下積み修行中の冠木のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
こんにちは、冠木です。
今回も、文学から東洋医学に繋げるの巻…
陰気くさいの「陰気」とは、
東洋医学ではどうとらえるのか。
陰気くさい
・陰気くさいと思ったくらいだが…
【国語辞典意味】
陰気
陰の気の意味。湿り・寒さ・冬などを指す。
暗い感じで、晴れ晴れしない様子。
【東洋医学】
陰陽学説では、宇宙空間のあらゆる事物は、少し違う。考えていること・表現がまだ浅い。(林注)
すべて陽と陰の相互に対立する2つの面を含んでいると考えられている。
落ち着いていて静かなもの・内在的なもの・下降するもの・寒冷なもの・
暗いもの・物質的なもの・機能が減退しているものは陰に含まれる。
また、人体に対して栄養・滋潤作用をもつ気を「陰」と称している。
そして、事物の陰陽の属性は絶対的なものではなく
相対的なもので、
例えば一定の条件において、
陰陽の一方の状態が最高度に達したときに、
他方に転化する可能性が生じる。
陰は陽に転化することができ、
陽は陰に転化することができる。(「陰陽転化」は質的変化)
詳しくはこちら→陰陽の消長と転化
また、陰と陽は単独で存在することはできず、
相手の存在を自信の存在のよりどころとしており、
どちらかだけあってもいけないのである。
その他に、陰は陽の亢進を抑制し
陽は陰の行きすぎを抑制し偏りを矯正している。
陽:上・天・日・昼・晴れ・火・熱・動・昇・男・六腑・積極的…
陰:下・地・月・夜・曇り・水・寒・静・降・女・五臓・消極的…
陰気
陰性の気の働きをいう。
①五臓をめぐる気 (肝・心・脾・肺・腎)…臟は陰性で、裏に属し、生理活動の主体をなす。
②陰経脈をめぐる気
③栄気(営気・営陰)…血液とともに脈管の中をめぐる気である。
その主な源は脾胃が運化した水穀の精気であり、
水穀の精気の中の精華が化生したものである。
営気は脈中をめぐり全身に流れ、
人体の上下内外の各部分に栄養を供給する機能をもつ。
*栄(営)
1.飲食の水穀から化生した精微物質。
2.脈管のこと。
3.沈実の脈象を形容して営という
4.温病弁証における疾病の段階
淫気(いんき)
正気、または邪気が、身体にしみこむことをいう。
一般的には正気よりも邪気がしみこむことを指し
外因である、風・寒・暑・湿などの気が
知らない間に身体に影響を与えていることを意味する。
陰病
三陰病を総称していう。
太陰病…腹部の膨満・嘔吐・下痢など。
少陰病…四肢厥冷・悪寒など。
厥陰病…寒熱往来・四肢厥冷・悪寒・口苦・口渇など。
これら、陰病は寒に属し、虚に属する。
*三陰
経穴説では、
太陰(肺経・脾経)、少陰(心経・腎経)、厥陰(心包経・肝経)
陰と陽はどちらも大切な働きをしており
どちらかが多すぎ、少なすぎても
バランスが崩れてしまいます。
参考文献:
『中医学の基礎』
『中医病因病機学』
『やさしい中医学入門』
『中医基本用語辞典』東洋学術出版
『新明解 国語辞典』 三省堂
『鍼灸医学辞典』 医道の日本社
『坊っちゃん』 角川文庫
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
冠木