人間は馬鹿だから
血の涙を流さないと大事なものに気付かない。
その点では確かに愚かな存在なのかもしれない。
でも根っこの部分に本当の優しさが備わっていることを知る。
仏性ともいうのだろうか。
善悪では計れないあらゆる存在を
癒し得る輝きを持っている。
私は今回の被災の中や自分の過去に体験した震災で
そういった人の可能性を改めて思い知った。
人は愚かかもしれない、
しかし、僕らは痛みの中で必ず過ちや過信に気付き
絶対にやり直せるはずだと信じている。
天が許すのであれば。
場を与えられるのであれば。
人が自分たちの存在を見つめ直す
未来という場をもう一度
与えて欲しい。
それだけは強く願う。
勝手だろうか。
場を与えられない時は
僕らは甘んじて受け入れるしかないと思う。
もう国と言う線引きは全く通用しない。
林