宮村です。
今回は臓腑弁証の心・小腸病弁証の
心気虚について勉強した内容を書いていきます。

心、小腸について
心と小腸は心、心包、小腸と
それぞれの経絡、脈、舌などの部分から構成される。
心は五臓六腑を主宰する地位にあり、
生命の根源であり、神明の居場所である。
心包は心臓を包み保護する作用がある。
小腸は心と表裏の関係にある。
腹中にあるが心と経絡が通じており、
心火の温煦作用があってはじめて清濁を分ける事ができる。
また小腸は受盛の官と呼ばれ、
働きは脾の運化機能と近く関係が深い。

心気虚
長く病気が治らなかったり、
老化による体力低下、
臓真の虚損、
大量の発汗や下痢をなどが原因で
気血を損傷し、心気が虚弱となる病理で
心が血脈と精神を主宰する機能に直接影響が現れる。
心気虚という病理が発生する原因には
心気を化生する能力が不足する場合と、
心気がひどく消耗される場合とがある。

心気の化生する能力の低下
心気の造成には肺、脾、腎の三臓が深く関わり、
腎の先天の腎気と肺脾の後天の宗気が心気の源泉となっている。
そのため長患いで肺脾の気虚になってり、
年を取って体力が衰え腎気が欠損すれば、
心気を化生するための資源がなくなり心気は虚衰する。

心気の消耗
心気と心血は互いに協力して心臓の生理機能を正常に保っている、
そのため大量の発汗や下痢をすれば、気が津とともに排泄され、
心気は消耗される。

【症状】
精神不安や恐怖感に悩まされる、脈絡なく喋る、
動悸、息切れ、喘息、心臓痛などが挙げられます。
脈は細沈遅か細弱無力あるいは不整脈。
舌質は血液が舌を潤せないので淡色になる。

心気は先天後天両方の元気によって維持されるのでその病理変化は
精神、心、血、脈、舌にまで及ぶ。


参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』  東洋学術出版
『中医病因病機学』  東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

宮村

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