下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは、小堀です。
先日こちらの展示をみにいってきました。
http://www.parasophia.jp/events/a/william-kentridge/

時間をテーマにした作品で、30分程でしたが
すごくよい体験でした。
この展示自体は今月16日までで終了ですが、
5月10日まで京都では芸術祭としてイベントが
続くようなので、ご興味のあるかたは是非☆

今日は手の少陽三焦経について書いていきます。

①関衝(井金穴)
【由来】:出入りするところを「関」という。少陽は三陽の枢軸であり、経気の出ずるところである。
さらに少衝と中衝の間に位置することから関衝と命名された。
【部位】:薬指、末節骨外尺側、爪甲角から近位内方一分、爪甲尺側縁の垂線と爪甲基底部の水平線との交点。
【取穴法】:掌を伏せて、環指の尺側縁と基底部からそれぞれ水平線を引き、
その交わる処を穴位とする。

②液門(榮水穴)
【由来】:三焦は決瀆之官、水道出ずるところである。「液」は水の精を指す。
これは三焦の榮穴であり、榮は小水を指す。脈気はここより発するので、液門という。
【部位】:手背、薬指と小指の間、みずかきの近位陥凹部、赤白肉際。
【取穴法】:軽く拳を握って、掌を下に向け、第4・第5中手骨頭の間で水かきの縁後方、赤白肉際。

③中渚(兪木穴)
【由来】:水中の砂州を「渚」という。液門から上行して二骨の間がちょうど
「江中に渚あり而してその中に居す」のようであることから中渚と名付けられた。
【部位】:手背、第4・第5中手骨間、第4中手指節関節近位陥凹部。
【取穴法】:手背部で、第4中手指節関節の上、尺側に取る。

臨床応用:耳鳴り、耳聾
・肝鬱が化火し、清竅に上擾して、耳竅の機能が悪くなっておこる耳鳴り、耳襲
・肝胆の火が循経により上擾し、耳竅が閉塞しておこる耳鳴り、耳襲
・痰火が上擾し、耳竅を閉塞し、気が閉じておこる耳鳴り、耳襲
・温邪が上攻し、または温熱病証で熱薬を誤服し、竅絡を損傷しておこる耳鳴り、耳襲
・風熱を外感し、風熱の邪が竅絡に上擾しておこる耳鳴り、耳襲
・三焦の火が循経により上擾し、耳竅を鬱閉しておこる耳鳴り、耳襲

④支溝(経火穴)

【由来】:「支」は肢に通じ、狭いことを「溝」という。上肢の後側で二つの骨と
二つの筋に挟まれたところに位置することから支溝と命名された。
【部位】:前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方3寸。
【取穴法】:上肢を伸展し掌を伏せ、手関節横紋の中点から3寸直上し、
尺骨と橈骨の間で間使穴に相対するところに取る。

臨床応用
⑴便秘
・精血や津液が不足し、潤いが悪いために腸内が乾いておこる便秘
・胃腸の積熱が津液を損傷し、そのため熱が内に伏し燥熱が内結しておこる便秘
・情志の失調により気機が鬱滞し、通降と伝導が失調しておこる便秘
⑵脇肋痛
・肝気鬱結のために脈絡が阻滞しておこる脇助痛
・気滞血瘀のために脈絡が阻滞しておこる脇助痛

⑤天井(合土穴)
【由来】:本穴は肘の上1寸にあり、上部を「天」となし、
陥凹は「井戸」のようであることから天井と命名された。
【部位】:肘後面、肘頭の上方1寸、陥凹部。
【取穴法】:上腕の後側で肘関節屈曲位で肘頭の直上1寸の陥凹部。


参考文献:
『臨床経穴学』東洋学術出版社
『新版 経絡経穴概論』医道の日本社
『鍼灸学(経穴編)』東洋学術出版社
『経穴解説』メディカルユーコン

※画像や文献に関して、
ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

小堀

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