瀉は肘をさげて我が前に付、
手先を向うへなし大指を
さきに向けて吸にしたがひて、
ひねり下す、
大指を添へ食指にてひねるとき咒して曰く、
帝扶天形護命成霊、
と誦すること三遍、
入ること三分、
留ること五六呼にして、
経に迎ひて撚り下す、
気至て左手にて針の口を開き
呼にしたがいて針を出す、
孔を閉ざるがよし、
咒を念ずるときは一心針に念をよするぞ、
是手法の瀉なり。
婦人はこれに変ず補法を瀉とし瀉法を補とす。
虚実の補瀉は補は不足を補ひ瀉は有余を瀉す、
不足は痞をなし、
麻をなす。
有余は腫をなし、痛をなす。
(鍼灸重宝記より)

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