宮村です。
今回は臓腑弁証の腎・膀胱病弁証の
腎陰虧虚について勉強した内容を書いていきます。

腎・膀胱について
腎の生理機能は腎蔵・膀胱および
それらに帰属する経絡・骨・髄・脳・耳・二陰・子宮
などから成る。

腎は人体の真陰真陽を生み出し
精を貯蔵し水をコントロールし
納気し、骨を統轄、髄を生み出し、
脳を満たしている。
腎は生殖・生長・発育および生まれつきの素質と
密接に関与しているのでこれを先天の本という。

腎陰虧虚
腎精はしっかりと貯蔵していなければならず、
泄らしてはならない。
不節制な性生活を送って陰精を損傷したり
熱が陰分に入って真陰が破壊されたり、
他蔵の陰の損傷が腎に波及したりすれば
最終的に陰精が破壊され腎陰虧虚という病理が発生する。
腎陰虧虚になると以下のような症状が現れる。

腎虚腰痛
腰は腎の府であり
腎陰虧虚によって腎虚腰痛が起こる。

骨痿など
腎は骨を主り、歯は骨の余りである。
また腎は骨髄を作り、
脳は髄海であるので、
腎精が欠虚すれば精髄が不足し
小児の五遅五軟や骨痿などの病変が発生する。

聴覚・視覚の衰え
耳は腎の竅であり、
眼の瞳孔もまた腎に属している。
したがって腎陰が欠虚すれば
聴覚や視覚が衰え、
耳鳴がしたり目がくらんだりする。


参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』  東洋学術出版
『中医病因病機学』  東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

宮村

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