雨上がりの夕焼け
雨上がりの夕焼け

下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


修行生の大原です。
前回(肝と胆について その1)の続きです。

自然界の六気とは、
風・暑・湿・燥・寒・火」の6つとされています。
これは1年の四季の気候に内在する要素を
六種類に分類したものです。

正常な状態であれば、この六種類の気候要素は
万物が成長・生存するために必要なものですが、
人体の正気が衰弱した場合、
六気が正常であってもそれに適応できず、
疾病が発生する場合があります。
このとき、発病の要因となる六気を
六淫と呼びます。(『中医病因病機学』より)

では、肝の病は
六気の一つである「」に
深い関連があるとされますが、なぜでしょうか?
諸説あると思いますが、
臓腑の働きから考えてみます。

肝や胆が失調すると、疏泄作用が失調し、
気機の滞りが発生します。
六気の「風」は「」を主り、
気機が失調した場合に、
外界からの風の影響を受けやすくなることが
大きな理由といえます。

おそらく、体内で気機を循らす力が不足し、
外からの力を借りようと
してしまうようなイメージでしょうか。

また、上述の「外風」に対して、
臓腑機能の失調による「内風」は、
主に肝の陰血不足が原因で
発生するとされています。

これは、肝(腎)の陰血の不足によって
肝陽が抑制できなくなり風化したもの(肝陽化風)、
外風から引き起こされるもの、
その他に、気機の鬱滞などによって
発生した邪熱が亢進し、
風化したもの(
熱極生風)などがあります。

以上より、肝(または胆)の失調によって、
邪となり得る外風を体内に取り込みやすくなる、
または、内風を発生しやすくなるといえます。


参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『東洋医学講座 第二巻』 自然社
『中医病因病機学』 東洋学術出版社
『素問・下巻』 東洋学術出版社

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

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