宮村です。
本日はお勉強を休憩して
また、オススメの本を一冊紹介したいと思います。
本日紹介するのが金城一紀先生作
『フライ,ダディ,フライ』(角川書店)です。
この作品は同じ作家によるシリーズもの、
ザ・ゾンビーズシリーズの2作目ですが
別に他の作品を読んでいなくても
十分に楽しめると思います。
もちろん他のシリーズも読んで頂ければより
楽しめますし作品的にもオススメです。
他のシリーズ作品には
『レボリューションNo3』『speed』『レボリューションNo0』
などがあります。
作品の主人公は47歳のサラリーマン。
結婚してから22年ただただ家族のために働き、
妻と1人の娘を愛し一戸建てのローンが残っている
そんなどこにでもいる中年オヤジの鈴木。
しかし!
一人娘が不良高校生に傷つけられた事で
その日常は崩れてしまう。
確かに鈴木には何の落ち度もない、
壊れた物は元には戻らないかもしれない、
それでもオヤジは大切なものを取り戻すため
前に踏み出すのであった。
これは小説、空想のお話ですが
この話の様に家族や大切な人が
危険にさらされる事が
いつ、誰に起こっても不思議じゃない
事実は小説より奇なりと言います。
その時あなたは立ち向かう事が
できますか?その準備はありますか?
少し硬い感じになってしまいましたが
すごく爽快で読みやすく、
読んだ後は駆け出したくなるような
外に飛び出したくなる本です。
興味があれば是非読んで頂ければと思います。
それでは最後に本の中でも引用されている
詩で終わらせて頂きます。
これがまたかっこいいんだな〜
”松明のごとく、汝の身より火花の飛び散るとき
汝知らずや、わが身を焦がしつつ自由の身となれるを
持てるものは失われるべきさだめにあるを
残るはただ灰と、嵐のごとく深遠に落ちゆく混迷のみなるを
永遠の勝利の暁に、灰の底深く
燦然たるダイヤモンドの残らんことを”
引用元:『灰とダイヤモンド』(岩波文庫)
作詩 C.K. Norwid
宮村