下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
温病の「舌診」について述べていきます。
<舌苔>
舌苔の変化は、主として衛分と気分の病変を反映する。
舌苔の色沢・潤燥・厚薄などを観察する。
(1)白苔
薄いものは、邪が衛分にあることを示す。
厚いものは、邪が気分にあることを示し、
多くは湿熱の邪の侵襲でみられる。
・厚くて粘膩:
湿と熱が結びつき、濁邪が上犯したことを示す。
・厚くて乾燥:
脾湿が残るが胃津に損傷がある。
胃津が不足して上承せず、
肺気が損傷を受けて津液を布散できない状態である。
・膩苔で舌質が紅絳:
湿邪が気分を阻渇し熱邪が内伏している。
また、熱毒が営分に入り、
湿邪が残存するときにもみられる。
(2)黄苔
黄苔の多くは白苔から変化したもので、
熱邪が気分に入ったことをあらわす。
薄いもの(薄黄苔)は、邪熱が
気分に入ったことをあらわす。
白苔を兼ねる場合(黄白苔)は、邪熱が気分に入り、
表邪が残存していることを示す。
・黄膩苔あるいは黄濁苔:
湿熱内憂をあらわす。
湿熱の邪、あるいは暑湿の邪が
気分に留連するときによくみられる。
・老黄苔:
焦黄で乾燥し起刺をともなう舌苔で、
裂紋を呈することもあり、陽明腑実でみられる。
(3)灰苔
・灰燥苔:陽明腑実で陰液が損傷したときに
生じることが多い。
・灰膩苔:温病で痰湿内阻があることを示す。
・灰滑苔:陽虚有寒でみられる。湿温の湿重熱微で
寒湿に変化したときにもみられる。
(4)黒苔
温病でみられる黒苔は、大多数が黄苔あるいは灰苔から
転化したもので、病状が重篤であることを示す。
黒苔が反映する病変は、熱盛傷陰が多い。
次回は、舌体について述べていきます。
つづく
参考文献:
『中医臨床のための温病学』 東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『基礎中医学』 燎原
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原