下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
「肝」と「胆」は、
表裏関係にあるとされていますが
なぜでしょうか?
「胆」は、胆汁の貯蔵と排泄を主ります。
胆汁は、肝の精気から化生したもので
「精汁」とも呼ばれ、また、
脾胃の運化を助ける重要な物質であることから、
胆は「中精の腑」「中清の腑」とも言われます。
「肝」は、疏泄・条達を主り、
気機を疏通する機能があります。
胆汁の排泄は、肝の疏泄に依存されており、
肝の疏摂が失調すると、
胆汁の排泄に影響することで
脾胃の運化が障害され、
胸脇部の脹り、食欲不振、腹の脹り、
泥状〜水様便などを呈します。
逆に、胆気が鬱滞すると、肝の疏泄が失調します。
さらに、素問「霊蘭秘典論篇」(第8)では、
「肝なる者は、将軍の官、謀慮これより出づ。」
「胆なる者は、中正の官、決断これより出づ。」
とあることから、
肝と胆が、君主である心(神明:精神、意識、思惟活動)を
サポートするそれぞれの働きが、
お互いに拮抗する関係にあることが分かります。
以上より、肝と胆は、肉体的な働きにとどまらず、
精神的な働きにおいても表裏関係にあるといえます。
次回に続きます。
参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『東洋医学講座 第二巻』 自然社
『中医病因病機学』東洋学術出版社
『素問・上巻』 東洋学術出版社
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原