下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
勉強中でまだまだ至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
小堀です。
経脈篇の続きを学んで参ります。
ここからは、経気が絶えたときの
特徴について述べられています。
手太陰気絶、則皮毛焦。太陰者、行気温于皮毛者也。
故気不栄、則皮毛焦。皮毛焦、則津液去皮節。
津液去皮節者、則爪枯毛折。
毛折者、則毛先死。丙篤丁死。火勝金也。
《提要》
手の太陰肺経は、 肺は気を主り皮毛を温める。
脈気が絶すると皮毛が枯渇し、
皮膚や関節が津液の滋潤作用を失い、
爪が枯れて毫毛が脱落する。
火は金を克すため、この徴候がみられる時は
丙の日に重篤となり、丁の日に死亡する。
木:甲乙
火:丙丁
土:戊己
金:庚辛
水:壬癸
手少陰気絶、則脉不通。少陰者、心脈也。
心者、脈之合也。脉不通、則血不流。血不流、則髦色不澤。
故其面黒如漆柴者、血先死。壬篤癸死。水勝火也。
手の少陰心経は血脈を主る。
脈気が絶えると血脈が通じなくなるため、
髪に艶がなくなり、面色が黒ずんでるものはその徴候である。
水は火を克すため、この徴候がみられる時は
壬の日は重篤となり、癸の日には死亡する。
足太陰気絶者、則脉不栄肌肉。唇舌者、肌肉之本也。
脉不栄、則肌肉軟。肌肉軟、則舌萎、人中満。
人中満、則唇反。唇反者、肉先死。甲篤乙死。木勝土也。
足太陰脾経の脈気が絶えると、
肌肉を栄養できず、肌肉が軟弱となり
舌が萎縮して人中部内側の皮膚が腫満する。
そうすると唇が反り返り、この徴候があるときは
木が土を克すことから
甲の日には危篤になり乙の日には死亡する。
足少陰気絶、則骨枯。少陰者、冬脉也。
伏行而濡骨髓者也。故骨不濡。則肉不能著也。
骨肉不相親則肉軟却。肉軟却、故歯長而垢、髪無沢。
髪無沢者、骨先死。戊篤己死。土勝水也。
足少陰腎経は冬に応じ、
その脈は深部にあって骨髄を栄養している。
脈気が絶えると肌肉は骨に付着できず
骨肉が分離してしまい、肌肉は萎縮する。
そうすると歯肉がこけて歯垢がつもり、髪も光沢を失う。
このような徴候のときは、土が水を克すことから
戊の日は重篤となり己の日には死亡する。
足厥陰気絶、則筋絶。厥陰者、肝脉也。
肝者、筋之合也。筋者、聚于陰気、而脉絡于舌本也。
故脉弗栄、則筋急。筋急則引舌与卵。
故唇青、舌巻、卵縮、則筋先死。庚篤辛死。金勝木也。
足厥陰肝経は筋を主るため
脈気が絶えると筋の機能が衰える。
経筋は陰器に集まり脈は舌に連絡している。
筋が栄養できないと筋は引きつれて
唇が青くなり、舌は巻き上がり、陰嚢が縮み上がる。
このような徴候のときは、金が木を克すことから
庚辛の日は重篤となり辛の日には死亡する。
五陰気倶絶、則目系転。転則目運。
目運者、為志先死。志先死、則遠一日半死矣。
六陽気絶、則陰与陽相離。離則腠理発泄、絶汗乃出。
故旦占夕死。夕占旦死。
五臓の脈気が絶えると、五臓の精である
目がくらんでものが見えなくなる。
これは神志が喪失しているからで、
このような時は長くて一日半で死亡する。
(馬蒔の説:一日で五臓の表裏を周り、即ち半日は余分にみている。)
六陽経の脈気が絶えると陰気と陽気が分裂し、
腠理が開き汗が泄れる。
危篤症状がでた時間から死亡時刻を予測する事ができる。
参考文献:
『現代語訳黄帝内経霊枢』
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社
『鍼灸医学体系⑮』雄渾社
『臓腑経絡学』アルテミシア
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
小堀