まず、前提として言っておきますが、
僕は鍼師であって、人を見抜くのが仕事です。
仮の姿が目の前に表れても、
その本質を見出し、
なるべく無駄のない場所になるべく摩擦のない方法で
鍼をそっと置くことが仕事であります。
そして、僕は元々 理系の人間です。
その前提を置いて、行きましょう。


小保方さんの会見をみました。

是非は、
彼女の“論文の不正”について
或いは、“STAP細胞が本当に存在するか”という点にあったはずなのですが、
僕は違う面で彼女がすごいなと思う要素がありました。
それはどこかと言うと、
リアルタイムで会見を見ている内に、
彼女に対して一定、同情に似た感情や
あれ?悪くないんじゃないの?
という印象が芽生えた点です。
芽生えてしまった。

その事実があります。
後から冷静に考えると、
まったく彼女の言っていること、
僕が一定、納得し、
腑に落ちて怒りを収めたはずのことを
もう一度考えてみると、
彼女から与えられた答えは まったく矛盾していて、
また論理的にも破綻しているという事に簡単に気付くからです。
それなのに、
彼女の会見を聞いていると、
その判断が機能しなかった面がある。。(!!)
ここに彼女の科学者としてではなくもう一つの才能を思うのです。
恐ろしいです。
理論的に説明していて、
いつのまにか己の矛盾にふと気付く瞬間がありますね。
そういう瞬間においてさえ、
彼女は表情を変えない、
ばかりか、赦しを乞うような
舞台用の振る舞いのスパイスを
散りばめるようにしているように見える。
敢えてです。
絶妙に非のあるところにあえてそれを
埋める以上の仮面を与えて
その印象を相手に置き換える。
すごいなあと思った。
その辺のブラウン管の中の女優よりも
演じるという芸に長けてると感じました。
参った。
やられました。
「STAP細胞はありまぁす!」
と、ドヤ顔で言われましたが、
今でこそ、いやいや、
そこじゃないでしょ。
と瞬間的に突っ込めるのですが、
あれを見て、え?本当にあるんだ!驚
なるほどなあ。
とやられましたからね。

印象を変えられたのが怖いのではなく、
問題が解決されないまま、
印象だけを変えさせられた事実が怖いのですね。
一対一の交渉において口説かれたと同義であって、
内容のないものに一定の同意を与えてしまったことに問題があるわけです。
不覚。
時代が時代なら酒を盛られて脇差しで音も無く
やられていたかもしれません。
いや、参った。
僕は、ああいう女性こそが、本当の悪女なんだと思います。
言い過ぎでしょうか。

2 コメント

  1. この記事。私の兄の意見と全く一緒でした。
    色んな意見が醸し出された今回の会見でしたね。
    私は服装に着目しました。女性は外見に内面が出やすいからね。
    襟なしじゃ無くてビシッとスーツで気合い入れてくると思ったら
    違ってたのでね(≧∇≦)残念!

    • どうも、
      お久しぶりです☆
      お兄さんと意見が一緒だったのは僕の記事の内容ですか?
      それともMichiさんの意見とですか?
      文面ではどちらとも取れるので。
      (個人的に興味あり。)
      はは。
      Michi先生はそこに着目されるのですね。
      さすが!
      まだまだ現役の女子ですね!!くくくw
      そう言われれば、確かに服はカワイイ系でした(^_^;
      会見の最中、質問された際などに
      気持ちが急に盛り上がる瞬間が表情の中に
      何度も読み取れたので、
      こいつは危険だなあと思いました。
      結局、注目されたり人目が集まることで気分が昂揚する
      ところが強いんでしょうね。
      彼女の中で役割がコロコロ変わるのも印象的です。
      世間ではひとつのニュースで受動的に情報を得るものかもしれませんが、
      我々、鍼医者は能動的に多くのものを得て
      臨床につなげることが出来るという事実も
      また、たいへん面白いと気付かされますね。

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