宮村です。
今回は臓腑弁証の心・小腸病弁証の
心血不足について勉強した内容を書いていきます。

心血不足
心は血に滋養されることによって、
神の機能を果たすことが出来る。
心血が不足すれば
血が心を滋養することができず
神がさまよい出るという病理変化が現れる。

心血が不足する原因として
・長患いをして体力が衰え血液があまり生化されなくなったため
・考え過ぎて精血を消耗しすぎたため
・出血のため

心血が不足すれば精神や心自体に病変が現れる。
血虚になれば心を滋養するものがなくなって
心が虚するので、神の居場所がなくなる。
そのため些細なことにも驚いて動揺し、
恐れおののき、わけもなく妄想にとらわれる。
また健忘や顔面蒼白、眩暈、舌淡、脈細など
一般的な血虚症状が現れる。

心血不足の病変の転帰は2つに大別される。
・血が心を潤すことができず、
血病が気にも影響を及ぼし心気虚弱になるもの。
・心病が肝に波及し、心肝血虚になるもの。

前回、心陰不足を紹介しましたが、
心陰不足は心血だけでなく陰津の不足のため
陰が陽を潤すことができないため虚火が発生する。
そのため心陰不足は血虚と熱証の症状が同時に現れる。


参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』  東洋学術出版
『中医病因病機学』  東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

宮村

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