下野です。
いつも楽しみにしている花火大会があるのですが、
今年は中止となってしまったようです。
長年続いていたので残念ではありますが、
これで今後なくなるわけではないようなので
来年の開催を楽しみに待っておきます。
画像は小さいですが、
昨年の打ち上げ花火の様子です。
では『万病回春』の記事に参ります。
【原文】
三才者、天地人也。
人者得天地之正気、霊於萬物者也。
命者、天之賦也。
精者、身之本也。
形者、生之舎也。
気者、生之元也。
神者、生之制也。
心者、君主之官、神明出也。
肺者、相傅之官、治節出也。
胆者、中正之官、決断出也。
膻者、臣使之官、苦楽出也。
肝者、将軍之官、謀慮出也。
脾胃者、倉廩之官、五味出也。
大腸者、傅導之官、変化出也。
小腸者、受盛之官、化物出也。
腎者、作強之官、技巧出也。
膀胱者、州都之官、津液蔵也。
気化即能出矣。
命門者、精神之所舎也。
男子以蔵精、女子以繋胞。
三陽者、太陽、陽明、少陽也。
三陰者、太陰、少陰、厥陰也。
陽明者、両陽合明也。
両陽合明曰明。
厥陰者、両陰交尽也。
両陰交尽曰幽。
【解説】
三才とは、天・地・人のことであり、
人は天地の正気を得ている。
命は天賦であり、
精気は生命の原動力であり、
形は生の舎るところであり、
気は生の元であり、
神は生の統率である。
心は君主の官、精神・思惟はここから出る。
肺は相傅の官、全身の気の調節をする。
胆は中正の官、判断を下す。
膻中は臣使の官、喜楽の意志を伝達する。
肝は将軍の官、計画・考慮をする。
脾胃は倉廩の官、食物を消化・吸収する。
大腸は伝導の官、糟粕を排泄させる。
小腸は受盛の官、食物の精を抽出し全身に送る。
腎は作強の官、剛健で智もしっかりする。
膀胱は州都の官、津液が溜まるところであり、
気化するときは、体外に排出する。
命門は精神が舎るところであり、
男子は精を蔵し、女子は子宮を繋ぐ。
三陽は太陽、陽明、少陽であり、
三陰は太陰、少陰、厥陰である。
陽明とは、
二つの陽が合わさり明るいことから陽明と言う。
厥陰はとは、
二つの陰が尽きることから厥陰と言う。
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臓腑の抽象的概念を分かやすく、
具体的な形象に例えている。
(例「心者、君主之官」)
<参考文献>
『万病回春解説』 創元社
『万病回春.巻之1-8』 早稲田大学 古典籍総合データベース
『基礎中医学』 燎原書店
『全訳 中医基礎理論』 たにぐち書店
『中医病因病機学』 東洋学術出版社
『現代語訳◉黄帝内経素問 上巻』 東洋学術出版社
『現代語訳◉黄帝内経素問 下巻』 東洋学術出版社
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是非参考文献を読んでみて下さい。
下野