱経に合流する。

足少陽之正、繞髀、入毛際、合于厥陰。
別者、入季脇之間、
循胸裏、属胆、散之上肝貫心、
以上挾咽、出頤頷中、散于面、繋目系、合少陽于外眥也。
足厥陰之正、別跗上、上至毛際、合于少陽、与別倶行。此為二合也。

〇足の少陽胆経の経別
上行して大腿をめぐり陰毛の中に入り厥陰肝経と合する。
その別の一脈は季肋の中に入り
胸に沿って本経の胆に属し、散じて肝にいき心を貫き
咽喉を挟んで頬から顎にでて目系につながり
本経と瞳子髎穴で合流する。

〇足の厥陰肝経の経別
行間穴・太衝穴あたりからおこる。
上行して前陰部で少陽胆経と合し一緒に上行する。

足陽明之正、上至髀、入于腹裏、属胃、散之脾、
上通于心、上循咽出于口、上頞梺、還繋目系、合于陽明也。
足太陰之正、上至髀、合于陽明、与別倶行。
上結于咽、貫舌中、此為三合也。

〇足の陽明胃経の経別
髀関穴あたりから上行して腹中に入り胃に属し、
散じて脾を絡い心を通過し咽喉部を通って口に出て
鼻筋とまぶたの下方に至り、目系に連なり本系に合流する。

〇足の太陰脾経の経別
箕門あたりから分かれて胃経と合流し
一緒に上行して咽喉部にまとい舌中を貫く。

手太陽之正、指地、別于肩解、入腋、走心、繋小腸也。
手少陰之正、別入于淵腋両筋之間、属于心、
上走喉嚨、出于面、合目内眥。此為四合也。

〇手の太陽小腸経の経別
肩峰突起あたりから別れて
腋下から心に走り小腸に連絡する。

〇手の少陰心経の経別
腋下三寸の少陽胆経・淵液穴から別れて
両筋の間に入り、心に連絡し、咽喉部を上行して
顔面に出て、手の太陽小腸経の支脈と内眼角で合流する。

手少陽之正、指天、別于巓、入缺盆、下走三焦、散于胸中也。
手心主之正、別下淵腋三寸、入胸中、別属三焦、
出循喉嚨、出耳後、合少陽完骨之下。此為五合也。

〇手の少陽三焦経の経別
百会穴から別れて下行し、欠盆穴に入り
三焦に向かい胸中に散ずる。

〇手の厥陰心包経の経別
淵液穴のあたりから別れて胸中に入り、
三焦に達して咽喉部を経て(ここで足少陰・足陽明と関係する)
耳後にでて手の少陽三焦経と完骨穴で合流する。

手陽明之正、従手循膺乳、別于肩髃、入柱骨、下走大腸、属于肺。
上循喉嚨、出缺盆、合于陽明也。
手太陰之正、別入淵腋少陰之前、入走肺、
散之大腸、上出缺盆、循喉嚨、復合陽明。此六合也。

〇手の陽明大腸経の経別
上腕部より側胸と乳の間に入り
肩髃穴に出て大椎に入りまた下行して
大腸に入り上行して肺に属し、
咽喉をめぐり欠盆にでて本経と合流する。

〇手の太陰肺経の経別
淵液穴のところで少陰心経の前に入り
肺に入り大腸に分布し、上行して欠盆にでて
咽喉部をめぐり手の陽明大腸経と合流する。


参考文献:
『現代語訳黄帝内経霊枢』
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社
『臓腑経絡学』アルテミシア

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

小堀

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