脳戸一穴 百会の後四寸半うしろの髪際より二寸まへの
髪際より九寸五分此穴に灸すれば
瘂となり針すれば死するなり
顖会一穴 鼻頞のとをり前の髪際より二寸上にあり
神道一穴 背の五椎の下背を俛てとる
霊台一穴 脊の六椎の下針灸ともに忌
角孫二穴 耳の後ろ耳郭の中間のうへ角にあたる、
髪のはへぎは口を開けば空あり
膻中一穴 両乳の正中にあり
水分一穴 臍の上一寸にあり
神闕一穴 臍の真中なり
〜『鍼灸重宝記』より〜
前回の内容で禁灸の穴の内容が終わり
今回から禁鍼の穴の項について
数回にわけて抜粋していきたいと思います。
前回までの禁灸の穴でも同じ様な記載しましたが、
禁鍼の穴でも患者さまの病態によっては
当てはまらない場合もあります。
ただ誤りを起こしやすい穴でありますので
使用する際は古人の教えを十分に心がけ
注意する必要があります。