紅葉(11月 南大阪の某所にて)
紅葉(南大阪の某所にて)

下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


修業生の大原です。
先日、紅葉狩りに行きました。
今年は、秋から冬にかけて、
冬の寒気の到来が急だったせいか
紅葉の色づきが例年に比べて鮮やかだと聞きました。
当日は天気にも恵まれて、四季の色合いを堪能できました。

では、前回(温病 その7)の続きです。
温病の治法について述べていきます。

・通下法
通腑泄熱
腸腑の実熱を瀉下して除去する。
熱邪が陽明に伝入して腸腑熱結を生じた場合に用いる。

導滞通便
腸中の積滞を通導して鬱熱を瀉下する。
湿熱と積滞が胃腸で交結した場合に用いる。

増液通下
陰液の滋養に通下を兼ねる。
熱結により津液が虚損した場合に用いる。

通瘀破結
下焦に畜結した瘀血を破散して通下外泄する。
瘀と熱が下焦で結したときに用いる。

過度の攻下による正気の損傷をきたさないように、
慎重に行うなどの注意が必要である。

・清営涼血法
温病の邪入営血に適用する。

清営泄熱
営分の邪熱を清解する。邪を気分に外透させるために
軽清透泄を配合することもある。

涼血散血
血分の邪熱を涼解するとともに、活血散血する。
熱邪が血分に侵入して迫血妄行した場合に用いる。

気営(血)両清
清営涼血と清泄気熱を兼ねた治法。
気分熱盛で邪熱が営血分に入り
気営(血)両燔となった場合に用いる。

邪熱が営血分に入っておらず、気分にあるときは
用いてはならないといった注意が必要である。

・開竅法
心竅の蒙閉を開通して神志を蘇醒させ治法。

清心開竅
清心・透絡・開竅によって神志を清醒させる。
熱入心包による症侯に用いる。

豁痰開竅
湿熱痰濁を清化し竅閉を宣通する。
湿熱が鬱蒸して伴生した痰濁が
清竅を蒙閉した場合に用いる。

熱入営分でも昏閉がみられないときは、
早期に用いない方がよい。また、
邪閉心竅によらない神昏には用いてはならない。

次回に続きます。


参考文献:
『中医臨床のための温病学』 東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『基礎中医学』 燎原

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

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