下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
「滑肉門」・「天枢」・「大巨」とは、
足陽明胃経に属する経穴の名前で、
いずれも腹部の臍周辺にあります。
<経穴の場所>
・天枢:臍の外方2寸
・滑肉門:天枢の上1寸、前正中線の外方2寸
・大巨:天枢の下2寸、前正中線の外方2寸
これらは、腹診などの診断を行う上で
とても重要となる場所です。
腹診では、
臍を中心として、腹部に全身が投影されている
といった考え方をもとに、
腹部の経穴の状態などを入念に観察していきます。
ゆえに、臍周辺であるこれら3穴の反応は、
身体全体の偏りを表すとする考えもあるようです。
臍を中心として、
腹部に全身が投影されているとすると 、
滑肉門が上半身を、大巨が下半身を表します。
さらに、人体を「天・人・地」とすると、
滑肉門が「天」、大巨が「地」、そして
「天」と「地」の交わる天枢が「人」となります。
また、素問『天元紀大論』には
「司天」「在泉」といわれる天気(客気)
について述べられていますが、
澤田健先生は、
滑肉門を「司天」、大巨を「在泉」とし、
左右の「司天」「在泉」を、
腹部諸穴の中でも重要な穴として
「四霊の穴」としました。
これはおそらく、滑肉門〜大巨を
人体の気の流れにおける
非常に重要な場所ととらえたためではないでしょうか。
以上のように、これらの3穴は、
診断する上で、重要な場所であると
古くから認識されていたようです。
では、治療穴としての認識は
どのような考え方があるのでしょうか?
次回に続きます。
参考文献:
『黄帝大経素問 下巻』 東洋学術出版社
『鍼灸治療基礎学』 医道の日本社
『臨床経穴学』 東洋学術出版社
『経穴解説』 メディカルユーコン
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原