含徳之厚、比於赤子。
蜂蠆虺蛇不螫、猛獣不據、攫鳥不搏。
骨弱筋柔而握固、
未知牝牡之合而全作、精之至也。
終日號而不嗄、和之至也。
知和曰常、知常曰明、益生曰祥、心使氣曰強。
物莊則老、謂之不道。
不道早已。
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豊かに徳をそなえている人は、
赤ん坊にたとえられる。
赤ん坊は、蜂やさそり、まむし、
蛇も刺したり咬んだりせず、
猛獣も襲いかからず、猛禽もつかみかからない。
骨は弱く筋は柔らかいのに、しっかりと拳を握っている。
男女の交わりを知らないのに、
性器が立っているのは、
精気が充足しているからである。
一日中泣きさけんでも声がかれないのは、
和気が充足しているからである。
和の状態を心得ていることを恒常的なあり方といい、
恒常的なあり方を知ることを明知という。
生きることに執着することを妖祥(ワザワイ)といい、
欲の心が気持ちを活動させることを頑張りという。
ものごとは勢いが盛んになれば衰えに向かうのであり、
このことを、道にかなっていない、というのだ。
道にかなっていなければ早く滅びる。
『老子 峰屋邦夫訳注/岩波文庫』より抜粋
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赤ん坊の本質
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