下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


屠蘇
屠蘇

小堀です。
あっという間に年の瀬ですね。
先日、初めてお屠蘇(とそ)を購入してみました。

調べてみると、屠蘇の名前の由来には
邪気を屠(ほふ)り、心身を蘇らせるという意味があり、
大晦日にお酒と味醂に浸し、それを元旦に飲んで
一年の無病息災を祈るものだそうです。

三国時代の名医・華陀が考案したといわれ、
文献により処方は様々ですが、
現在では、白朮・桔梗・山椒・肉桂・防風が
一般に使用されています。

年末年始の食べ過ぎや、風邪に配慮した処方がみられます。
売られているものは食用で少量の配合ですが、
飲み過ぎには気をつけてください☆

白朮

白朮
白朮

性味:甘・苦、温
帰経:脾・胃

効能
①健脾益気
脾気虚による食欲不振・泥状便・水様便・腹満・倦怠無力感など
②燥湿利水
脾虚で水湿が停滞したための浮腫・尿量減少・泥状便・水様便など
③固表止汗
表虚の自汗
④安胎
胎動不安・妊娠中の腹痛・性器出血など
⑤去風湿
風湿痺の関節痛に

桔梗

桔梗
桔梗

 

性味:苦・辛、平
帰経:肺

効能
①宣肺去痰
外邪犯肺の咳嗽・喀痰など
②排膿消腫
肺化膿症などの胸痛・膿血痰など

山椒

性味:辛、熱・小毒
帰経:脾・胃・腎

効能
①散寒止痛・燥湿
中寒による激しい腹痛・冷え・嘔吐・摂食不能など
②解毒駆虫
回虫など腸内寄生虫による腹痛・嘔吐
★陰虚火旺には禁忌

肉桂

性味:辛・甘、大熱
帰経:肝・腎・心・脾・胃

効能
①温中補陽
腎陽虚の四肢の冷え・寒がる・腰膝酸軟・陽萎・頻尿・排尿困難・夜間尿など
②散寒止痛
虚寒の胃痛・腹痛・疝痛など
③温痛経脈
慢性の皮膚潰瘍・寒冷腫瘍・化膿傾向に乏しい慢性炎症など

防風

性味:辛・甘、微温
帰経:膀胱・肝・脾

効能
①散風解表
外感表証に
②勝湿止痙
風寒湿痺の関節痛・転筋に
③去風止痙
破傷風など外風による痙攣・ひきつり


参考文献:
『神農本草経解説』 源草社
『中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社
『中医臨床のための中薬学』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、
ご興味がおありの方は 是非参考文献を読んでみて下さい。

小堀

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