宮村です。
今回は臓腑弁証の肝・胆病弁証の
肝陰不足について勉強した内容を書いていきます。

肝陰不足
肝は陰の臓であるがその働きは陽である。
肝血が充満し陰が陽を滋養していれば、
陰は安定し陽は緻密である。
しかし陰虚のために陽を潤すことが出来ないと
相火が荒れ狂い肝陰が被害を受け、
肝陰は欠損し、陽亢という病理が出現する。
これを陰虚陽亢あるいは陰虚火炎病変という。
頭暈・目眩・耳鳴・目がかすむ・潮熱・盗汗
夜には発熱・不眠・遺精などの症状が現れる。

また内傷のための肝陰虚損は腎陰が不足し、
精が血を作れず肝に栄養を
与えられないことから起きる。
これは水が木を潤せないという病機であり、
肝腎陰虚のために陰が陽を潤せず
肝陽だけが高ぶって疏泄機能が太過となり
遺精や夢精などの症状が現れる。

さらに陽が強くなれば虚熱が津を圧迫し、
潮熱や盗汗などの症状が現れ、
陰が虚せば肝がますます高ぶり、
そのためにますます陰が虚すという
悪循環であり止む事がない。


参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』  東洋学術出版
『中医病因病機学』  東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

宮村


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