宮村です。
今回は臓腑弁証の心・小腸病弁証の
心陽不振について勉強した内容を書いていきます。

心陽不振
心陽不足のために体内の陰寒が強くなれば、
水湿を温めたり血脈を温めて通りをよくすることができなくなる。
そうすると痰飲、瘀血が心脈を塞いでしまう。
心陽不振は心気虚弱から発展して起こる場合が多く、
心気虚弱からくる病変に加え、
体が温まらない、津液が化生できない、心脈がうまく通じない
という三種類の病変が現れる。

これは心陽が津液や血を温めて推動させる作用がある為であり、
陽気が弱まれば津液や血を温めることができず、
手足が冷え、津液や血が体を巡らなくなる。
そうすれば痰飲や瘀血を作り、
水飲凌心、心脈瘀阻といった病変を引き起こす。

また心陽には精神活動を温め活性化する作用があり、
心陽虚になれば精神機能が虚して、精神疲労、すぐ横になりたがる、
無表情などの症状が現れる。

心陽不振は心気虚から発展して起こる事から
原因は心気虚に準じる。
参照→【臓腑弁証】心気虚(https://www.1sshindo.com/blog/zenith7508/)


参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』  東洋学術出版
『中医病因病機学』  東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

宮村

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