重爲輕根、靜爲躁君。
是以聖人終日行、不離輜重。
雖有榮觀、燕處超然。
奈何萬乘之主、而以身輕天下。
輕則失本、躁則失君。


重いものは軽いもののの根本となり、
静かなものは躁(さわ)がしいものの君主となる。
そういうわけで君子は、一日じゅう行軍しても輜重車から離れず、
立派な建物にいても安らかにくつろいで心煩わされない。
万乗の大国の君主でありながら、
どうして世の中よりもわが身を軽く扱えようか。
軽はずみな行動をすればその身を失い、
みだりに行動すれば君主の位を失ってしまうのだ。

『老子 峰屋邦夫訳注/岩波文庫』より抜粋
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どっしりとした構えが、自由な動きを生み出す

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