大原です。
前回(血液の生成に関する学説 その1)の続きです。
東洋医学の考え方の中に、
「気・血・津液」というものがあります。
これらは人体を構成する正気であり、
「気化作用」による相互転化
(気・血・津液は入れ替わる)などの気の作用で、
それぞれの量や働きの調和を
保っているとされています。
これは、前回の記事での
「赤血球は身体のあらゆる組織に変化し、
逆に、身体のあらゆる組織は赤血球に戻る」
という千島学説の内容に通じていると思います。
話は変わって、
西洋医学でいう癌や腫瘍は、
身体の細胞が無秩序に分裂して起こるとされています。
ここで、癌や腫瘍は、東洋医学では
「積聚(しゃくじゅ)」や「チョウカ」といいますが、
これらは血や気などの停滞によるものとされています。
これらのように、
東洋医学でいう人体のメカニズムは、
西洋医学のそれとは異なる部分がありますが、
前回述べた「千島学説」とは通じる部分が
多く見受けられます。
すなわち、東洋医学の考え方と千島学説は、
非常に親和性があるといえるのではないでしょうか。
どの学説が正しいのか、
実際に自分の目で見たことはないので
なんともいえませんが、
今まで常識とされていることも
実は間違っていたということは
よくあることだと思います。
特に人の身体のメカニズムについては、
科学が発展してきた現代においても
まだまだ解明しきれて
いないということなのかな、
と感じる次第です。
参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『血液と健康の知恵』 地湧社
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原
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