がんばれ東北!
みんな一つだ。
日本全国みんなの力で立ち上がろう!
今日も一日、鍼灸師としての誇りの為に、病治しの為に、
そして心の半分は東北を想ってがんばります!!
一鍼堂一同
こんにちは、為沢です。
今回の傷寒論は、四章・五章続けて御紹介致します。
四章・五章では傷寒を受けて初期、
病が浅い位置にあるか、あるいは深く入っていないか、
判別の仕方を述べております。
弁太陽病脈証并治(上)
四章
傷寒一日、太陽受之、脉若静者、爲不傳、
頗欲吐、若燥煩、脉數急者、爲傳也。
和訓:傷寒一日、太陽之を受く、脉若し静なるは不傳となす。
すこぶる吐せんと欲し、若しくは煩燥し、脉数急なるは、傳と為すなり。
・傷寒一日、太陽受之
病の初期であり、傷寒の病を受けて第一日ということである。
従って「傷寒は最初の日には太陽がこれを受ける」という意になる。
・ 脉若静者、爲不傳
病の初め太陽の脈証で、浮緩、浮緊の脈がいまだに変化していないので
病も他経に伝わっていない状態。
・ 頗欲吐
すこぶる嘔吐しようとする
・若燥煩
もしくは悶え苦しむ
・脉數急者、爲傳也。
硬くて速い脈の時は、病が他経に伝変している。
提要:
傷寒の病が太陽経から他の経へ邪気が移ったかどうか、
その場合の脈と証の重要性を示している。
傷寒は初めに太陽が受け、もし脈が静なる場合、病は移っていない。
嘔吐と煩燥し、脈が数急なるものは、病が太陽経から他経に移っていることを指す。
五章
傷寒二三日、陽明、少陽證不見者、爲不傳也。
和訓:傷寒二三日、陽明少陽証現れざるものは、不傳と為すなり。
・傷寒二三日
傷寒を患い2〜3日
・陽明
陽明証…悪寒せず、かえって悪熱し、口渇などがある。
・少陽証
少陽証…口苦、咽干、目眩などがある。
・不見者、爲不傳也。
上記の症状が現れざる者は、病が他経に伝わっていない。
提要:
傷寒が他経に伝変していない様子を示している。
傷寒を患い2〜3日経ち、陽明証、少陽証の症状が現れていない場合は
病が太陽経から他経に伝わっていないことを指す。
参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『増補 傷寒論真髄』 績文堂
為沢