下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修業生の大原です。
先日、紅葉狩りに行きました。
今年は、秋から冬にかけて、
冬の寒気の到来が急だったせいか
紅葉の色づきが例年に比べて鮮やかだと聞きました。
当日は天気にも恵まれて、四季の色合いを堪能できました。
では、前回(温病 その7)の続きです。
温病の治法について述べていきます。
・通下法
①通腑泄熱
腸腑の実熱を瀉下して除去する。
熱邪が陽明に伝入して腸腑熱結を生じた場合に用いる。
②導滞通便
腸中の積滞を通導して鬱熱を瀉下する。
湿熱と積滞が胃腸で交結した場合に用いる。
③増液通下
陰液の滋養に通下を兼ねる。
熱結により津液が虚損した場合に用いる。
④通瘀破結
下焦に畜結した瘀血を破散して通下外泄する。
瘀と熱が下焦で結したときに用いる。
過度の攻下による正気の損傷をきたさないように、
慎重に行うなどの注意が必要である。
・清営涼血法
温病の邪入営血に適用する。
①清営泄熱
営分の邪熱を清解する。邪を気分に外透させるために
軽清透泄を配合することもある。
②涼血散血
血分の邪熱を涼解するとともに、活血散血する。
熱邪が血分に侵入して迫血妄行した場合に用いる。
③気営(血)両清
清営涼血と清泄気熱を兼ねた治法。
気分熱盛で邪熱が営血分に入り
気営(血)両燔となった場合に用いる。
邪熱が営血分に入っておらず、気分にあるときは
用いてはならないといった注意が必要である。
・開竅法
心竅の蒙閉を開通して神志を蘇醒させる治法。
①清心開竅
清心・透絡・開竅によって神志を清醒させる。
熱入心包による症侯に用いる。
②豁痰開竅
湿熱痰濁を清化し竅閉を宣通する。
湿熱が鬱蒸して伴生した痰濁が
清竅を蒙閉した場合に用いる。
熱入営分でも昏閉がみられないときは、
早期に用いない方がよい。また、
邪閉心竅によらない神昏には用いてはならない。
次回に続きます。
参考文献:
『中医臨床のための温病学』 東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『基礎中医学』 燎原
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原