宮村です。
本日は最初に書籍を一つ紹介したいと思います。
森見登美彦先生作『有頂天家族』(幻冬舎)
この話の主人公は人間ではなくタヌキです。
ただ、普通のタヌキではなく変化(へんげ)する
日本昔話の中の様な人間や茶釜・虎など様々な
ものに化けて人間をばかすタヌキのお話です。
個人的にはジブリのアニメ
『平成タヌキ合戦ぽんぽこ』
を思い出しますね。
”花鳥風月をまねるのも風流だが、
やはり一番味があるのは人間をまねることであろう。
そうやって人間の日常生活や年中行事に
どこまでも相乗りして遊ぶのが、
なんだか妙に面白い。
今は亡き父はそれを「阿呆の血」と呼んだ。”
タヌキから見るとやはり人間がうらやましく
見えるのでしょうか?
続きまして、臓腑弁証の肝・胆病弁証の
胆気虚寒について勉強した内容を書いていきます。
胆気虚寒
胆気虚寒は陽気不足から発生することが多く
胆経の温煦作用が失調し、
胆は中正の官で決断を主るが、
一方、胆が所属する肝は魂を蔵し謀慮を主る。
したがって決断と謀慮とは密接に関わりあっている。
そのため陽気が虚弱であれば
胆気虚寒を引き起こし、
頭暈・悪心嘔吐・物がはっきり見えない
耳鳴り・少気・力が入らないなどの症状が現れる。
また決断することができないので
びくびくする・ちょっとしたことで驚く・多夢
恐怖感にさいなまれる・躊躇して決断できないなど
肝胆不寧のための症状が現れる。
参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』 東洋学術出版
『中医病因病機学』 東洋学術出版
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
宮村