下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
これから夏に向けて、
気温が高まっていきますね。
春は木気の高まりによって、
土の気が侵されやすくなります。
これは、木の成長が
土の養分を奪うという関係からで、
木気が土気を克する
関係(相克関係)にあるといいます。
人体においても、木にあたる肝と
土にあたる脾の関係によって
脾気が侵されやすくなります。
「強いストレスがあり食欲がない」
というのは、肝気が脾気を克している
一つの例といえます。
脾に関する症状の一部について、
文献をもとに、
虚実の観点を含めて以下にまとめます。
●腹痛
実証の場合の方が、虚証の場合より
痛みが強い。なぜなら、
実証タイプの人は体力もあり、
抵抗力もあるためである。
※これは虚実に対する大きな認識の誤りである。
虚実とはなにかをもう一度深く考え直す必要がある。
実証であれば体力があるということにはならない。(林注)
●未消化
実証の場合、脾の力が強いために
これも上記と同様、考え直して欲しい。
実証とは、邪気の実であり、
機能が更新しているわけではない。
この一見小さな認識の差が今後の命取りとなる。(林注)
脾腎のバランスが取れずに消化不良となる。
体力があるため、発熱作用も旺盛で便秘しやすい。
虚証の場合、中が冷え、消化力が低下し、
下痢症状になりやすい。
(実証の場合にも、細菌性の下痢や嘔吐などはある。)
●足が萎えて歩行しづらい
脾は四肢に関与し、全身と五臓の関係より
下肢は肝・腎が根となる。
脾が亢進すると脾克腎により腎が影響を受け
その枝である下肢に症状が出る。
●倦怠して寝ることを好む
脾が虚すと、脾克腎の統制が外れ、腎が旺盛になる。
寝るのは腎の作用であることから、
脾虚により腎が旺盛になることで
寝ることを好む。
治療は、虚実を弁別して
虚には補法を、実には瀉法を行う。
また、人体は、たえず栄養素を摂取して
命力を損傷し年齢を経ているが、
その働きは脾と腎によるものである。
消化するための消化液は腎力で作られ、
腎は脾の消化を助けている。
過食や変わった食物の摂取は、
腎に負担をかける。
参考文献:
『東洋医学講座 第三巻』 自然社
『中医内科学』 東洋学術出版社
『基礎中医学』 燎原
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原