下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
前回(月経と閉経 その1)の続きです。
前回、月経が終了することを閉経といい、
早く閉経を迎え、かつ全身症状を
伴うものを病的な閉経と定義しました。
どのような機序で
病的な閉経がおこるのかを述べる前に、
なぜ月経がおこるのかについて
述べていきます。
東洋医学では子宮のことを「胞宮」と言いますが、
胞宮は、気が満ち、血が盛んとなることで
胎児に生活環境を提供し養育します。
しかし、受胎しなければ、充満した気血は
余分なものとして排泄されます。
この余分とみなされた気血の排泄が、
ほぼ1ヶ月周期のサイクルで行われています。
ここで大きく関わるのが、
臓腑では、血と関わる心、脾、肝で、
奇経八脈では、任脈と衝脈です。
任脈、衝脈は、どちらも胞宮から始まり、
体幹部を上行して気血を循環させます。
任脈の働きは、全身の陰脈を妊養するとともに、
女性の妊娠機能に関与します。
胎盤を主るという説もあります。
衝脈は、臓腑経絡のすべての血が帰る場所で、
「十二経絡の要衝」とされていることが
衝脈の名前の由来のようです。
また、衝脈は「血海」とも呼ばれており
経血を主ります。
この「血」は経血の源ですが、
血は、脾胃によって水穀から化生される
ということから、
「衝脈は陽明に隷属する」と表現されます。
ちなみに、「血海(衝脈)」の他には、
世界の4つ海に対応して、人体にも
「水穀の海(胃)」「気の海(壇中)」「髄の海(脳)」の
合計4つの海があるとされています。
少し話が逸れましたが、まとめると
任脈は妊娠機能などに関与し、
月経の血の排泄は、血の海である衝脈や、
血と関わる臓(心、脾、肝)が
大きく関係しているようです。
次回に続きます。
参考文献:
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『黄帝大経 素問 上巻』 東洋学術出版社
『基礎中医学』 燎原
『中医病因病機学』 東洋学術出版社
『症例から学ぶ 中医婦人科』 東洋学術出版社
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原