どうも、新川です。
【五経】易経 其ノ一
【五経】易経 其ノ二
に引き続き、
陰陽の考察の中で目にした一文です。
鳴鶴在陰。其子和之。我有好爵。吾興爾靡之。
鶴が物蔭に鳴けば、その子は親の姿が見えずとも
声を合せて和する。
自分には良き爵(位あるいは杯)がある。
わたしは汝とこれをともにしよう。
『易 本田濟著/朝日新聞出版』繫辞上伝より
こちらの一文は、
六十四卦の一つ【中孚】の一節でもある。
鶴が暗い蔭で鳴いていると、
そこから見えないところにいる子鶴が
声を合わせて鳴いているという場面を想像して頂くと分かりやすいか。
それらが意味するところは、
お互いの心中に願っていることが、
通い合っていること。
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【中孚】
そもそも【中孚】とは
→「孚」という字は「爪」と「子」から成り立ち、
鳥が卵を温めるという意味がある。
卵がかえるまでの期日がきっちりしているため、
「信(マコト)」の意味になる。
よって、
【中孚】は 心中に信(マコト)あること となる。
遠く離れていても
誠心が通い合うところ 相通じる
ただし、正しい道を守り続けることが条件