そこに表証があると雖も、
それはどこから来たのかをよく考えなければならないと
いわれる。
内外、前後、過去未来を考え、
うつべきことを考えなければならない。
表証があって、表をたたいて
難をのがれた。
それがどうしたというのか。
それはひとつの良い手かもしれないが、
最善の手であるとは言えないことも多い。
表を叩かずして表を去る事も出来るし、
そうすべき時、そうせざるべきでない時がある。
一点において緩解をみ、拍手喝采には冷たい眼を
持たざるをえない。
他に対する戒め、
自己に対する戒めである。