宮村です。
今回は臓腑弁証の心・小腸病弁証の
心陰不足について勉強した内容を書いていきます。

小腸気滞
小腸は下焦に位置し、
上は胃腑、下は大腸に接している。
小腸の清濁を泌別する機能は
脾胃の昇降機能、肝の疏泄機能、
心腎の陽気の温化機能
によって維持されている。
そのため小腸気滞になれば、
これらの臓腑機能を失調させることとなる。

小腸気滞は寒邪によって
引き起こされる場合が多く、
寒邪が体内に蓄積されれば寒の収引作用のために
陽気が通じなくなり、気血が滞る。
小腸の気機に鬱滞が生じると、
排尿時のひきつるような痛みや
突き上げるような痛み、
また其の上下の部分の牽引痛が起こる。
また寒邪が厥陰に直中したり、
肝脈に停滞した場合も小腸気滞は起こる。
この場合は突然小腹が激しく痛み、睾丸を下垂させ、
上下に突き上げるような牽引痛があり、
手足が逆冷し、温めたり揉んだりすると軽減する。


参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』  東洋学術出版
『中医病因病機学』  東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

宮村

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