がんばれ東北!
みんな一つだ。
日本全国みんなの力で立ち上がろう!
今日も一日、鍼灸師としての誇りの為に、病治しの為に、
そして心の半分は東北を想ってがんばります!!

一鍼堂一同


今回は、陰陽応象大論篇について綴って参ります。
本来ならここにまとめてある以上の内容がありますが、
なるべく分かりやすくするため、
一部を抜粋して表現させて頂いております。

【陰陽応象大論篇 第五】

この篇では、陰陽を理論の中心とし、
理論的に幅広く内容が記述されているため、
『陰陽応象大論篇』という。

黄帝がいう。
陰陽は宇宙の普遍的な法則であり、一切の事物の大綱であり、
万物の変化の始源であり、生長、壊滅の基礎である。
大いなる道理は陰陽の中に存在している。
疾病を治療するには必ず病の変化の根本を追求すべきであり、
そしてその道理は『陰陽』の二字から離れないのである。

宇宙の変化にたとえれば、清陽の気は上に会聚して天となり、
濁陰の気は下に積聚して地となる。
陰は静的であり、陽は動的である。
陽は盛んに生ずることを主り、陰は成長を主る。
陽は粛殺を主り、陰は収蔵を主る。
陽は変化発生させることができ、陰は形体を形作ることができる。
寒は極まると熱を生じ、陰は極まると寒を生ずる。
寒気はよく濁陰を生じ、熱気はよく清陽を生ずる。
清陽の気が下部にあって上昇しなければ泄瀉の病を引き起こし、
濁陰の気が上部にあって下降しなければ張満の病を引き起こすのである。
以上が陰陽の正常なときと異常なときそれぞれの変化であり、
これによって疾病にも一般的なものと特殊なものとの区別がある。」

黄帝がいう。
「陰陽を調える方法とはどのようなものだろうか」。
岐伯がいう、
もし七損八益の養生の道理を理解していれば、
身体の陰陽を調えることができます

もしこの道理を理解していなければ、
早衰現象が現れるはずです。

「養生の道理を理解している人は誰もが持っている健康への本能によく注意しているが、
理解していない人は、単に身体の強弱の相違を知っているだけである。
調和させようとしない人は常に不足を感じているが、
調和させることを重視している人は常に余りがある状態にいることができる。
余りがあれば耳目は聡明で身は軽く体もがっしりしており、
年老いても身体は強壮であることができ、強壮なものは、当然さらに好ましい状態になる。
ゆえにものの道理に通じている人は、
しなくてもすむことはせず、むやみに考えごとにふけらず、
楽観的な気持ちをもって、常に心を広く精神をさわやかにして
おだやかな生活を維持しているので、そういった人の寿命は窮ることがなく
天から授かった寿命を一杯に享受する。
こういったことが聖人が身体を保護する方法なのである、と。」

「〜天には精気があり、地には形体があります。
天には八節のすじめがあり、地には五方のすじめがあります。
このゆえに天地は万物の生長の根本です。無形の清陽は天に上昇し、
有形の濁陰は下って地に帰します。
そこで天地の運動と静止は、陰陽の不思議な変化を拠りどころ、そのすじめとし、
万物を春は生かし、夏は育て、秋は収穫し、冬は蔵めるようにさせ、
終わればまた始まり、循環して止まらないのです。

これらの道理を理解している人は、身体の上部の頭を天に、
下部の足を地に、中部の五蔵を人事になぞらえて身体を調え養います。
天の清精の気は肺に通じ、地の水穀の気は嗌(咽の下の食道)に通じ、
風木の気は肝に通じ、雷火の気は心に通じ、渓谷の気は脾に通じ、
雨水の気は腎に通じています。
六経は、川の流れのようなもの、腸胃は、大海のようなものであり、
上下の九窮は、水沢の気が貫注するようなものです。
天地によって人体の陰陽をたとえてみると、
陽気が発泄する汗は、天から雨が降ることになぞらえ、
逆上の気は陽熱の火になぞらえることができます。
こうしたわけで身体を調養するにあたって、
天地の道理に従わなければ、必ず疾病が発生するのです。」


以下、原文を掲載し、上記赤字の部分に対応している部分を、
緑字で色付けしております。

黄帝曰、陰陽者、天地之道也、万物之綱紀、
変化之父母、生殺之本始、神明之府也。治病必求於本

故積陽為天、積陰為地。陰静陽躁、陽生陰長、陽殺陰蔵。
陽化気、陰成形。寒極生熱、熱極生寒。
寒気生濁、熱気生清。清気在下、則生飱泄、濁気在上、則生䐜張。
此陰陽反作、病之逆従也。

帝曰、調此二者奈何。
岐伯曰、能知七損八益、則二者可調。
不知用此、則早衰之節也。

年四十而陰気自半也、起居衰矣。
年五十、体重、耳目不聡明矣。
年六十、陰痿、気大衰、九竅不利、下虚上実、涕泣倶出矣
故曰、知之則強、不知則老、故同出而名異耳。
智者察同、愚者察異。愚者不足、智者有余。
有余則耳目聡明、身体軽強。
老者復壮、 壮者益治。
是以聖人為無為之事、楽恬憺之能、従欲快志於虚無之守。
故寿命無窮、与天地終。此聖人之治身也

故天有精、地有形。天有八紀、地有五里。
故能為万物之父母。清陽上天、濁陰帰地。
是故天地之動静、神明為之綱紀。
故能以生長収蔵、終而復始。

惟賢人上配天以養頭、下象地以養足、
中傍人事以養五臓。
天気通於肺、地気通於嗌、風気通於肝、雷気通於心、
谷気通於脾、雨気通於腎。
六経為川。腸胃為海。
九窮為水注之気。以天地為之陰陽、陽之汗、以天地之疾風名之。
暴気象雷、逆気象陽。
故治不法天之紀、不用地之理、則災害至矣。

新川


参考文献:『黄帝内経素問 上巻—現代語訳』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here