夕方の公園にて
夕方の公園にて(11月)

下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


修行生の大原です。
前回(温病 その8)、前々回(温病 その7)からの続きです。
温病の治法について述べていきます。

・熄風法
内風を平熄して痙厥を抑制する。
虚実の違いにより、以下の二種類に分かれる。

涼肝熄風
清熱涼肝・熄風止痙。邪熱が盛んになり
肝風を引き起こした場合に用いる。

滋陰熄風
育陰潜陽により内風を平熄する。
温病の後期に真陰が虚損して肝木を滋養できないため、
虚風が内動したときに用いる。

・滋陰法
生津養液の薬物で陰液を滋補し、潤燥して火を制する。

滋養肺胃
甘涼濡潤の薬物で肺胃の津液を滋潤する。
肺陰不足あるいは邪熱消退後の肺胃津傷に適用する。

増液潤腸
甘寒と鹹寒の薬物を配合して生津養液・潤腸通便する。
邪熱は消退したが陰液が回復しないときに用いる。

槇補真陰
鹹寒滋液の薬物で真陰を槇補する。
温熱の邪が久留して真陰を焼却した場合に用いる。

陰液が損傷されていても、邪熱が甚だしいときは
滋陰だけを行ってはならない。

・固脱法
虚脱の救急法で、主として気陰外脱、亡陽虚脱に用いる。

益気斂陰
益気生津・斂汗固脱。気陰両傷の正気欲脱に用いる。

回陽固脱
回陽斂汗して固脱する。陽気の暴脱に用いる。

陰津と陽気がともに脱する場合は、
両法を適宜組み合わせて運用する必要がある。
正気欲脱で意識障害が生じるのは内閉外脱であり、
固脱と開竅を併用すべきである。


参考文献:
『中医臨床のための温病学』 東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『基礎中医学』 燎原

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

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