凡そ人の経十二、
各経五穴あり井栄兪経合といふ是なり、
五にして十二なるときは六十穴なり、
是針の要穴なり、針灸の穴一身に三百六十穴、
その針するところ要穴六十、
又その要なるもの二十四穴なり、
腑の病には各経に依て其経の兪を刺す、
臓の病には各経によって其経の合を刺す、
これ十二兪十二合あわせて二十四穴これ也、
兪はこれ各経の本原なり、
故に又原穴とも名づくるぞ、
其経に病あるときは其経の原穴を刺して治するぞ、
其経実するときはこれを瀉し虚するときはこれを補す。
~『鍼灸重宝記』より~