宮村です。
今回は最初にお気に入りの本を少し紹介させて頂きます。
森見登見彦先生作 『【新釈】走れメロス 他四篇』 祥伝社
この本は短編集になっており
タイトルにもある太宰治の「走れメロス」を初めとした
作家が違う5つの小説を時代を現代に置き換え
森見先生が独自の解釈で新釈(パロディ)にしたものを
まとめた作品です。
京都の町を舞台に
ユーモアたっぷりに
書かれていますが
どこか悲しい、
そんな作品です。
では続きまして臓腑弁証の肝・胆病弁証の
肝陽上亢について勉強した内容を書いていきます。
肝陽上亢
陰血が虚損したために陽を滋養出来なくなるものと
気鬱が火に変化して心肝の火が強くなり、
陰血が消耗したために陰が陽を潤せず、
肝陽を制御できなくなったものがある。
肝血が充実し肝気がのびやかに条達していれば
肝の機能である疏泄機能が十分に発揮され
気血は安定する。
しかし肝陰が不足すれば、
陰が陽を潤すことができず、
陽熱の気が高ぶって上逆するので
上盛下虚という病変が起こる。
したがって気血が陽気に乗じて
上逆し上部を攻撃するという病変と
下部の陰血が欠損するという病変が現れる。
肝陽が上部で高ぶった場合
眩暈・耳鳴り・頭痛・目が腫れる・胸脇脹満
いらいらする・怒りっぽい・顔面紅潮
などの症状が現れる。
下半身の陰血が枯渇した場合
足腰が怠い力が入らない・精力減退
肌の乾燥・足の冷え
などの症状が現れる。
また肝陽が激亢すれば、
風を巻き起こし、肝風内動となり
痙攣・厥・抽搐などの転帰を迎える。
参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』 東洋学術出版
『中医病因病機学』 東洋学術出版
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
宮村
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