近所のカフェにて
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下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。

勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


修行生の大原です。
前回は衛気営血弁証について述べましたが、
今回は、温病に対して主体となる
もう一つの弁証「三焦弁証」について
述べていきます。

三焦弁証は呉鞠通の創設で、
温病における「上から下へ、浅から深へ」の
病証の転換法則を、三焦を用いて示したと
されています。

上焦証(邪在上焦
手太陰肺と手厥陰心包の病変が含まれ、
邪が肺にあるのは病変の初期段階が多い。

肺衛の邪が心包に陥入して心竅を阻閉すると
「逆伝心包」と呼び、心包絡の病変で重症である。

<病理とその弁証要点>
●手太陰(肺)
邪襲肺衛・肺気失宣:発熱、悪寒、咳嗽、脈浮数
熱邪襲肺・肺気閉鬱:身熱、口渇、喘咳、黄苔

●手厥陰(心包)
邪陥心包・機竅阻閉:意識混濁し譫語、四肢が冷たい

・中焦証(邪在中焦)
足陽明胃・手陽明大腸・足太陰脾の病変が含まれ、
温病の中期あるいは極期である。
病変が盛んであるが抵抗力はまだ衰えていないため、
治療が適切であれば伝変せずに治癒する。

<病理とその弁証要点>
●足陽明(胃)
胃経熱盛・薫蒸干外:高熱、汗が多い、口渇、脈洪大など

●手陽明(大腸)
腸道熱結・腑気不通:潮熱・便秘・脈沈有力など

●足太陰(脾)
湿熱困脾・気機鬱阻:身熱不揚・上腹部の痞え・脈濡など

・下焦証(邪在下焦)
足厥陰肝と足少陰腎の病変が含まれ、末期段階である。
この時期は、邪熱は衰えていても
正気の損傷も大きく、邪少虚多が多い。

<病理とその弁証要点>

●足少陰(腎)
熱邪久留・腎陰耗損:手掌足底が手背足甲より甚だしく熱い・脈虚など

●足厥陰(肝)
水気涵木・虚風内動:手指の震え・ひきつけ、舌乾燥・絳で痿えるなど

衛気営血弁証と三焦弁証は、
衛分証と上焦証(肺)が病変の初期にあたるなど、
共通しているところもありますが、
下焦証など共通していないところもあります。
実際に弁証を行うには、
症状をしっかりと把握することが重要です。

つづく


参考文献:
『中医臨床のための温病学』 東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『基礎中医学』 燎原

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

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