下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
水腫とは、体内に貯留した水液が
皮膚に溢れる疾患で、顔面、四肢、腹部、背部のほか、
はなはだしいと全身に浮腫が生じるものをいいます。
症状が重篤な場合、胸水、腹水などの
症状を伴うこともあります。
水腫は、症状の違いによって、
風水、皮水、正水、石水に分かれます。
それぞれの疾患について述べます。
●風水証
風邪の侵襲により
肺の宣発・粛降が失調し、また
風により水の流れが阻止されて起こる症候をいう。
外感病の初期と中期に多くみられ、
性質は熱または表寒裏熱に属し、多くは実証である。
風は陽邪であり、浮き上がる性質をもつため、
水とぶつかり合うと水の動きを助長する。
そのため、水腫は顔面部から起こり、
全身に拡がる。
●皮水証
水湿が侵入して脾失健運となり、
水気が溢れ出る。水湿の邪を感受したり
湿困により脾の運化が失調し昇降が失調すると
水気が全身から溢れる。
外感病と内傷病の後期に多くみられ、
性質は寒、虚中挟実または実を主とする。
脾が湿によってその機能を抑制されると
陽気が展開できなくなる。
●正水証
脾腎陽虚から水が裏に停留し、
それが全身に溢れて起こる証候である。
労倦による脾の損傷や
房事過多による腎の損傷などで
脾腎陽虚となり化水できなくなって
起こるケースが多い。
病の後期に多くみられ、
性質は寒、虚中挟実または虚を主とする。
●石水証
肝腎陽虚から水気が下焦に凝集した証候である。
腎陽虚衰、陽損久陰、肝腎精血の虧損、
気血瘀阻、水湿停滞により起こるケースが多い。
癥瘕(積聚)の後期に多くみられる。
証は陰陽両虚で、虚中挟実である場合が多い。
水腫の分類については、上記以外にも、
風邪・水気・湿毒・湿熱などの諸邪気を
受け、表・熱・実に属するものを「陽水」、
また、飲食・疲労・過度の房事・正気の損傷により 、
裏・虚・寒に属するものを「陰水」とする場合もある。
風水・皮水は陽水に、
正水・石水は陰水にほぼ属し、
陰水・陽水は互いに転化する可能性をもつ。
参考文献:
『中医内科学』 東洋学術出版社
『中医弁証学』 東洋学術出版社
『基礎中医学』 燎原
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原